【マップカメラ情報】【2-2なう】Ai Noct Nikkor 58mm F1.2s
レンズ名の由来はNoctrune(夜想曲)からとったと言われています。
このレンズは一般的に「夜景レンズ」と呼ばれていますが、決して「夜景専用」という訳ではありません。
日中の屋外でも普通に使用できるレンズです。
では何故、夜景レンズと言われるのか・・・。それはこのレンズが「開放で夜景を撮る」というコンセプトを元に作られたからです。
写真用レンズは明るい設計にすればするほど、画像の収差が増え、その補正が難しくなります。
そのため、広角レンズや大口径レンズほど収差が発生しやすくなってしまいます。
夜景や夜空を大口径レンズの開放で撮影すると、電灯や星などの点光源が「点」ではなく、三角形に似た形に描写されます。
これが「コマ収差」です。大口径レンズほど発生しやすいのです。これを防ぐ方法として、絞りを2~3段絞るという方法があります。
しかし、これでは大口径レンズの特徴を写真に映し出すことができません。
そこで、開発されたのがAi Noct Nikkor 58mm F1.2sです。
このレンズは収差の補正をより良好に抑えるために、6群7枚の変形ガウスタイプを採用しています。
開放絞りでの収差を従来レンズとは比較にならない程補正することに成功しました。
それでは実写サンプルをご覧いただきましょう。使用機材はNikon D700です。
絞り優先AE:F2.8、AWB:晴天、ISO:200、画質モード:BASIC
夜景専用だからといって日中の描写がおかしくなることはなく、目立った欠点も無い印象です。
実際に目で見た雰囲気に近い描写だと感じます。
絞り優先AE:F1.2、AWB:曇り、ISO:800、画質モード:BASIC
同じ建造物を同じポジションから撮影しました。夜なのでISO:800です。手持ちにて撮影しています。
絞り優先AE:F1.2、AWB:曇り、ISO:800、画質モード:BASIC
絞り優先AE:F1.2、AWB:曇り、ISO:800、画質モード:BASIC
絞り優先AE:F1.2、AWB:曇り、ISO:800、画質モード:BASIC
画面隅にある窓の光が収差なく描写されているのがお分かりいただけるでしょうか。これがこのレンズの特徴です。
収差の補正は非常に優秀で、夜でも手持ち撮影が可能というポイントも素晴らしい。
天体撮影にも力を存分に発揮するレンズです。
お値段は非常に高価なレンズですが、Nikonユーザーなら一度は使ってみたいと思いませんか?
今ならマップカメラに1点だけですが、在庫がございます。価格は¥268,000-(税込)です。
お問い合わせは2号店2階までどうぞ。
Ai Noct Nikkor 58mm F1.2s