【FUJIFILM】XF 18mm F1.4 R LM WRと冬の景色
昨年12月に長野へ訪れた日のこと。
深夜から明け方にかけてマイナスが付くほどに寒い気温の県に行くため、この日リュックに潜ませた機材は防塵防滴仕様で-10℃までの寒さにも耐えられるX-T4。お供のレンズには風景やスナップ撮影で使いやすい広角単焦点のXF 18mm F1.4 R LM WRを選びました。
東京から長野へ出発する前日に天気予報をチェックした際は、曇り一時的に雨との予報でしたが、実際に目的地へ降り立ってみると見事な雪景色が広がっていました。わたしにとっては2021年初雪を目にした瞬間で少し心が躍りました。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
道なりを歩いていると、踏まれた痕跡がない綺麗な雪の地面を発見しました。
照らされた光と陰のコントラスト、雪の氷粒が煌めいて綺麗な光景でした。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
冬に見られる赤い実の植物が道ゆく先々で実っていました。よく観察すると実ひとつひとつに皺が寄っていて愛らしさを感じます。
XF 18mm F1.4 R LM WRの最短撮影距離は0.2m。一般的には広角と言われる部類のレンズですが、ぐっと被写体に近寄りながら撮影することができるため、被写体と背景の遠近感を生かした画を楽しむことができます。
開放での撮影からピント面にキレがありシャープな描写力と周囲に広がる柔らかなボケ味を堪能することができます。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
背景のボケ感は広角レンズとは思えないほどに癖がなく滑らかな表現をしてくれます。
広角レンズといえば風景撮影の印象が強いですが、こうした近接撮影でも背景が煩くなりすぎることがなく、とても使い勝手が良い画角です。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
わたしが住んでいる地域では滅多に見られない冬の景色。寒さも忘れて撮影に夢中になってしまいます。
先ほどは近接での撮影をしましたが、反対に後ろに退けない環境下であっても丁度良い画角に景色を収めてくれるので、最強のスナップレンズなのでは、と実感させられました。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
雪かきの跡が残る地面、曇り空の白い光が反射して、まるで氷の街並のような景色が広がっていました。
クラシックネガで撮影すると、ノスタルジックでコントラストの強い色味がさらに加わり、より幻想的な雰囲気に仕立ててくれます。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
しゃがみ込んで視線を低くしてみると、触れただけでぽっきりと折れてしまいそうな小さな氷柱を発見。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
さらに頭上を見上げてみると、民家の屋根に大きな氷柱も立っていました。
道すがら屋根の上に溜まった雪や溶けかけた氷柱が落ちてくる瞬間を目の前にして、頭に気をつけながら先へ進みました。
FUJIFILM X-T4+XF 18mm F1.4 R LM WR
FUJIFILM X-T4+XF18mmF1.4 R LM WR
昨年5月に発売されたXF 18mm F1.4 R LM WRは、パンケーキレンズのXF 18mm F2 Rに次ぐ同画角の広角単焦点レンズです。開放F1.4の明るさを誇る大口径レンズで、リニアモーターによって駆動させるインナーフォーカスを採用しております。そのためピントの合焦速度や駆動音が静かでストレスを感じることなく撮影に集中できます。
広角18mm(35mm判換算で27mm相当)は、テーブルフォトでお料理を撮ったり、道行く先で目に留まった風景や被写体をそのままカメラに捉えやすいスナップ撮影に使いやすい画角です。
旅行や散歩にレンズを1本持ち歩くときに、小さなパンケーキレンズも魅力的ではありますが、ここはぜひXF 18mm F1.4 R LM WRを選択してみてはいかがでしょうか。
X-T4と組み合わせたときのバランスがよく程よいホールド感が得られること、開放からシャープな描写力と明るいレンズならではの柔らかいボケ味、ちょっとした雪が降っていても防塵防滴機構のおかげで安心して撮影に挑むことができるためとてもおすすめです。
皆様もぜひ、冬の景色をXF 18mm F1.4 R LM WRと一緒にお楽しみください。