
今回は Canon EOS R7 に SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DN(キヤノンRF/APS-C用) を装着して、着物を着て鎌倉へ撮影に出かけました。
この日の最高気温は 11 度と少し低めでしたが、天気は良く、太陽も出ていたので寒さの中でも気持ちよく撮影することができました。

EOS R7 は APS-C センサーを搭載したミラーレスカメラのため、焦点距離が56mm のレンズは 35mm 判換算で約 90mm 相当の画角になります。
この日、人通りの多い鎌倉を歩き回りながら撮影していた際に、この 90 mm 相当の画角には正直なところ少しだけ手こずりました。人混みの中で被写体との距離を調整するのが思ったより難しく、立ち位置や構図の決め方に頭を悩ませる場面が何度かありました。
ですが、歩きながらほんの一瞬で構図を決めて「パパっと撮った」ようなカットでも、後から見返すとしっかりと狙った位置にピントが合っており、結果として満足のいく写真が多く残っていました。中望遠だからこその 画角の難しさは確かにありましたが、それをカバーして余りあるほど、AF の性能の良さがありました。
EOS R7の素早いピント合わせを支えているのは、EOS R3ゆずりのAF技術の被写体検出機能や最大5915ポジションとなる測距点の多さなどがあります。測距点に関しては、フルサイズモデルのEOS R6 Mark IIよりも多く高密度のポジション数となっています。その為、被写体が人物・動物・乗り物などであれば、その特徴を検出して追尾を続けるため、構図に集中しながら高速・高精度なピント合わせが可能です。


画質面では有効約3250万画素の新開発APS-Cセンサーを搭載しており、Canon公式でも「APS-C EOS史上最高解像性能」と明言されています。画像処理エンジンとの組み合わせにより、高解像・高感度・高速処理をすべて両立し、細かな質感までしっかりと描写してくれます。

そして、EOS R7にはAPS-C機の中で唯一、5軸ボディ内手ブレ補正を搭載しています。対応RFレンズとの協調制御により最大8.0段分の補正効果を実現しています。これにより、手持ちでも安定した撮影が可能です。さらには、防塵防滴構造だったり、スロット数が2つだったり、とフラグシップならではの機能が搭載されています。


今回使用した SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DNは、開放 F1.4 の明るさによる綺麗なボケと高い解像感が特長の APS-C 用単焦点レンズで、スナップだけでなくポートレート撮影などにとても向いています。
また、絞りが円形のため、被写体の背景を柔らかくぼかす “なめらかなボケ味” を表現ができ、背景の光を丸く柔らかく描写し、被写体を自然に際立たせてくれます。



スナップを撮る際には被写体との距離を保ったまま、ぐっと寄った表現が出来るので、スマホでは写しきれない撮影の楽しさがありました。望遠寄りの画角でぐっとクローズアップすることで、普段は見過ごしてしまう雰囲気を切り取ることができました。
コンパクトで軽量な設計ながら、APS-Cセンサーでもしっかりとした背景のボケ味を感じられるレンズでした。

最初は画角選びに悩み、人の多さに戸惑いながらの撮影でしたが、結果的にはこの機材の組み合わせだからこそ撮れた写真ばかりが残りました。EOS R7 は、APS-C ながらの軽快さや機動力はもちろんのこと、性能の良さもしっかりしたカメラだと感じます。そして SIGMA Contemporary 56mm F1.4 DC DNは、その性能をしっかり引き出し、表現として完成させてくれるレンズでした。
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