【写真の日】私の”続けてきてよかった”写真
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いつもマップカメラスタッフブログ「The MapTimes」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
6/1は「写真の日」ということで、6月中は連日特集ブログを掲載していこうと思います。ぜひお楽しみください。
「写真の日」という、なかなか難しいお題。
撮影をやっていてよかったと感じるあれこれについて、つらつらと書き綴ろうと思います。
都合上、添える写真は文章とは関係のない夜の新宿スナップにします。
それではどうぞ!
先週末はスタジオに籠もり、とある競技のチャンピオンの映像撮影をしていました。
現在の仕事ではスナップを多く撮影していますが、職業カメラマンとしてはスタジオポートレート歴が圧倒的に長く、自分にとってスタジオは街中よりしっくりくる場所です。
スタジオではカメラマンが仕切ることもありますが、今回の撮影は被写体自身がプロデューサーで、私は技術スタッフとして入っていました。
プロデューサー自身、映画やCMで賞をとるなど多彩な人で、彼が集めるスタッフはみな能力が高く、そのメンバーで力を合わせて作品づくりをすると自分ひとりでは到底できないものが完成するので、やりがいのある楽しい現場です。
撮影そのものというより、プロ集団の一員としてみんなで大きな作品をつくることが、自分は一番好きなんだと思います。
撮影業に就かなければこういうのに声がかからない人生だったのかもしれないと思うとゾッとします。
小さく積み重ねてきて本当によかったです。
スタジオ撮影が一段落し、みんなで知人がやっているイベントに遊びに行くことにしました。
そこにはいくつかのポップアップストアのほか小さなステージがあり、いろいろな人がパフォーマンスを順番に披露していて、私も写真を撮ったり声援を送ったりと楽しんでいました。
ふと私の足元に幼稚園児とおぼしき女の子と、その妹と思われるさらに小さい女の子がやってきました。
特筆すべきは、2人ともステージに向かってスマホを構えたことです。
お姉ちゃんの方はスマホを使いこなしていて、パフォーマンスを録画していました。
妹ちゃんはただ画面に被写体を映して、パフォーマンスを生ではなく画面を通じて熱心に見つめていたのです。
今の子は画面越しがデフォルトなんですかね。
ジェネレーションギャップ!
未来の映像作家たちの姿に目を細め、いつか一緒に仕事ができればいいなと思いました。
いまは10代で映像分野などで活躍する人も多いですから、そう遠くない未来の話です。
そんな未来を望めるのも、自分が撮影をやっていればこそ。
ああ、どうか長く現役でいられますように。
その前の週末は、グループ展の最終日でした。
プリントやら設営やらすべてお任せしてしまった上に、期間中は他の仕事で在廊できず、結局最終日の夕方しか行けませんでした。
実質、打ち上げのワインを飲みに行っただけ。
でも打ち上げはメディアでご活躍の写真家さんたちもふらりと遊びに来て一緒に飲めたりしますから、最も外せない場という考えもあるかもしれません。
ギャラリーに行けない間も芳名帳は写真で送ってもらっていたので、どのくらい来てもらえていたかとか、知っているお名前は毎日チェックしていました。
打ち上げのときに、在廊していたメンバーから「あなたの写真はお客様の滞在時間が長かったし、質問もあった」と教えてもらえました。
お客様に写真の前にどれだけ長く滞在していただくかはひとつのテーマ。
どうやら成功したようです。
実は何を展示するか、どう展示するかを人任せにした結果なので、自分の凝り固まった考えをほぐすいい機会になりました。
次回は自分の写真の前に立ってくださるお客様を自分の目で確認できるよう、できるだけ在廊しようと心に決めた次第です。
ちなみに飾っていたのはKasyapaに載せているような写真ではありません。
名前も本名ではなく、今回のためにとある有名な写真家さんに付けていただいたもの。
私は気まぐれな上に、自分の名を知らしめたいという欲もないため、実は毎回違う名前で個展をやってきました。
でもせっかく名前をいただいたので、今度からは統一するのもいいかもしれません。
そういえば、西の方にある女性だけの歌劇団で撮影していた頃、ルームシェアしていた座付き演出家に名前をもらったことがありました。
写真家さんからは名字だけ、そして演出家からは下の名前だけ。
合わせてひとつの名前になるとたった今気づきました。
今後はその合わせ技の名前で活動することにしましょう。
つまりまた新しい名前でゼロからということですから、相変わらずだなと自分でも思います。
また話は変わりまして、テレビ局にいた頃、とある俳優さんを撮りました。
その方は当時ちょうど大河ドラマの主演をなさっていて、いまも映画にドラマにCMにと活躍するスター様なのですが、写真がお好きということでじっくりお話しする機会に恵まれました。
そのとき「写真は人生を彩ってくれるもの」というような話をして、撮影を続けるほどその言葉の意味がクリアになっていきます。
狭義での撮影は、それ自体は一瞬の出来事。
でも撮影を通じて得られる人生の彩りはかけがえのないものであり、少なくとも私の人生には必須だったと感じます。
カメラを手にしていなければ、あの人にもこの人にも会えなかったかと思うと恐ろしいです。
続けてきてよかった、写真。
そろそろお開きの時間となりました。
明日は別のメンバーが「写真の日」ブログを書きます。
引き続きご覧ください。
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