【SONY】α7Ⅲと晴れに繰り出す。
ついこの間まで満開だった桜も散り散りとなり、上にばかり向いていた目線はだんだんと下がってきました。
あたりを見渡しながら歩いていると、そこには時折暑さを感じるようになった日差しの強さを和らげてくれるかのように爽やかな色合いの花が咲いていました。
実際には人差し指の第一関節ほどの大きさしかない小さな花、マクロ撮影(ハーフマクロ)が可能なレンズでこのように大きく切り取る事ができました。
今回持ち出したのは「SONY (ソニー) α7III ILCE-7M3」と「Carl Zeiss (カールツァイス) Makro-Planar T* 50mm F2 ZE」。「SIGMA (シグマ) マウントコンバーター MC-11」を介して使用しています。
ミラーレス機とあわせて使用することで、シビアなピント合わせもしやすくなり撮影テンポが良くなります。
40分ほど電車に乗って普段あまり行かないところに行ってみます。カメラを持っていると視野を広く観察しながらゆっくり歩くようになるので、その場所の雰囲気や時間を感じることができるように思います。
マクロ機能を活かそうと近寄ってみます。繊維のようなものが生えていて驚きました。じっと見ているとトウモロコシのように見えてきます。花が少し揺れただけでもピント位置が大きくずれてしまいますから、カメラをしっかり固定するだけでなく風との勝負が屋外のマクロ撮影では強いられます。
見上げると青々とした葉が印象的でした。元気に日光を浴びている姿を見て、春から夏へ着実に向かっていることを感じます。
接近した撮影でなくても繊細な描写は健在で、抜けの良い色表現が心地よいです。
日陰に入るとまた違う表情を見せてくれます。しっとりとした質感が伝わってきますし、幾重にも重なった葉を潰さずに描写してくれました。立体感も立派なものです。
ここは周りを高層ビルで囲われた場所でしたが、緑を感じられる場所があるとなんだか心が安らぎます。
上から下を撮った写真、下から上を撮った写真。どこに目線を向けるかで大きく印象が変わるのが非常に面白いです。それはカメラを持っていなくても同じことが言えますが、それを記録するのにカメラはとても良いアイテムですし、どう記録するのかを楽しむのにもカメラはとても良いアイテムです。
続いて縦写真。被写界深度の浅さが物すごくよくわかる写真です。つるんと光る丸い葉が可愛らしいです。
さて、ビルの間は風が強く少し冷えるのでそろそろ退散するとしましょう。
端正な姿を見るとどうしても撮りたくなります。雲ひとつない空にピシッと角を立ててかっこいい1枚が撮れました。もう少し絞ってより端正に撮りたくなるところをグッと堪えて、雰囲気も一緒に楽しむ為に開放付近で撮影しました。
日差しの強い環境下でも明るく見やすいEVFでストレスフリーに撮影を続けられました。
すこし意地悪に厳しい逆光での1枚。解像感を落とすことなく葉のディテールを捉えながらも、逆光である眩しさもきちんと表現できています。
春にイチョウの葉を撮ったのは初めてかも知れない、ふとそんな事を思いながら日差しの暖かさを取り戻しました。
ミラーレス機での逆光撮影はセンサーに大きな負荷がかかります。時にはセンサーが焼けてしまったり、センサー付近のパーツが溶けてしまったりと大きな故障に繋がる場合がありますので注意しながら撮影を行います。
照らされたアスファルトを撮ろうと構えていると人が通りすぎていったので構図内に入れて一枚。
平日ということもあって街はお仕事モード。そんな人たちを応援するかのように暖かい晴れの日でした。
マニュアルレンズとミラーレス機の相性は良く、EVFでのピント追い込みも出来ますし、背面モニターを使用しての追い込みも出来ます。α7IIIは手振れ補正を備えており、2420万画素、4K撮影にLog撮影も可能と非常に万能なカメラで扱いやすく、MFレンズの母艦としても有力候補になることでしょう。
もちろん瞳AFにも対応していますしAF速度も十分に早いので広くオススメできるカメラです。
是非ともお散歩や旅行など、イベント事のお供にして頂きたいです。
それでは本日も素敵なカメラライフをお送りください。
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