
【SONY】一世代前なのに爆速AF。コスパ最強のフルサイズ機はコレ【断言】
2026年6月に待望のα7RVI が発売されました。約6680万画素の超高解像度に加えてローリングシャッター現象を低減できる積層型センサーを搭載しています。まさに無限の守備範囲を持った革新的カメラと言えるでしょう。しかしながら2022年に発売された『α7RV』が2026年に使用して劣る性能かと言うと全くそうではありません。今回はその証明をするべく『α7RV』をサーキット場に持ち出して1日撮影しました。
当記事では自動車の流し撮りといった作例を主にご紹介をいたします。撮影形式はRAWフォーマットを選択し、ピクチャープロファイルはST(スタンダード)を使用しています。レンズはFE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS になります。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/40, F14, ISO100
まずはシャッタースピードを落とした流し撮りから。有効画素数6100万画素を誇るセンサーは非常に高い解像力を有します。しかしながら画素ピッチが非常に狭く、上記の作例のようにブレがシビアな被写体ですと撮影の成功難易度が非常に上がります。普段から筆者は2000-3000万画素級のカメラを使用しているため、被写体のブレに関してはより一層気を使って撮影をしました。その一方で完璧に被写体とシンクロして流し撮りが出来ればこれ以上ない素晴らしい解像感と高画質を入手できます。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/40, F14, ISO100
最終コーナー手前のロングストレートから撮影しました。写っている車はSuper GTやF1カーのような車ではなく有名な旧車ですが、おそらく150キロ程度は出ているでしょう。『α7RV』には被写体認識AFとして車/列車を選択することが出来ます。2022年製のカメラではあるものの非常に優れた被写体認識AF性能で今から本格的に導入しても全く問題はないでしょう。多くのカメラは手前から迫りくるようなシーンにおいてフォーカスが迷ってしまう場合が多いですが、『α7RV』ではそのようなことはなく車体のボンネット付近を認識し続けてくれました。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/60, F11, ISO50
こちらは最終コーナー立ち上がりのホームストレートから。先ほどの作例よりも速度が出ていますが上手く被写体以外を流すことが出来ました。当時最高峰の8段分相当のボディ内手振れ補正とレンズ内手振れ補正のコンビネーションはこのようなシーンで非常に活躍します。6100万画素のセンサーは画素ピッチによって撮影難易度が高くなりがちですが、しっかり撮影出来た際にはその高画素を生かして大幅にトリミングをすることも可能ですし、被写体との距離が遠ければ事前にAPS-Cクロップをする選択も可能です。仮にAPS-Cクロップを行っても約2600万画素程度は残るため解像感がなくなってしまうことはありません。これらはまさに高画素機1番の魅力と特徴でしょう。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/40, F14, ISO50
『α7RV』を使用して驚いたのはバッテリー持ちの良さです。『α7RV』に限った話ではないと思いますが、撮影日は合計して1300枚程度電子先幕シャッターを使用して撮影しましたが、なんと1本のバッテリーで運用することが出来ました。昼休憩中にモバイルバッテリーにつないで充電していましたが、このバッテリーライフの長さは他メーカーでは実現できないレベルだと思いました。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/125, F10, ISO100
手振れ補正の強さとAF精度を図るべくレンズを望遠側にし、クローズアップして撮影しました。普段では流し撮りの成功率を上げるために若干引きの画角で撮影して後からトリミングを行う方法で撮影していますが、いとも簡単に撮影出来ました。電子シャッターを使用すると、車のホイールが顕著に歪んでしまいますが電子先幕又はメカシャッターを使用することでそのような問題を解消出来ます。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/30, F14, ISO50

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/500, F6.3, ISO100
レース出走間際の選手を撮影しました。近年のカメラですとこのようなシーンではドライバーの頭部(上記作例でいうヘルメット)にピントが合いますが、『α7RV』ではそのような挙動はしてくれませんでした。適宜フォーカスポイントや方式を変更することで難なく対応出来ます。今回の撮影ではゾーンフォーカスに設定し、検出範囲をロケーションごとに変更しました。シーンによって中央固定にして確実に任意の位置にフォーカスが合うように設定し、撮影をしています。ここ1-2年で発売されたような最新のカメラと比較するとAFスピード・被写体検出精度に関しては若干劣りますが、2022年発売ということを考えると十分な性能だといえるでしょう。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/500, F6.3, ISO125
「SONYのカメラはホワイトバランスがブレる」という話をよく聞きます。確かにBIONZ Xという旧世代のプロセッサーを搭載したカメラですと撮影後の色味に若干差異があったりする場合があります。しかしながら『α7RV』は次世代エンジンであるBIONZ XRを搭載しています。BIONZ XRプロセッサはSONY最高峰の機種であるa1にも搭載されている非常に優秀なプロセッサです。1日『α7RV』を使用しましたが、色味に関する点は全く問題なく感じました。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1000, F6.3, ISO200
被写体を変えて野鳥を撮影しました。飛んでいる野鳥ではなかったので比較的撮影は容易でした。この時は被写体認識AFを動物/鳥を選択しています。AF-Cで撮影すると野鳥の目にピントを合わせ続けてくれて、仮に野鳥の目や頭部が隠れてしまうシーンでは野鳥の体全体を認識してくれます。自動車のみならず優秀な被写体認識AFでした。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/1000, F6.3, ISO200
高画素を生かして少しトリミングしました。トリミングをしてもほとんど劣化しない画質はさすが高画素機です。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/60, F11, ISO100
最後にあえて被写体の手前に柵があるポイントで撮影しました。サーキット場に設置されているような飛散防止ネット+防護柵ですと自動車を認識していてもピントが合ってないシーンが多々ありました。今回使用しているレンズにはフォーカスリミッターが搭載されているのでそれらも設定していますが、あまり改善することはありませんでした。

α7RV+FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS 1/40, F14, ISO100
しかしながらシーンによっては車を認識した上でピントも合うシーンがあったので、このような場合だとカメラのAFを100%信用せずに置きピンやフルタイムMFを使用するとかなり改善されるでしょう。
いかがでしたでしょうか、今回は2022年発売の『α7RV』を自動車中心にその性能の高さをご紹介いたしました。6100万画素のセンサーは非常に高精細でモータースポーツ写真での新たな表現の可能性を発見できたと筆者は思います。中古相場も非常に落ち着いており、狙い目な機種だと思います。



