
【FUJIFILM/Voigtlander】日常を記録するための最適解。「X-E5×マニュアルレンズ×ACROS」が最高な理由。
突然ですが、FUJIFILMのフィルムシミュレーション「ACROS」をご存じでしょうか?
いわゆる“モノクロ”、白黒の写真を撮影するときにお使いいただいているかと思います。
この「ACROS」ですが、実際にFUJIFILMから販売されている同名の白黒フィルムをもとに製作された、いわばデジタル版白黒フィルムとなっています。
他社のカラーフィルター機能とは一味も二味も違う、FUJIFILMの哲学が感じられる仕様となっており、筆者もFUJIFILMのカメラを使いだすようになってからは、その魅力に取り付かれてしまいました。
今回はこの「ACROS」に注目し、理想のスナップカメラの組み合わせを求めて「X-E5」×「Voigtlanderレンズ」を使用して撮影に挑みました。どうぞご覧ください。

カメラを携え、マップカメラのある新宿から代々木方面に向かいます。
この日はまだ寒空の続く季節だったため、かじかむ手をポケットに入れたカイロで温めながら、被写体を探します。



今回選んだレンズは3本、フルサイズ換算で約“28mm/50mm/75mm”と、レンジファインダーの王道であるM型ライカを意識した構成にしてみました。
まるでモノクロフィルムを入れたライカM6を使っているような気になります。
とはいえ、X-E5はEVF搭載の最新ミラーレス機。
ピント合わせの難しいレンズでは、ピント面の拡大表示や各種ピーキング機能が役立ちます。
コンパクトに、それでいて精度は高く。現代の技術と往年のスタイルの融合が、X-E5の長所の一つです。




街を歩いていると、目に留まる風景や被写体をどう写真に収めようか、毎度悩みながら写真を撮ります。
あのレンズを持ってくればよかった、なんて思う事は幾度となくありました。
小さなMFレンズなら、持ち出す数を気にせずに連れていくことができます。
スナップ撮影の強い味方です。




フィルムシミュレーション“ACROS”は往年の名機「X-Pro2」と共に産声を上げました。
当時のFUJIFILM公式サイトではこのように紹介されています。
一つに、”世界最高の粒状性”と賞賛されたACROSらしい”微細な表現”ができること。
次に、モノクロフィルムで撮り印画紙に焼いたような、”重厚な質感”を表現していること。被写体のディティール、写真としての質感、と言い換えても良い。
この2つが、FUJIFILMの考える”デジタルACROS”の条件となっている。
FUJIFILMには元々「B&W」というフィルムシミュレーションが搭載されていましたが、当時の画質設計チームの方々からすると、「まだ、伝統あるモノクロフィルムの名を冠することはできない」という思いがあったそうです。
そんな中ACROSを開発するにあたり、特にこだわった点が「トーン」と「粒状感」であったそう。
【トーンについて】
ミドルからハイエストにかけては“やや硬め”のトーンカーブに仕上げることにより、ディティールがより浮き立ち、写真全体をスッキリとシャープな仕上げに。
逆にシャドー部は寝かせた柔らかい階調のトーンカーブで、”粘る”ように設計されています。
緩すぎても”締まりがなくなる”し、固くしすぎても”奥行きがなくなる”。この絶妙なさじ加減が、“ACROS”の奥行あるモノクロ表現の極意なのでしょう。
【粒状感について】
銀塩フィルムに感じられていた粒状性は、現代写真における“ノイズ”に近しいものであり、カラー画像上では有害なものとされています。
ですがモノクロ写真においては、被写体の“質感”を与えてくれる要素にもなりえる重要な部分。
市販の画像処理ソフトにあるような「Grain」フィルターと違い、モノクロフィルムの様に高輝度・低輝度でそれぞれに最適な粒状表現がなされています。




75mmという絶妙な距離感。85mmほど狭くなく、それでいて50mmよりも被写体を力強く切り取ってくれる。
特に街角で効果を発揮してくれると筆者は感じます。




植物をモノクロで撮る。一見するとせっかくの色味を消してしまうのはもったいないと思うかもしれません。
しかし色情報を抜くことによって、葉や花弁の葉脈や、枝や木目の造形などに改めて気付くことができる。
こういった身の回りのものでさえ、見方を変えることによって再発見が生まれます。


光と影、白と黒。
色を無くしたことで見えてくる、普段なら気付けないその光景たち。
これに出会うことができるのが、筆者がACROSを使う理由です。
ぜひこの世界を、すべてのFUJIFILMユーザーに。
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