
【銘匠光学】高価なレンズは不要?初めての単焦点に「格安AFレンズ」を選んだ私の、驚愕の画質と身軽さ
世界的な物価高の影響で日用品から嗜好品までありとあらゆる物品価格が急騰しており、その影響の波はカメラ市場も同様です。特に日本国内では円安の影響が顕著で電子機械を中心に厳しい値上げが続いています。もちろん、時代が進むにつれて性能の向上や電子部品を組み込むコストが高くなってしまう部分はあると思いますがなかなか看過できません。
少し前置きが長くなりましたが、今回は銘匠光学 『TTArtisan AF 75mm F2』ライカSLマウントをご紹介いたします。価格はなんと新品で4万円を下回る価格です。しかしながら当レンズにはAFと電子接点を搭載しており、純正レンズとほぼ同等の利便性を有します。昨今の物価高にやさしい価格のレンズを実際に撮影した作例と共にご紹介いたします。
使用ボディはSIGMA BFになります。レンズの特色を掴むべく今回使用したカラープロファイルはスタンダード。Adobe Lightroom Classicを使用しておりますが、レンズ補正プロファイルは選択しておりません。

埼玉県は小江戸川越周辺で撮影を行いました。75mmという画角は適度な圧縮感を演出できるので非常に使いやすく感じました。全ての作例は開放F値2で撮影をしています。予想以上に開放から非常にシャープな描写をして驚きました。手前にある標識のボケもざわつくことなく万人受けする描写です。

お伝えした通り、今回はSIGMA BFを使用しています。『TTArtisan AF 75mm F2』はブラックカラーに加えてシルバーカラーのラインナップもあります。安っぽいシルバーではなくしっかりと高級感のあるシルバーでアルミニウム合金製のSIGMA BFと完璧のマッチングです。非常にリーズナブルなレンズですが、レンズ側に絞りリングを搭載しているので操作性も確保されています。レンズフードがブラックなのが少し残念に感じました。しかしながら4万円を切る価格のレンズに専用レンズフードが付いているだけでもありがたいと思うべきでしょう。
今回の撮影ではYUWOOD カメラグリップ一体型ベースプレートを装着しています。非常に持ちやすく、純正の雰囲気も壊さずとても利便性の高いグリップです。底部はアルカスイス互換を採用しており、対応する雲台にプレートにダイレクトに装着可能です。

境内で撮影をしました。柄杓の解像感や背景のボケ具合が精細に描写されています。

最短撮影距離は75センチです。あまり近距離まで寄る事はできませんが、焦点距離による圧縮効果もあって特に不便を感じる事はありませんでした。発色やコントラストも良好で4万円を切るレンズとは思えません。今回の撮影では安価なレンズに発生しがちな顕著なパープルフリンジは確認されませんでした。

レンズの性能が顕著に現れるガラス面を撮影しました。ガラス奥の看板の文字も滲むことなく非常にシャープです。偽色が乗ることもなく透き通った描写です。


今回の作例はレンズプロファイルをオフにした状態です。歪曲収差を確認すべく木目の柱を撮影しました。糸巻き型の収差が確認できましたが、上記の作例のような建物を撮影しなければ全く問題はありません。


時間を変えて夜間に撮影しました。自動車のヘットランプにフリンジもありませんですし、画面中央・周辺部を見ても解像度が保たれています。特に中央部はシャープで夜間性能も非常に高いです。

こちらでも照明に偽色が出ることなく見たままの描写をしてくれます。

最後に日中と同じ被写体を撮影しました。ISOが高くノイズが発生していますが、それでも高い解像感を維持してくれています。
いかがでしょうか。今回は価格が安価な上に非常に優れたレンズである『TTArtisan AF 75mm F2』をご紹介いたしました。一言で表すと「想像よりもしっかり映る」と思いました。フリンジが顕著に発生することやボケ感も落ち着いておりスナップ撮影やポートレート撮影に向いているレンズでした。AFに関しても純正レンズのような完璧なAF速度・精度とは言えないものの、日常のスナップ撮影では全く気にならないレベルのAF性能でした。
今回はライカLマウントをご紹介いたしましたが、他にもニコンZ、ソニーEマウントが用意されています。



