
【SONY】気づいたら居心地のいい相棒。「FE 24-70mm F2.8 GM II」

先の年末年始、地元の福岡に帰ったのですが、数年での変貌ぶりに驚きました。
降り立った福岡空港は、念願の2本目の滑走路が完成していたり。
1年ぶりに訪れた太宰府天満宮の仮殿屋根は、冒頭写真の通り、もはや木々というより小宇宙を形づくっていたり。
地味に嬉しかった、市営地下鉄空港線からJRの地元駅まで、クレジットカードで乗り降りできる決済システムが導入されたり。クレカ決済派の私には感極まるアップデートすぎました。
このように日々、便利で時代に即したものに変化していくのは喜ばしいことなのですが、同時に、役割を終え消えていくものがあり、そしてあったことすらも忘れてしまうのも事実でして…。
私は、自分が歩んできた時代へのリスペクトなのか、単に忘れたくないという思いが強いのか、興味を持ったシーンは、「どのように写るか」より「何が写っているか」を、予算の範囲内で選択出来る高解像度番長で記録することを重視しています。
というわけでSONY α7RVと大三元を、ピークデザインのエブリデイバックパック30Lに詰め込んで帰ったのですが、リザルトをメタデータで見てみると、撮影の95%がFE24-70mm F2.8 GM IIを使用していたという結果に、若干苦笑いしてしまいました。
今回は、気づいたら居心地のいい相棒になっているFE24-70mm F2.8 GM IIの強みを、帰省先の写真と交えながらユルくご紹介したいと思います。

帰省先の福岡空港にて。とっさに着陸機が入ってきたことで、良い感じに奥行きが生まれました。
咄嗟の出来事なのですが、α7RVの高演算力と当レンズの駆動系に採用されているXDリニアモーターが、瞬時に働いてくれるので、日々助かっています。
この「高画質は当然」「よりスピーディーに結果を作り出す」システムが、どこまでも心強い存在です。

機体の到着を待つグランドスタッフ。
冬が作り出す長い影って、モノクローム写真だとよく映えると感じるのは私だけでしょうか。
ブログ用サイズだと伝わらないのですが、等倍で見た際の地面の微細な凹凸や光の反射具合は凄まじいディテールです。

都心を離れると、さまざまな意味で幼少期と変わらない光景に巡り合うこともあります。
今回注文した肉うどんは、並でも凄い量で税込430円。東京ですと1000円近くするわけですから驚くばかりです。
このようなシーンは、個人的にはネガフィルムっぽいフィニッシュがお気に入りです。モノクロでも良さそうです。
軽さの質が違う
「居心地のいい相棒」と先の段落で書きましたが、個人的にはその理由が既に出ていまして。
それは現行大三元全てに共通する設計思想のようなものだと思うのですが、「軽さの質」かなと思っています。
初めてこのレンズを手に取ったとき、サイズ感から想像する重さとのギャップに、思わず「軽っ」と発してしまったことは今でもよく覚えています。
軽く感じる理由には大きく分けて2つの要因があると考えています。
ひとつ目は、単純明快な「重量そのものの削減」。
先代モデルの約886gに対し、FE24-70mm F2.8 GM IIは約695g。実に191gの軽量化が図られています。
数字だけを見ると200g弱ですが、これが実際にカメラへ装着して長時間持ち歩いてみると、体感はまったくの別物。
撮影後の腕や手首の疲れ方が明らかに違う、というか、先代を経験してきたからこそ、ほとんど疲れを感じないわけです。
そしてもうひとつが「重量バランスの改善」。
先代のFE24-70mm F2.8 GMは、カメラ本体から最も遠い前玉付近に重量級エレメントが配置されていた影響もあり、どうしても重たく感じやすい構造でした。
長時間構えていると手首がプルプル。この経験も今となっては良い思い出ですが。
一方、FE24-70mm F2.8 GM IIでは、この重量バランスにも配慮がなされている印象です。
ズーム全域において重さの偏りが少なく、構えていても無理がない。結果として、撮影そのものに集中できるわけです。
普段、こうした重量バランスを意識しながら撮影することは殆どありません。
それでも気づけば「今日もこのレンズ持って行こか」と手に取っている。
おそらくそれが、このレンズが無意識のうちに「居心地のいい相棒」になっている証拠なのだと思います。

着陸前に通過する「海の中道」というエリア。
なにぶん陸地が細く、あっという間に過ぎてしまうので、フレーミングに時間をかけられません。
先代はズームアップすると重心移動でフレーミングが下にずれ動き、思い通りにいかないケースがあったものの、二代目はどこ吹く風という印象。

ショーケース内の「焼き立てなんばん往来」をズームアップして撮影した一コマ。
もともと筑豊といわれる地域の旗艦店でしか買えなかった上物なのですが、いつの間にか博多駅に進出してくれていました。
スローシャッターになりがちな環境なので手首への負担が大きいものでしたが、二代目は快適に撮影できます。
ちなみに左端から2番目の「不知火チョコレート」が、個人的推しでございます。

近年話題を集めていた「クリア豚骨」なるラーメン。
オーソドックスな豚骨以外が近年注目を集めているようですが、これも時代だろうと思うと撮らずにはいられない1コマでした。
このような俯瞰構図ですと、軽量なほど腕への負担も軽減されるので、やはり軽さは正義だと思う次第です。
検品担当の視点から見たすごいところ
私は普段、皆さまから買取したカメラやレンズを、販売前に動作確認や外観チェックを行う検品担当を務めています。
お客様に安心してお使いいただける状態でお届けするため、日々さまざまな機材に触れて研鑽を積んでいますが、そのような立場の私でも「これは正直すごい」と感じることがあります。
それが、チリやホコリの混入が起こりにくいという点です。
先代のFE24-70mm F2.8 GMを検品していると、とくに後群(マウント側)にチリの混入が見られる個体に遭遇するケースが、体感としては少なくありません。
私自身、初代を2017年から2022年まで使用していました。その際、後玉ではないものの、比較的早い段階で前群にチリが入り込んでしまい、正直ちょっと落胆した記憶があります。
もちろん、使用環境や保管状況による個体差、初代と現行型では発売からの経過年数も違うため、単純な比較はできません。
それでもFE24-70mm F2.8 GM IIを検品している限りでは、チリが目立つ個体に出会うことはかなり稀、というのが率直な印象です。
日々多くのレンズを見ているからこそ感じる、地味だけれど大きな進化。長く使うことを考えたとき、こうした部分の改良は、じわじわ効いてくるポイントだと思います。

SONY α7RV + FE24-70mm F2.8 GM II
太宰府天満宮にて。
偏光フィルターを併用して、被写体の表面反射を除去して撮影しました。
無用なズーム動作を行わないなど万全策は取っていますが、通常使用の範囲では目立つチリを内部に巻き込まない気密性の高さも好印象です。

知る範囲の限りではありますが、20年以上変わらないデザインのコンテナ。
私が通っていた中学校では「パン注」という、弁当を持ちこむ以外にパンやおにぎりの購買システムがあり、この会社様にも成長を見届けてもらいました。
久しぶりの再会に思わずシャッターを切りたくなる光景でした。

こちらは完全な余談枠。「ずっと前からおいしかった。」のキャッチコピーで覚えた、福岡を代表する銘菓です。
その名も左が「千鳥饅頭」。右は「千鳥饅頭」。じつは製造元の千鳥屋というお店、共通のルーツを持つ2社が存在しており、左は総本舗、右は本家です。
駅のお土産コーナーに行くと、パッケージが異なる同一名称の饅頭が並んでいたりして、思わずクスっとしていまします。
並べてみると焼印のディテールや饅頭自体の高さを含めた形状に微妙な差異があり、面白い観察対象だったりします。
本当に何気ない1コマですが、このような光景を良好なディテールで記録しアーカイブさせてくれる高性能カメラやレンズは、もはや自らの身体の一部だったりします。
今後の活躍に確証を持てる1本

FE24-70mm F2.8 GM IIは買った瞬間よりも、使い続けるほど良さがわかるレンズです。
確かに人によっては、あまりの優等生っぷりに「没個性的」で面白くないと思う方もいるでしょうが、確実に仕事をしてくれる点はどこまでも「居心地のいい相棒」です。
カメラを買い替えても、撮るジャンルが変わっても、「結局これ使ってるな」となるであろう未来が想像できてしまいます。
買い換えるとすれば、三代目がN社のようにインナーズーム化したときでしょうか。
迷っている時間が長い人ほど、このレンズで納得すると思います。
気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
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