【マップカメラ情報】Canon PowerShot S95 ファーストインプレッション
Canon PowerShot S95 発売
昨年秋にキヤノンから発売されたPowerShot S90の後継機「PowerShot S95」が2010年8月26日に発売されました。S90の代名詞だった独特の操作感の「コントロールリング」と、余裕の高感度などが確実に受け継がれており、その他の変化の度合いが気になるところです。
日頃よりS90を愛用している筆者としては、この1年でどう進化したのか?このあたりに注目しながら第一印象をレポートさせて頂きます。
究極の手ブレ補正「ハイブリッドIS」
数ある変更点のなかで、特筆すべき点は「ハイブリッドIS」の搭載。従来の手ブレ(角度ブレ)を補正する振動ジャイロ(角速度センサー)と、カメラ自体の上下左右のブレ(シフトブレ)を検知し補正する加速度センサーを搭載したのがハイブリッドIS。 これにより、複雑なブレを良好に補正することができるようになりました。
キヤノンは同機能を一眼レフカメラ用交換レンズ「EF 100mm F2.8Lマクロ IS USM」に搭載させており、すでにその高い能力は実証されています。 本機もマクロ撮影が出来るため、ハイブリッドISの搭載は必然であり、嬉しいことでありました。
今回の撮影でも何度か、ブレてしまったかもしれないと思うこともありましたが、撮影画像を確認してみるとしっかりと画像が止まっていたのには驚きました。 今後さらに手ブレ補正の機能が進化していけば、これほど心強いものは無いでしょう。将来は“どうせブレてしまうから”が死語になる日も近いのでは。
S90からの進化
本体の厚みがやや薄くなっていること。メーカー発表の数値では、厚みの差は1.4ミリとごく僅かですが、実際に比べてみるとかなり薄くなった印象です。これならスキニーパンツのポケットにも入れられるかもしれません。 また、ボディ表面にざらつきのある加工が施された為、従来よりも幾分すべりにくくなっており、手触り感も良いです。
シャッターボタンの形状も変わっていて、押し込む感覚がよりはっきり分かるようになったところにも好感が持てました。
液晶画面についても、視認性と再現性が上がっていました。撮影中のライブビューや撮影後のプレビューで、とてもきれいにはっきりと確認できるのは嬉しい点です。
アスペクト比はS90で使用できた4:3、16:9の他に、新たに3:2、1:1、4:5が選択可能になりました。気分や状況によって思うように比率を変えて撮れば、より一層楽しく写真が撮れること間違い無しです。ただし、ここまで色々な比率を選べると、どれにしようか迷わずに直感で決める決断力も必要かもしれません。
ハイブリッドIS機能の搭載を除けば、一見、僅かなマイナーチェンジのようにも感じましたが、実際に使用してみると、確かな進化を遂げていることが感じとれました。
作例写真
(リンク先は50%にサイズを縮小してあります)
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/500秒 / 絞り値:F5.6
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/250秒 / 絞り値:F5.6
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焦点距離:22.5mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/320秒 / 絞り値:F4.9
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/1600秒 / 絞り値:F3.5
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焦点距離:9.64mm / ISO感度:2000
シャッター速度:1/250秒 / 絞り値:F2.8
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/1600秒 / 絞り値:F2
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焦点距離:6mm / ISO感度:160
シャッター速度:1/1600秒 / 絞り値:F5
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焦点距離:14.98mm / ISO感度:800
シャッター速度:1/125秒 / 絞り値:F4
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焦点距離:18.19mm / ISO感度:3200
シャッター速度:1/640秒 / 絞り値:F4.5
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焦点距離:12.85mm / ISO感度:500
シャッター速度:1/160秒 / 絞り値:F4.5
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/800秒 / 絞り値:F2
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焦点距離:6mm / ISO感度:80
シャッター速度:1/1250秒 / 絞り値:F2
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