【Canon】一眼レフ時代は大三元。ミラーレス時代は小三元。RF70-200mm F4 L IS USM
単焦点レンズやズームレンズ、いろいろなレンズが欲しくなり探し出すと様々な言葉を見たり聞いたりすると思います。
そんな中で「大三元」「小三元」という言葉を目にした事があるのではないでしょうか。
ズームレンズというのはズームした時にF値が変わるレンズと変わらないレンズがあり、今回の「大三元」「小三元」はその後者に当たります。
大三元・・・開放絞り値がF2.8通し
小三元・・・開放絞り値がF4通し
このような違いがある二つのレンズですが、今回オススメしたいのが”小三元”になります。
そして、広角でも標準でもなく筆者の大好きな”望遠ズームレンズ”のお話です。
今回はCanon EOS R6とEOS R10で使用した作例と共に、なぜ小三元ズームをオススメしたいのか詳しくお話していきたいと思います。
タイトルの通り「一眼レフ時代は大三元」と言うように、以前からここぞというシーンを撮り逃さないためには大三元ズームレンズを使うべきという考え方があり、それは測距点の仕組みとして理に適った事でした。
オートフォーカスが利用できるポイントを測距点と言うのですが、その中に開放絞りF2.8以下のレンズでしか反応しない測距点が中央部分付近に搭載されており、その測距点は高精度なAFを使用することができるのです。
なのでスポーツ撮影などのシビアなピント合わせが必要なシーンでは必須と言っても過言ではないものでした。
しかしミラーレス一眼カメラとなった今はその制限が取っ払われたためF2.8でなくても正確で高精度なオートフォーカスが可能となったのです。
まずは今回ご紹介するCanon RF70-200mm F4 L IS USMのオートフォーカス性能から触れていきましょう。
レンズ単体のオートフォーカス性能も素晴らしく、フォーカス駆動音はほぼ無音、ピント合わせも瞬間移動と言っても過言ではないほどのスピードです。
これは2016年にEFレンズで初登場したナノUSMを採用したことで、静音且つ高速で滑らかなオートフォーカスを実現しています。
EF時代は2本のみ採用されましたがRFレンズでは10本以上のレンズに搭載されており、動画撮影時にも高いパフォーマンスを発揮してくれるため動画クリエーターにもオススメしたい設計となっております。
筆者自身も1年以上使用しており娘のバレーボールの撮影も当レンズで行っておりますが、フォーカスが原因で失敗写真が生まれることはほぼ無く絶大な信頼を寄せています。
当レンズは解像力が素晴らしくF4の絞り開放からカリカリの描写をしてくれるので、基本的に被写界深度の調整で絞りを設定するイメージとなります。
RFマウントのLレンズ関しては全体的に絞り開放から解像感が非常に高く、更にコーティング技術の進化もあり逆光耐性も素晴らしくコントラストの低下はほとんど見られません。
多くの望遠ズームレンズは比較的望遠端の解像力が低下してしまうのですが、当レンズは200mmで逆に解像力が高くなる特徴があります。
筆者自身は「望遠レンズは200mmを基準にして、70mmまで広角にできるレンズ」という考えを持っているため200mmに解像力のピークがある事がとても嬉しく、筆者自身もほぼ常に持ち歩いているレンズです。
肉眼では見れない世界を切り取り、楽しむことができる望遠レンズですが、どうしても「重く大きい」という印象を持たれている方も多いと思います。
しかし、CANONのRFレンズではインナーズームをやめた事で非常にコンパクトに収納できるようになり、EF時代の同じ小三元で比べると長さが5cm以上短くなり、重量も90g弱軽くなりました。
重量の変化が少ないと感じられるかもしれませんが、鏡筒が短くなった事によりフロントヘビー感が軽減され携帯性が良くなりました。
気軽に持ち歩けるので日常的にスナップ撮影で対応しやすくなり、望遠ズームレンズのハードルをいい意味で下げてくれたレンズだと思います。
F2.8通しの大三元ズームではなくF4通しの小三元ズームを選ぶにあたってF4で問題がないのか不安に思われる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、望遠になればなるほどボケる特性があるため今回の作例のように被写界深度の違いで困るようなことはありません。
更にEOS R6の持つ常用ISO感度102400のおかげで高感度耐性が非常に高く、F2.8のレンズが無くても暗所やシャッタースピードを上げないといけない場面でも問題なく利用できますので相性抜群のセットになります。
レンズの総合性能が素晴らしいことはお分かり頂けたかと思いますが、ボディ側のAFについても触れていきましょう。
CANONのAF技術に関してはRFシステムになってから2024年11月現在で5世代に分かれていると筆者は考えており、今回使用したEOS R6は第2世代、EOS R10は第3世代にあたります。
第1世代は言わずもがなEOS RとEOS RPとなっており、第2世代は第1世代からAF性能が著しく進化した事が大きな特徴です。
第1世代は簡単に言うと人物撮影の場合、マスクをしていたり横顔だと顔や瞳の認識がされないことが多くありました。
しかし、EOS R5やEOS R6に関しては横顔や後ろ姿でも人物と認識し、瞳だけではなく頭部まで認識しAFが可能となりました。
更に被写体認識には動物優先や乗り物優先も対応しておりますので、上の2枚の写真のように鳥も認識してフォーカスされました。
EOS R6でヒヨドリを狙って撮影をしてみたのですが一度食いつくとここまで追従することができました。
これも動物優先の恩恵であり、オートフォーカス技術の賜物と言えるでしょう。
ただ手前に枝葉や花などがあるような悪環境だと被写体認識が外れてしまうことが多いので、精度を上げたいのであればできる限り世代が上の機種を選んでいく事が重要となります。
第4世代にあたるEOS R6 MarkⅡとEOS R8に関しては被写体の認識能力UP、そして認識対象の拡充が行われたことにより撮影がかなり楽になります。
こういった撮影の難しい被写体でもAFが優秀だと構図にこだわる余裕ができますので、いい写真が撮れる確率も上がるかと思います。
そして2024年10月現在では第5世代にあたるEOS R1やEOS R5 MarkⅡなどが発表、発売され更なるAFの進化を遂げているCanonのAF技術にはもはや感動さえ覚えます。
ではここからEOS R10の作例を見ていきましょう。
CANONのAPS-Cは焦点距離が約1.6倍となりますので実質112-320mmのズームレンズです。
それにより切り取り効果がより一層増しており、圧縮効果を活かした撮影も楽しめます。
運動会や動物園などでも使いやすいので様々なシチュエーションで活躍してくれるでしょう。
更にRFレンズはほとんどのレンズに手ブレ補正が搭載されており、EOS R10のようなボディ内手ブレ補正が入っていなくても安心して撮影できるメリットがあります。
当レンズは単体で最大5.5段分補正効果がありますので撮影時の安定感は抜群です。
EOS R10はR6と比べるとグリップが小さいので持ちにくいのではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、CANONはグリップにもこだわっており人差し指の指先が上手く引っ掛かる仕様となっているため、変に握力を使うようなことなくホールドできます。
こういったボディ側の設計のお陰でフルサイズ用レンズでも難なく使えるのは大きなアドバンテージとなります。
小三元のズームレンズには広角、標準、望遠の3種類がありますが、当レンズはなんとRF24-105mm F4 L IS USMとほぼ同等の大きさに仕上げております。
望遠ズームレンズでありながらこのサイズ感で仕上げてきているのはCANONの企業努力のおかげでしょう。
実際にこちらのレンズをカメラバッグで持ち歩く際、以前よりも鏡筒が短くなった分省スペース化され、もう一本レンズを入れたり、フラッシュを持ち歩いたり、別の機材を持ち歩くことができるようになりました。
スタジオでポートレート撮影をした時には本当にこの軽量コンパクトに助けられた記憶があります。
今まで一眼レフ時代はオートフォーカスのために大きく重たいレンズを持ち歩く必要がありましたが、ミラーレス時代になったおかげで測距点の制限が無くなり今までお話ししたたくさんの恩恵を受けられるようになりました。
今回の記事をご覧頂いて少しでも気になられた方は是非一度お試しいただき、この快適さを実際に体感してみてください。
そして皆さまのカメラライフがより一層快適で楽しい日々になりますように。
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