
【Canon】最新機が台頭する今だからこそ。キヤノンの原点「EOS R」と万能のLレンズで再発見するフルサイズの歓び
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
気温も下がり、少し秋めいてカメラを片手に外へと繰り出したくなる季節になってきました。
近年のカメラ業界における技術革新のスピードには、目を見張るものがあります。
各メーカーから登場する最新モデルには、AIディープラーニング技術を活用した驚異的な被写体検出AF、暗闇すら昼間のように補正する強力なボディ内手ブレ補正、さらには超高速連写や超高画素センサーなど、撮影者の表現を強力にアシストする先進機能が惜しみなく投入されています。
しかし、技術がどれほど進歩しようとも、写真の本質である「光を捉え、自らの感性で空間を切り取る」という歓びが変わることはありません。
最新機種の華やかな機能が賑わせる今だからこそ、ふと立ち止まり、改めて手にとりたくなる一台があります。
2018年秋、キヤノンが新たな時代の扉を開いたフルサイズミラーレスの第一号機 EOS R。
登場から年月が経った今、初代モデルで満足のいく撮影ができるのだろうか。
最新のボディと比べて、描写や使い勝手で見劣りしてしまうのではないか。
そんな疑問をお持ちの方にこそ、知っていただきたい圧倒的なポテンシャルと普遍的な魅力があります。
今回は、EOS RとRF24-105mm F4L IS USMと共に撮影に出かけてきました。

EOS Rの大きな魅力は、しっかりとした頑丈な作りと、手にすっと馴染む持ちやすさにあります。
後発の軽量コンパクト機とは異なり、しっかりと深く指がかかる大型のグリップは、長時間の撮影でも疲れを感じさせません。
ホールドした瞬間に吸い付くように手に馴染み、重量級のレンズを装着した際にも指先への負担を感じさせない見事なバランス設計です。



また、ボディ上面に配されたサブ液晶パネルは、電源オフ時でも設定状態をひと目で確認できる一眼レフ伝統のスタイルを継承しており、道具としての満足感をより一層高めてくれます。


EOS Rは有効画素数約3030万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。一眼レフの完成形として名高い名機EOS 5D Mark IVの血統を受け継ぎ、キヤノンが長年培ってきた画像処理技術DIGIC 8との組み合わせにより熟成されたセンサーです。


印象的なのが、キヤノンならではの素直で色鮮やかなカラーバランスと、ハイライトからシャドウへと自然に繋がる豊かな階調表現です。明暗差の激しい木漏れ日のシーンや、夕刻のグラデーションなど、シャドウ部を少し持ち上げるだけで陰影の中に眠っていた情報がドラマチックに蘇ります。


この初代EOS Rが秘めるポテンシャルを極限まで引き出してくれるレンズが、RF24-105mm F4L IS USMです。
広角24mmの雄大なロケーション撮影から、人間の視野に近い標準域、そして被写体をダイナミックに引き寄せる中望遠105mmまでを1本でカバー。全域で開放F4を維持する使い勝手の良さと、Lレンズの名に恥じない画面隅々までの高い解像性能を備えています。


超小型超軽量モーター、ナノUSMによるAF動作はまさに静寂そのもの。迷うことなく一瞬で合焦し、EOS RのデュアルピクセルCMOS AFと高い親和性を発揮して、狙った被写体を寸分の狂いもなく捉え続けます。
EOS R本体にはボディ内手ブレ補正が非搭載ですが、それを補っているのが、このレンズに組み込まれた最大5段分の光学式手ブレ補正の存在です。
光量の限られた静かな室内であっても、ISO感度を無駄に引き上げることなく、低速シャッターを手持ちでもシャープに切り取ることができます。

いかがでしたでしょうか。
EOS Rが発売されたのは、8年前の2018年。
最新のテクノロジーや数字の大きさだけで比較すれば、たしかにひと世代前のカメラとして映るかもしれません。
しかし、実際にカメラを構え、ファインダーを覗き込み、街の光と影を探しながらシャッターを切る。
そんな写真を撮る体験そのものを純粋に楽しむには、今なお十分すぎるほど魅力的な機材だと感じました。
初代EOS Rの豊かな描画力と、どんなシーンも逃さないRF24-105mm F4L IS USMの万能性。
このふたつが組み合わさった時、時代を経ても決して色褪せることのない写真表現の奥深さを味わうことができます。
これからフルサイズミラーレスを始める方には、間違いのない確かな機材として。
そして、最新機能の波から一度離れ、じっくりと一枚の写真に向き合いたい方にも、今だからこそ自信を持っておすすめしたい、キヤノンの普遍的スタンダードです。
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