
【Canon】まさに縦横無尽、動画の未来を切り開くオープンゲート記録の可能性に迫る。
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先日、Canonから新しく発表され予約が開始となりました「EOS R6 Mark III」。
先代モデル「EOS R6 Mark II」の有効画素数2400万画素から、有効画素数約3250万画素のフルサイズセンサーが搭載され高画素化したにも関わらず、電子シャッターによる撮影の際はAF/AE追従で最高約40コマ/秒の高速連写が可能、そしてバッファの増強によりRAWでも長時間連写を続けられるようになりました。
加えて動画撮影時の際も、オーバーサンプリングによる4K動画記録や、センサーの横幅をクロップせずに記録できるフル水平画角での4K120Pハイフレームレート記録に対応。また、センサー全体を利用し通常のモードより広い画角でのアスペクト比で記録が可能になる7Kオープンゲート記録機能も搭載と、写真・動画問わずさらに可能性の幅を広げてくれる扱いやすいミラーレス一眼カメラへと進化しました。
※YouTubeでは4K画質でご確認いただけます。
冒頭にも書いた通りEOS R6 Mark IIIにはS&F(スロー&ファストモーション)機能であったり、4K/120pの高画質のハイフレームレート記録に対応したりと多くの進化した動画機能が備わっております。
その中でも、今回は動画の新たな可能性を広げてくれる「オープンゲート記録」に特化させて書いていこうと思います。

上記の作例動画はオープンゲート記録を用いて全画素の3:2(6960×4640)で撮影を行い編集にて16:9の4Kにて書き出しを行っています。
オープンゲート記録というのを改めて簡単にご説明させていただきますと、カメラ全体の画素で動画の記録を行います。EOS R6 Mark IIIであれば約3250万画素(6960×4640)のアスペクト比3:2の範囲で動画の記録を行い、その後編集などで4Kの16:9や9:16、場合によっては1:1など6960×4640の範囲内であれば任意のサイズで切り出しを行うことが出来る機能です。この機能により今まで撮影時に行っていたフロー、例えば横の動画素材の撮影を行った後に別途縦用の動画素材を撮影するといったフローを省略することが出来、効率化を図ることが可能です。
そして上記の作例画像は、オープンゲート記録にて記録された動画素材から切り出した作例画像なので、約3200万相当の画素でアスペクト比は3:2で記録された画像です。
オープンゲート記録が出来るカメラとして記憶に新しいカメラはPanasonicのS5IIXやSL3-Sが挙げられます。いずれのカメラも対応は6K相当までなので、今回7Kまで対応できるカメラはEOS R6 Mark IIIが初となります。
また、オーバーサンプリングは4K/60pまで記録可能なのですが、オープンゲート記録では記録可能なフレームレートは30fpsが上限となります。

編集時は実際にどういった見え方になるのか、というのを実際に編集していた時の画面を出して確認してみます。今回使用したソフトは「Premiere Pro」、Adobeの動画編集ソフトです。
プロジェクト作成し実際にクリップを入れ込んでみます。シーケンスの設定を特に行っていない場合は、このように3:2のフォーマットでクリップが表示されます。

これをシーケンス設定4K相当である3840×2160にしてみた場合はこのようになります。先ほどの画面と比較をしてみると表示されている画面がそれなりにクロップしているのが分かるかと思います。これが約3250万画素(6960×4640)の中から4Kのおよそ800万画素(3840×2160)に素材が切り出された状態です。
そして、このオープンゲート記録の機能の素晴らしい点は切り出し位置が任意で設定することが可能である点です。

まず、この動画素材を中心から4K相当の縦(2160×3840)と横(3840×2160)で切り出し、それ以外の部分をマスキングしたのがこの作例です。見ていただくと分かるかと思いますが被写体が中央に来ていません。


撮影中に被写体を中心に収めた状態で撮ることが出来なかったシチュエーションでも上記のように切り出しを行う場所を変更することで、このように中心に被写体のいるようなカットに整えることが出来ます。
縦動画の場合、作例画像を確認いただくと分かる通り横幅にかなり余裕があるため、横の範囲に関してはかなり自由に設定することが可能です。

横の画角でももちろん同じようなことが可能です。
横の画角でもマスキングされている部分を見ていただくと分かる通り上下にかなり余裕のある状態です。縦画角と比較をすると横の自由度は多少狭まってしまいますが、これだけあれば十分です。さらに縦画角よりも縦幅には余裕があります。

とはいえ撮影後の切り出しによる編集だと、寄りの画ばかりになってしまうを思っている方もいるのではないでしょうか。しかしその点はご安心ください。
クリップのスケールを変えることで、引きの画にもばっちり対応することが可能です。大体56%くらいスケールの縮小をかけると横幅が3870pxになるのでほぼ4K相当の幅と同じになります。
上記作例画像は最初の3:2(6960×4640)の画像を56%まで縮小をかけ、4K(3840×2160)の範囲でマスキングをかけた場合の表示範囲です。これでも少し上下にまだ余裕があるので縦の微調整であれば可能です。

黒い部分が元の画像の大きさ、上記作例の範囲はおよそスケールのサイズを65%程度にしています。
スケールの変更をしたり、切り出し範囲を変更したりとこれだけ自由が利くので撮影時は、特に画角を気にかけず、特に手ブレやカメラを極端に振りすぎないようにといった細かい部分に意識を回すことが出来ました。
続いて縦の作例動画になります。
※こちらも4Kでご確認いただけます。

冒頭にある横画角の動画作例を、そのまま縦画角で切り出して縦画角向けに編集した動画作例です。0:23~の被写体の方が歩いているカットですが、上記の編集画面を見ていただくと分かると思いますが、ところどころにキーフレームが打ってあります。位置の部分にキーフレームを打ち、極力被写体が中央にフレーミングされるように切り出し位置を動かしています。
同様に1:24~のスマホを持つ手のアップのカットや、その後のカットも同様にキーフレームを用いた切り出し位置の移動で疑似的に画角をパンしているようにしています。


こちらは横画角の切り出し作例ですが、これも同様に下から上にティルトアップするようなカメラワークを切り出しにて疑似的に行っています。冒頭の作例動画0:13~あたりのカットです。

続いてグレーディングに関して書いていこうと思います。
今回の動画の設定は、記録サイズ6912×4608 / 29.97p / ALL-intra、記録形式はXF-HEVC S YCC422 10bit、カラーモードはカスタムピクチャーのCP3のC-Log3(Canon Log3)に設定しました。その後、LUTを用いてCanon 709に変換をするカラーグレーディングを行いました。
今回は日中の撮影なのと、シャドウ部の諧調表現よりも編集のしやすさを重視したため、C-Log3(Canon Log3)を選んでいます。
いつものようにLUTを当てたあと、Lookなどで色味の調整を行おうと思っていたのですがLUTの発色やコントラストの表現が非常に優れていたため、クリップごとの簡単な露出の調整のみで済んでしまいました。

Log撮影の特徴をご存じの方は多いかと思いますが、撮影中はこのように色味の少ない眠たい写りになり、ハイライトやシャドウ部の写り方が確認しづらいのですがEOS R6 Mark IIIにはC-Logのビューアシスト機能がありBt.709の設定で疑似的に色を当てたらこうなるというのを見ながら撮影をすることが出来ます。よってこういった眠い写りではなくある程度色が乗った状態で確認が出来るのでLUTを当てたら実際は思ったより黒つぶれしていたとか、白飛びしていたといった失敗を防ぐことが出来ます。
いかがでしょうか。
今回はEOS R6 Mark IIIのオープンゲート記録に特化をして紹介させていただきました。
普段動画撮影を行っている筆者が感じていた難しさ、具体的には現場レベルでの縦と横の素材撮りの手間や撮影後の画面揺れや画角の調整など。その他には筆者はソロシューターなので撮影の仕方にある程度制限が出てしまうので実際に撮影を行う上でどうしようもないシチュエーションがあったりします。そういう時はある程度編集でどうにかしたりしていたのですが、編集でどうにかするにも限界があったのも事実。しかし今回のオープンゲート記録は、全画素を用いてそのまま記録することによりその限界を優に超える動画素材を撮ることが出来るので編集を通して多くの問題を解決することが可能となりました。
オープンゲート記録が広げる動画の可能性、皆様にも是非体感してほしいです。
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