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【Canon】もう重い広角単焦点はいらない。デジタル補正を味方につけた革命的1本

【Canon】もう重い広角単焦点はいらない。デジタル補正を味方につけた革命的1本

2026年6月末
CanonからLレンズ”初”のパワーズーム内蔵のズームレンズが登場しました。
その名も「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」
パワーズームとマニュアルズームを一つのズームリングで操作できる新しい方式を用いており、使用者の好みによってズーム動作を変えることが出来るようになりました。
広角側はF4通しで同じく標準ズームレンズである「RF24-105mm F4L IS USM」より4mm広角の20mmスタートのレンズとなります。
パワーズーム(PZ)の搭載は、静止画だけでなく動画撮影のニーズにも応える現代的なアプローチです。
一定の速度で滑らかにズーミングできるため、Vlogや映像制作においてもシネマティックな表現が手軽に楽しめます。
ジンバルに載せた際もレンズの全長が変わらないため、バランスを取り直す手間が省けるのも映像クリエイターには嬉しいポイントでしょう。

そんなレンズを付けて撮影を行ってまいりました。

RF20-50mmで撮影した緑の木々 ゴーストは少な目

日差しはまだ暑く、気温が高い日が続いています。
青々と生い茂った枝木を撮影してみました。
太陽光の影響でゴーストはどうしても発生しやすくなります。
しかし、さすがの”L”レンズ。
少しゴーストの発生は見られますが、大きく写真を崩すような目立つゴーストが写ることはありませんでした。

RF20-50mmで撮影した青空 フレアやゴーストが抑えられている

太陽を入れて空を撮影してみました。
雲がかかり、肉眼では見えにくい状況でも写真であれば綺麗に残していくことが出来ます。
この写真ではF8まで絞っており、光条が出ております。
「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」は絞り羽根枚数が9枚のため、見にくいですが、18本の光条が出ています。

RF20-50mmで撮影した武蔵野線 緑の額縁構図

20mmは今まででは広角レンズに付け替えないと撮影出来なかった画角です。
標準ズームの広角端といえば24mmが一般的ですが、この「20mmスタート」というスペックがもたらす恩恵は計り知れません。
たった4mmの違いですが、ファインダーを覗くと世界がぐっと広がり、広大な風景はもちろん、室内や狭い路地での撮影でも、表現の幅が飛躍的に広がります。
広角単焦点レンズをわざわざ持ち歩かなくても、これ1本でダイナミックな構図を作れるのは本当に便利です。
周りの雰囲気を今までよりも入れられ、その場所の雰囲気や情景まで鮮明に残すことが出来ます。

砂利道と青空緑の木々、青い雲

夏場の光線は、光と影がしっかりと出るため写真を撮影するのが面白い時期でもあります。
暑い時間帯なので、熱中症には気を付けながら砂利道で1枚撮影しました。
青い空、白い雲、生い茂る緑と色合いがはっきりしている被写体が多く、お散歩するときも気持ちが良いです。

遠くを走るJR武蔵野線

重量約420gの軽量小型かつ、F4通しレンズとなり常時カメラにつけて使用したい1本です。
Lレンズでありながら約420gという圧倒的な軽さは、フルサイズ機と組み合わせても首や肩への負担を最小限に抑えてくれます。
長時間のハイキングや1日中歩き回るようなスナップ撮影でも、機動力を損なうことなく最高峰の画質を持ち歩けるのは大きな魅力です。
四隅においても、高い解像性能を持ちどんな被写体にも万能に撮影することが出来ます。
一番最初に記載した通り、パワーズームとマニュアルズームを一つのズームリングで操作できます。
マニュアルズームは筆者の感覚として、リングを動かした際に、ほんの少しゆっくり動くといった印象ですが、慣れてしまうと、全く気にならないレベルで今まで通りの撮影スタイルを行うことが出来ました。

RF20-50mmの最短撮影距離テスト広角側

最短撮影距離の0.24mで広角側と望遠側でどのくらい寄れるのか撮影を行ってみました。
広角側では最大撮影倍率:0.14倍とどうしても寄れないレンズにはなってしまいます。
CanonのEFレンズの広角レンズは周辺が流れてしまうのが多くありましたが、このレンズは大きく流れすぎることなく、全域を使って撮影する事が出来ます。

RF20-50mmの最短撮影距離テスト望遠側

望遠側の50mmでの最大撮影倍率は0.33倍となり、ある程度寄った撮影を行うことが可能です。

ここまでの撮影で、これだけの解像力やAF性能、パワーズーム性能を取り入れながらここまで軽量のレンズを制作できることに驚きを隠せませんでした。

どのようにして写りの良さをそのままに軽量コンパクトなF4通しレンズを制作できたのか。
その答えがCanon公式HPに載っていました。

“カメラ内の画像処理による歪曲収差補正を前提とした光学設計を採用”

このように記載されております。
では、どのくらい歪曲収差補正が入っているのか、筆者はとてつもなく気になってしまいます。
JPEGデータではカメラ内の画像処理をされたデータのみとなりますが、RAWデータではレンズプロファイルを入れない状態で見ることが出来ます。

現像後の写真現像前の写真

レンズプロファイル適応前
レンズプロファイル適応後

正直、驚愕しました。
レンズプロファイル適応前では対角魚眼レンズのように歪み、四隅はケラレが発生しております。
この撮影時フードは使用しておらず、フードでけられているわけではありません。
歪曲収差補正でこれほど変わるレンズは現代の補正技術の賜物と言わざるを得ません。
通常では出さないレンズプロファイル適応前のデータはCanonの技術の高さを表しています。
デジタル補正を最大限に活用することを前提とすることで、光学的な無理を減らし、結果的にこれだけの小型軽量化とLレンズの名に恥じない解像力を両立させているのです。
「レンズの光学性能」と「カメラの画像処理」が一体となって1つの画を完成させる、まさに現代の最新レンズ設計のトレンドを象徴するアプローチだと言えます。

いかがだったでしょうか。
広角から標準まで1本で撮影でき、更にF4通しで約420gの軽量小型レンズ。
圧倒的な機動力と、パワーズームによる新たな表現の可能性。
静止画の風景撮影から日常のVlog撮影まで、この1本で妥協なくこなせる「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」は、新しい時代のスタンダードになり得るポテンシャルを秘めています。

秋の行楽シーズンや、日常使い、様々なシーンにつけっぱなしにできる1本。
そんなレンズをいかがでしょうか。




[ Category:Canon | 掲載日時:26年09月01日 17時30分 ]

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