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【Carl Zeiss】銘玉ぞろい!Loxiaのすごさを徹底解説!

【Carl Zeiss】銘玉ぞろい!Loxiaのすごさを徹底解説!

目次
  1. Loxiaとは
  2. Loxia 2/50
  3. Loxia 2/35

 1.Loxiaとは


「Carl Zeiss」と聞くとどのようなレンズを思い浮かべますか。

SONYユーザーの登竜門とも言える「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を思い浮かべる方もいれば、「Batis」シリーズや「Otus」シリーズ、
はたまた遡ってハッセルブラッドレンズや、ヤシカコンタックスレンズ、あるいは往年の東西Zeissがパッと浮かぶ方も多いはずです。
そんな長きにわたり愛され続ける「Carl Zeiss」のレンズたち。

その中で今回解説するのは、2014年にSONY Eマウント用として開発された「Loxia」シリーズです。

Carl ZeissのLoxiaシリーズが並んでいる写真

Loxiaは軽量ながらもZeissらしい描写のマニュアルフォーカスレンズのシリーズを指します。
「イスカ」という小鳥の名前を由来としており、軽量コンパクトで軽快な本シリーズにはピッタリな名称です。

「Loxia」シリーズは以下の5本から構成されます。
・Loxia 2.8/21
・Loxia 2.4/25
・Loxia 2/35
・Loxia 2/50
・Loxia 2.4/85
最広角「21mm」、ツァイスらしい「25mm」、標準の「35mm」「50mm」、そして「85mm」の中望遠までをカバーするラインナップとなっています。

全てのレンズが52mm径に統一されており、凹凸のないスタイリッシュな鏡胴デザインが特徴。
また「DeClick(デクリック)機能」を搭載し、絞りを滑らかに変更することが可能なので動画撮影にも向いているレンズです。

2025年、惜しまれながらも生産を終え、中古販売店でしか手に入らないレンズシリーズとなりました。

初回である今回はまず標準域の2本から解説。
「Loxia」シリーズの中でも屈指の人気を誇る”F2コンビ”に焦点を当てます。

 2.Loxia 2/50

 

Carl ZeissのLoxia 2/50の写真

50mm F2のレンズとしては非常にコンパクトで、全長がフロントリアキャップ含め66.2mm、重さが320g。
50mmという使いやすい画角でこの大きさは、普段使いするレンズと考えると、とても魅力的です。

魅力的なのは大きさだけでなく描写も。
個人的に気に入っているのが絶妙なコントラストです。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/50で撮影した写真。おしゃれな小屋に橋が架かっている。橋の手前部分がボケていて、小屋はしっかりと描写されており、奥行きを感じる。

 

こってりとしすぎず、しかししっかりと陰影を表現する描写は、シリーズ全体の特徴と言えるでしょう。
昨今のすっきりとした描写と「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」のようなZeissらしいハイコントラストな描写のいいとこどりのような、いい塩梅ともいえるような、独特な描写が非常に魅力的です。

解像感ももちろん良く、近接撮影時でも描写力を落とさず立体感のある写真を撮影することができます。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/50で撮影した写真。サンドウィッチの写真。具材までしっかり描写されており、瑞々しさが伝わる。

このように野菜のみずみずしさ、パンのやわらかさが伝わるような細かな描写で、テーブルフォトも非常においしそうに撮影可能です。
また、情景を残しつつ、主題を引き立ててくれる滑らかなボケも、このレンズの大きな魅力でしょう。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/50で撮影した写真。湖の写真。対岸にある木々や灯台がしっかり描写されている。

構成は1896年にレンズ設計士のパウル・ルドルフ博士が生み出した対称型レンズ「Planar(プラナー)」型の4群6枚です。
その後のレンズ発展に大きく寄与した本構成は現代レンズの基本にもなるような端正な描写と設計のしやすさが魅力。
特にマクロプラナーというレンズ名称を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
そう、今オールドレンズを愛好する人々の間でも神格化されつつある銘レンズの構成で「Loxia 50mm F2」は作られています。

2014年の発売から今まで愛されてきたのも納得のレンズです。

 3.Loxia 2/35

 

Carl ZeissのLoxia 2/35の写真。

レンズの全長がフロントリアキャップ含め66mm、重さが340g。
35mmという人気の画角に、軽量コンパクトさも相まってこちらのレンズも長きにわたって愛されている一本です。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/35で撮影した写真。ビルの写真。写真周辺の窓枠もしっかり描写されている。

描写性能はさすがZeissのレンズ、端までしっかり描写してくれます。

開放から周辺に破綻が無く、かなり歪みが少ない優秀な性能を有しています。
中から遠距離の全体的な合焦面の描写はやや柔らかめですが、絞ることで大幅に改善し、F5.6あたりからシャープな描写で撮影可能です。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/35で撮影した写真。公園の道を歩く女性のスナップ写真。手前の木々がボケており、奥にいる女性がしっかりと描写されていて、奥行きを感じる。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/35で撮影した写真。井戸の水を汲む金属パーツに寄って撮影した写真。ボケと金属の質感の解像感、どちらも感じられる。

最短撮影距離が0.3mまで近づけることも魅力の一つです。
スナップ撮影のみならず、花やテーブルフォトでも活用することができます。

α7C II ボディ ILCE-7CM2とLoxia 2/35で撮影した写真。蛍光灯の写真。手前にかかっている網が手前から徐々にボケており、ボケの柔らかさを感じられる。

ボケも滑らかで、手前や奥になるほどボケが大きくなるのが見て取れます。
また、Loxiaらしいしっとりとした描写もあわさり、雰囲気のある作品作りが可能です。

本レンズは、かの有名なL.ベルテレ博士によって1936年にゾナー型を基に考案された「Biogon(ビオゴン)」型構成で成るレンズです。
特にビオゴンの基本形である最前と後端に配置されたメニスカスレンズのうち、本レンズでは前玉の方が異常部分分散硝子を採用。
そのおかげもあってか色収差をある程度まで良好に補正しています。一見するとシンプルな構成でありながらバランスの良いまとまりを持った描写が魅力です。


いかがでしょうか。
カメラのAF性能があがり、なかなかMFレンズに手を出しづらく思う方も多いかもしれません。
しかし、非常に魅力的なレンズも多いので、それが少しでも伝わったなら幸いです。

ぜひ次回のLoxia 2.8/21、Loxia 2.4/85編もお楽しみに。

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[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander etc. SONY | 掲載日時:25年11月25日 18時10分 ]

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