【Canon】CINEMA EOS SYSTEM『EOS R5 C』 先行体験レポート
PHOTO & VIDEOハイブリッド 8Kデジタルシネマカメラ『Canon EOS R5 C』 が発売されました!
そこで今回銀座にある「キヤノンフォトハウス銀座」へ赴き、『Canon EOS R5』との外観や仕様の違いについて
実機を体験してまいりました。ぜひご覧ください。
視認性の高い赤いRECボタンと「C」の赤バッジ。
センサーなどは『Canon EOS R5』と共通の基本コンポーネントで、CINEMA EOS SYSTEMの持つ「動画機能と高い信頼性」とEOS R5の持つ「静止画機能と取り回しの良さ」を併せたハイブリッドモデルと呼べる一台です。
CINEMA EOS SYSTEM初、8K 60Pの内部RAW記録や4K 120Pハイフレームレート動画に対応。
Cinema RAW Lightを最適化し、12bit化およびデータ効率化を実現。8K フルサイズ、5.9K S35mm、2.9K S16mmの各センサーモードで高画質は「HQ」通常画質「ST」軽量「L」の3モードを搭載。さらにCustom Picture Fileを拡充し、BT.709のバリエーション/EOS Standard/EOS Neutralが追加されています。
まず注目したいのが内蔵された「放熱ファン」です。
エアフローと基板が独立する新開発の放熱構造を採用し、熱構造を大幅に改善することで、長時間ノンストップ記録を実現。
熱問題についてキヤノンフォトハウス銀座スタッフの方に質問したところ「メモリーカードなどが原因でない限り、本体が原因で止まってしまうことはまずありません」と頼もしい説明をいただきました。ちなみにバッテリーの消費はとても激しいということもおっしゃっていましたのでバッテリーで運用する場合はご注意ください。
メディアはCFexpress&SDカード対応のデュアルカードスロットに。
8K RAW 内蔵記録時においても、4K XF-AVCやMP4、Proxyデータの同時記録が可能。RAW以外の記録時はリレー記録にも対応し、MP4記録時は、SDカードにRECスイッチ非連動の記録を行う常時記録も可能です。
さらにファイルフォーマット/解像度/カラーサンプリングなど、異なるストリームの組み合わせで同時記録が可能になっています。これにより、バックアップや配布目的に合わせて使い分けることができ、変換作業の手間を軽減してくれます。
3つのBase ISOモードは
Base ISO 800 の低感度モードとBase ISO 3200 の高感度モードを手動で切り替えできるのに加え
さらに、その二つのISO/ゲインの値によって基準感度を自動で切り替える自動切り替えモードも搭載しています。
スタッフの方からは「例えば屋内から屋外などへの移動時に使える機能です」と、とても分かりやすい説明をしてもらいました。
静止画/動画を切り替える「3ポジション電源ダイヤル」で切り替えも簡単。
そして『Canon EOS R5 C』には13のアサインボタンが搭載されています。
ユーザーが自在にカスタマイズ出来るので写真、動画撮影どちらにおいてもスピーディーな操作が可能になりました。
1~13までの番号が振ってあり、どれがどのボタンなのかをパッと見て確認できるのも良い仕様だと思います。
次に『Canon EOS R5』と『Canon EOS R5 C』 の外観の違いを見ていきましょう。
先ほど13のアサインボタンが搭載されているといいましたが、実はボタン配置は『Canon EOS R5』と全く同じ。
※「3ポジション電源ダイヤル」などの変更以外
マルチアクセサリーシューは『EOS R3』などと同等の5pin+新端子を採用。
XLR端子を使用した4チャンネルでのオーディオ収録が可能となり、柔軟な音声記録ワークフローを実現します。
上から見ても横から見ても、放熱ファンを搭載したことによる厚みが分かりますが、実際に握ってみるとその厚みが邪魔だと感じることはありません。写真と動画のハイブリッドモデルとしてはとても大事なポイントです。また『Canon EOS R5 C』にはボディ内手振れ補正は搭載されていませんが、レンズ内手振れ補正や電子手振れ補正があるので写真機としても十分な活躍を期待できます。
そして『Canon EOS R5 C』にはマルチカメラ撮影に欠かせない「Timecode端子」と「タリ-ランプ」が搭載され、よりプロ仕様動画のためのインターフェースとなっています。
写真のように「PHOTO」「VIDEO」でメニュー体系が変わります。「PHOTO」モードでは『Canon EOS R5』と同じで、「VIDEO」では『CINEMA EOS SYSTEM』のカメラと同じ仕様に。
一つのカメラの中でメニュー体系が切り替わるというのは面白いと思いましたし、実際に使うユーザーにとっても親切な設計ではないでしょうか。
駆け足となりましたが、本機の魅力についてレポートいたしました。
この機種以外にも様々な動画機材のレポートを今後充実させてまいります。ぜひご期待ください!