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【CONTAX】オールドレンズ最高峰”Planar”を日常スナップで味わう

【CONTAX】オールドレンズ最高峰”Planar”を日常スナップで味わう

チタン外装でデザイン性も高い高級コンパクトフィルムカメラ「T」シリーズ、レンジファインダー機でありながらオートフォーカスが使用できる「G」シリーズ、オールドレンズとして人気なヤシカコンタックスマウントの「Carl Zeiss」のレンズ群など、2005年に京セラがCONTAXブランドのカメラ事業から撤退しても尚、カメラ・レンズの人気は衰えていません

他のメーカーと比較してもクオリティの高い高級志向のカメラ・レンズをラインナップしていたCONTAXですが、その中でも更にスペシャルなレンズがある事をご存じでしょうか。今回はその中から1本ご紹介したいと思います。

「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」と「CONTAX RTSⅢ」の物撮り写真

今回ご紹介するレンズは「Planar T*85mm F1.2 MM (60th)」。元々、ドイツの「ツァイス・イコン」が「CONTAXⅠ」で初めてCONTAXブランドを創立。そこからCONTAXブランドが日本のヤシカ、京セラへと移り60周年を記念した1000本限定のレンズです。CONTAXのレンズには日本製のモデルとドイツ製のモデルが存在します。こちらのレンズは「Made in Germany」と刻印されている通りドイツ製。Carl Zeissの技術を惜しみなく詰め込んだプレミアムなレンズとなっています。

CONTAXのオールドレンズ「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」の外観写真

CONTAXのオールドレンズ「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」の外観写真

CONTAXのオールドレンズ「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」の外観写真・レンズ付近

このレンズには前モデル「Planar T*85mm F1.2 AE (50th) 」というレンズがあります。今回紹介するレンズはマイナーチェンジ版となっており光学系は同じものとなっています。
他に違いとしては、AEからMMとなり全自動露出(Pモード)・シャッタースピード優先(Tvモード)が、対応するCONTAXのフィルム一眼レフで使用できるようになりました。オールドレンズとして使う分にはAE・MM関係なく、開放F1.2を使用でどちらも同じような写りを楽しめるかと思います。

「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」を「CONTAX RTSⅢ」に取り付けた、物撮り写真
CONTAX RTSⅢ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM

CONTAXの中でも記念レンズとして特別感のあるレンズ。今回実際に使用して写りを堪能してきましたので、作例と共にご紹介いたします。

「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」を「SONY α7Ⅳ」に取り付けた、物撮り写真
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM(マウントアダプター:RAYQUAL)

今回使用したカメラはマウントアダプターを介して「SONY α7Ⅳ」を使用しました。SONYのフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラで、写真・動画どちらも撮影をこなせるスタンダードモデルとなっています。このボディにマウントアダプター経由で撮影を行いましたが、ボディ内手振れ補正を焦点距離を設定して最適化してくれることもあり、電子接点無しの中望遠レンズでありながら撮影はしやすいように感じました。また、クリエイティブルック「FL(Film)」が使用できることもあり、色味に関してもオールドレンズとの相性の良さも撮影していて感じました。
今回の作例はレンズ元々の色味の確認の為、RAWデータからそのまま現像した写真を載せています。

「CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM」で撮影したスナップ写真。横断禁止の標識。
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM

肝心のレンズの印象についてですが、やはり開放F1.2の圧倒的なボケ感と解像感の高さに驚きました。Carl Zeissのレンズは個人的にコントラストが高く描写性能も高いが少しボケ味がざわつくような印象を持っています。ですがこのレンズはすっきりとしてとろける様なボケ感にも関わらず、Carl Zeissらしい発色の良さも感じることができ、フィルムカメラが主流だった時代のレンズとは思えない程良い写りを出すレンズのように感じました。
また、開放F1.2でもピント合焦部はシャープな写り。開放F1.2で夕暮れ時にシャッタースピードを稼ぎながら雰囲気のある写真を撮影でき、F1.4・F2と絞りを絞ることでより繊細な写りも楽しめる、何気ない日常を切り取るスナップ撮影にも適したレンズにも思えるレンズでした。

SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.4 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.2 MM
SONY α7Ⅳ+CONTAX Carl Zeiss 85mm F1.4 MM

実際「CONTAX Carl Zeiss Planar T*85mm F1.4 MM」も一緒に絞りF1.4で撮影を行いましたが、ピント面のシャープさは、明らかに「Planar T*85mm F1.2 MM (60th)」の方が上のように感じました。
しかし、「Planar T*85mm F1.4 MM」の開放F1.4でのフワッとした写り、Carl Zeissらしい発色の良さ、コントラストの高さは使っていて楽しめるレンズだと思います。改めてCONTAX Carl Zeissの描写力の高さとオールドレンズとしての人気の理由を実感しました。

▼他のCONTAXレンズに関する記事はこちらから!▼

『SIGMA BF』で撮る『CONTAX Planar T*50mm F1.4 MM』

【CONTAX】使ってみようオールドレンズ。Planar T*85mm F1.4 AE

今回使用したスペシャルなレンズ「CONTAX Carl Zeiss Planar T*85mm F1.2 MM (60th)」。オールドレンズらしからぬ高い描写力を誇ったレンズで、ポートレート撮影には勿論、風景撮影やスナップ撮影でも楽しめるレンズでした。開放F1.2と非常に明るいレンズですので、77mm径のNDフィルターと併用してスローシャッターで撮影するのも面白いかもしれません。
当時のCarl Zeiss渾身の1本を味わえるスペシャルなレンズ。皆様も手に取る機会がありましたら是非使用してみてください。

▼今回使用したレンズはこちら!▼



▼今回一緒に使用したボディはこちら!▼



▼ヤシカコンタックスレンズ/ソニーEボディ用のマウントアダプターはこちら!▼


[ Category:etc. SONY | 掲載日時:25年11月02日 17時00分 ]

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