
【SONY】一度使えば戻れない、ポートレート撮影でクリエイティブルック「FL」が手放せなくなる理由。
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写真をやっていると必ず直面する課題の一つが「色」だと思います。
色の作り込みの仕方は様々あり、一番ポピュラーな方法が現像だと思います。現像はRAWデータを用いて明るさの調整を始め、色味、色温度、シャドウやハイライトのニュアンスまでを事細かに自分好みに調整することが出来ます。
出来ることの幅が膨大である分、作品を作る上では必須級の作業である現像ですが、いかんせん真剣にやり始めると時間が瞬く間に過ぎ去っていきます。
プリセットを組んだりしてある程度作業量を減らすことはもちろん可能です、しかしそれでもゆっくり現像するにはそれなりに時間が必要。現像のことを考えると撮影自体が億劫に。そうすると、みんなこの考えに辿り着くのです「現像不要なくらいクオリティの高い理想の色味をカメラ内で作れないものか」と。そして遡ること数年前、筆者はこの考えに辿り着き苦悶することになるのです。
撮影をするといつも頭を過る現像のこと。RAWを信じ、RAWで全て撮っておけば何とでもなる、その考えは今でも変わらないのですが、とは言え撮って出しでパッと行ける設定や色が欲しいのも事実。そんな時に知ったクリエイティブルックの存在。
これで撮り切れたらいいな、と思いとりあえず一通り使って、そうして辿り着いた一つの答え。「これでいいじゃないか」を超え、「これがいい!」と感じた色味こそ今回ご紹介するクリエイティブルック「FL」なのです。

―クリエイティブルックとは、「FL」とは。
SONY αシリーズやFX、RXシリーズのカメラに搭載されたカラープリセット機能で2020年以降に発売されたカメラには搭載されています。従来あったクリエイティブスタイルとは異なり、特徴的なカラープリセットにが多く、色味や描写感に大きく変化を加えているにも関わらず非常に使い勝手のいいプリセットが多数用意されています。

冒頭でも書いた通り筆者が一度使ってから気に入ってずっと愛用しているクリエイティブルックがその中の一つであるFLというわけなのです。
FLは「落ち着いた発色と印象的な空や緑の色味に、メリハリのあるコントラストを加えることで雰囲気のある画像に。(メーカー公式から抜粋)」の通り、落ち着いた発色と奥行をしっかりと表現してくれるコントラスト、何よりも特徴的な青と緑が名前の通りのフィルムライクな仕上がりを演出してくれます。
青と緑も色味も勿論、とても好みな色味なのですが特に筆者がFLの色味全体に感じている推しポイントは赤の発色です。普段から筆者はポートレート撮影をメインに写真を撮っているのですが、赤の発色が少しFLの青に加える黄色の影響を受けて輝度が高い明るめな発色をしてくれます。必要に応じて輝度を下げたりするのですがこの赤色の発色は顔の発色、特に唇の血色を豊かにしてくれるのでいきいきとしたポートレート写真に仕上がります。

―実際に使っていて感じた「FL」の特徴やクセ。
個人的にずっと使ってきてクリエイティブルックのFLが一番映えるシーンを考えたところ、個人的に以下のシーンでは高い撮れ高を得ることが出来ました。
・都市部などのビル群や無機物系が多くあるアーバンなシーン
・逆光もしくは半逆光のような被写体の後ろに強い光源があるシーン
また、撮影時には筆者は以下のような設定になるようにして撮影をしています。
・マルチ測光の設定にして、露出に関しては+0.3~0.7辺りになるように調整。
・背景が白く飛びすぎる際は、ルック設定からコントラストやハイライトをマイナスにして調整。
・肌の色などをしっかり出したい場合は、彩度は高めに設定。
基本的にはスキンカラーやスキントーンを第一に確認しながら適宜調整を行っていくような感じです。

―LUTのようにJPEGだけにならない安心感。
散々現像しないための試行錯誤の話をしているのですが何よりもクリエイティブルックが素晴らしい点は、あとからRAWデータにも適用させることが出来るという点。筆者はLightroomを用いて普段は現像の作業を行っているのですが、現像ソフトにSONYで撮影したRAWデータを読み込むとカラープリセットのカメラマッチングのところからクリエイティブルックのカラープリセットを適用することが可能です。
やはりRAWを信じ、RAWで全て撮っておけば何とでもなる、という考えが根底にあるのでRAWデータでも同じようにクリエイティブルックを適用させて再現できるという事実も、クリエイティブルックにドハマりした要因の一つです。
FLを始めとしたPT(ポートレート)やSH(ソフトハイキー)など、クリエイティブルックに搭載されているカラープリセットは後からRAWデータに当てることが出来ます。例えば、撮影中にはFLの設定で撮った写真もRAWデータであれば後からSHなどを他のプリセットを適用させることが可能です。

実際にFLを当てた画像を現像時IN(インスタント)に変更した画像です。
INは「コントラストを抑えたマットな質感が特徴」であると書いてある通りにシャドウとハイライトが抑えられており夜のポートレートやこういったイルミネーションのような被写体があるような撮影には非常に合わせやすいルックであると感じました。


―もちろん、ポートレート撮影以外でも十二分に使いやすい。
購入した動機こそ、ポートレート撮影にFLを使いたいという理由なのですがFLをはじめとしたクリエイティブルックはどんなシーンでも使いやすいルックです。
一例を出すと食べ物などの写真にでもクリエイティブルック、特にFLはピッタリです。ふらっと立ち寄ったいつものカフェなどでもFLを使って撮影をすれば一気に作品に早変わりしてしまいます。今まではこういった食べたものの写真や簡単な小旅行の写真はわざわざカメラを取り出さずにスマホでサッと撮ったりしてしまったのですが、FLの存在を知ってからはとりあえずこのカメラで撮ってみようと思えるようになりました。


―α7Ⅳを選んだ理由。
2020年以降発売したモデルには搭載されているクリエイティブルック。
もちろんα7Ⅳ以外のSONYの様々なカメラにクリエイティブルックは搭載されています。その中でなぜ筆者はα7Ⅳを選択したのか。
・視認性の高いファインダーが入っている上にバリアングルモニターである点。
・ストロボの最大同調速度が電子先幕にすると1/250で撮影することが可能である点。
・優れた瞳AFが搭載されており、ピントを合わせる作業が全く要らない点。
・画素は約3300万画素。それでいて高コスパのベーシックモデルであること。
上記4点がα7Ⅳを選んだ理由です。クリエイティブルックを搭載している近い機種の中にα7CⅡというのがありますが、筆者はEVFの性能とストロボの最大同調速度の2点の違いからα7Ⅳにしました。

―これからカメラを始めたい方も、SONYが気になる方にも。
これから写真を始めたいカメラを始めたいと考えている方に、α7Ⅳは非常におすすめです。クリエイティブルックがあるというだけではなく、立ち位置としてはSONY αシリーズのベーシックモデルではありますがカメラとしての完成度の高さや撮れる写真のクオリティはベーシックモデルの域を優に超えています。
優れたAF性能、バランスのいい画素数、フルサイズ故のダイナミックレンジの広さや暗所のノイズ耐性、どれを取ってもハイアマチュアモデルに匹敵するくらいの性能を有しています。これから始める方にはオーバースペックかもしれない、そう感じるかもしれませんが全くそんなことはありません。筆者個人の考えなのですが性能は少し自分にとってオーバースペックなくらいがちょうどいいです、なぜならオーバースペックな分それだけ楽を出来るからです。現像作業を減らせること、撮影時にピントがとかいろいろなことを頭で考えることなくただ目の前の被写体と構図に集中できる、この撮影体験がカメラを写真を撮ることを楽しくしてくれるのは間違いありません。
クリエイティブルックが気になっていた方、筆者のように現像が億劫に感じていた方は言わずもがな、ぜひクリエイティブルックをα7Ⅳを体感してみてください。





