
【Nikon】かさばる望遠レンズはもう卒業。NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VRで身軽に撮影を楽しもう
今回はNikon Z50ⅡとNIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VRを持って出掛けて参りました。
Z50ⅡはAPS-Cセンサーのカメラなので、50-250㎜はフルサイズ換算で焦点距離が75-375mm相当になります。APS-C機故に軽量な設計でバッテリーを含めてもボディ重量は550g。レンズは405gとなっており、合わせて1kgに達しない重量ですのでお出かけには持ってこいだと判断しました。
今回はこの組み合わせで好奇心の赴くままにズームして撮影してみました。
宗谷では実際に船の中に入り散策することが出来ますが、その前にまずはこちらのスクリューの展示を撮ってみました。
遠くから見れば錆の一部かと思いましたが、ズームして撮影してみると何やら数字の羅列が見えてきました。製造番号といったところでしょうか、金属の錆や擦れによる塗装剥がれも相まって長い年月の経過を感じさせます。
船体に上がりました。宗谷は船内を順路の通りに進んで行きますが、その中でどうしても距離を感じるシーンが何度かありました。
甲板では多種多様な器具がありましたが中身は一体どうなっているんだろう、何が書かれているんだろう、もう少しよく見たい、と好奇心が沸々と駆り立てられました。
こういったモヤモヤに本レンズの焦点距離の恩恵を強く感じました。寄れるだけでなく解像度もとても魅力的でキットレンズの印象を覆す高い描写力を感じました。
ダメージ部分を中心に淡くグラデーションが広がる錆表現や、凹凸の激しいテクスチャーを細部に至るまで映し出しています。
船内に入りました。天井を見上げると夥しい量の配管、配線に只々圧巻されました。
外からの明かりもあるので完全な暗闇ではありませんが、船内は薄暗い為ISO感度を上げて撮影しました。こちらの写真3枚はISO2000で撮影したのですが全くノイズっぽさを感じさせない映りです。
筆者はノイズっぽさを極端に嫌うので、暗所でこれだけISO感度を上げてもノイズが出ずAFもきちんと合うその快適さに驚かされました。
Z50IIはZシリーズのフラグシップ機であるZ8、Z9と同じ処理エンジンEXPEED7を搭載しています。低照度AF検出範囲は驚異の「-10EV」。「-9EV」のZ8、Z9を超える暗所AF性能を誇ります。
宗谷を後にして周辺の公園にやってきました。公園の日陰で休憩していると水辺に鳩さんもやってきました。夏休みが終わると言えども厳しい暑さが続いていますので、いつもより激しく水を飲んでいる印象を受けました。
この激しい水飲みを1枚に収める為に、高速連続撮影モードに切り替えてシャッタースピードを1/4000に設定して撮影しました。
焦点距離をテレ端250mm(換算375mm)まで伸ばしたこともあり、鳩さんに気付かれないまま迫真の水飲み休憩を収める事に成功しました。
茹だる様な暑さが続く中、少しでも清涼感ある1枚を撮りたかったので近くの噴水を撮影してみました。こちらも先程の鳩さん同様シャッタースピード1/4000で撮影しました。噴水の水飛沫は鳩さん以上に激しく、近くに寄ると水飛沫が直撃する程でした。
Z50Ⅱはシーリング加工が施されていますが、レンズ側が防塵防滴対応では無いので少し距離を置いて撮影しました。こういったシーンでも望遠レンズの利点が出ています。
夏の眩しい空模様と飛び散る水飛沫が良い清涼感を生み出せたと思います。この連写性能もEXPEED7の恩恵を多分に受けていると感じました。
公園の付近を散策していると様々な鉄骨とパラボラアンテナが特長的な建物がありました。地上から30m程距離がありましたがテレ端250㎜(換算375㎜)で撮影すれば足場の金網もしっかり描写してくれます。
建物の中は円を描く様に階層が広がっておりとても近未来的な印象を受けました。まるで特撮ドラマに登場する基地に入ったかのようなワクワク感がそこにありました。
しかし、遠くのものを寄って捉えるなら50-250㎜は最適解と言えますが、「目に映る光景全てを1枚に収めたい」と考えると厳しいと感じました。
本レンズと同じくキットレンズに設定されているNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VR(フルサイズ換算24-70㎜相当)がまさしくベストマッチするのでしょう。
こういったもどかしさは次回出掛ける時の宿題として、レンズ選びの糧にしていきたいです。
また、レンズを2つ持ち歩くのが面倒ならばNIKKOR Z DX 18-140mm F3.5-6.3 VR(フルサイズ換算27mm-210mm相当)も良いかもしれません。
Z50Ⅱはエントリー機という位置付けでありながらZシリーズのフラグシップ機と同等の画像エンジンを搭載しており、同じZシリーズAPS-CカメラであるZ30、Z50、Z fcを超えるAF性能と連写速度を誇ります。
重量もZシリーズフルサイズ機に比べて非常に軽量な設計なので出掛ける時にサッと鞄に忍ばせて撮りたい時に撮れるカメラだと思います。
今回紹介したNIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VRは望遠ズームレンズでありながら非常に軽量ですので、「今この場からは届かない遠くの物を捉えたい」「自然の中にいる動物から気付かれずにありのままを映したい」といった用途に強く応えてくれるレンズです。
エントリー機でありながらこの先長い目で見ても活躍すること間違いなしです。
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