
【marumi/Canon】いつものレンズにアクセントを。ブラックミストフィルターが描く柔らかな世界
近年カメラやレンズの性能は飛躍的に向上しており、特に光学性能についてはミラーレス一眼の普及も相まって、新たなステージに到達している印象があります。
「開放からシャープで抜けがよい」といえば昔は限られたごく一部の高級レンズの特権だったように感じますが、今となってはどのレンズでも、高い次元でそれを実現できているように感じます。
画質が良いのは素晴らしいことです。ですが人間というのはしばしば欲の深い生き物で、”優等生”的レンズが揃った現代、敢えてレンズに光の滲みや揺らぎを求めるのです。
もちろんオールドレンズと呼ばれるような古いレンズを使うというのは、その解決策の一つです。ですがもう一つ、今すでに持っているレンズにフィルターを使用することで、それを表現してしまおうというものがあります。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/20秒 / ISO:800
それが今回ご紹介する「ブラックミスト」フィルターです。
ハイライト部の光を柔らかく拡散し、シャドウ部のコントラストを穏やかにします。
絞り:F4 / シャッタースピード:1/15秒 / ISO:100
ブラックミストフィルターの使用の有無での効果が分かりやすいよう、同じ構図で使用/未使用を比較してみました。
スライダーを左右に動かすと、その違いを比較できます。
最も効果が分かりやすいのが、木の間から覗き込む空のハイライトの部分。縁がブラックミストフィルターによって拡散され、霧がかかったような、幻想的な雰囲気を演出しています。またわずかにシャドウの部分にも効果が乗り、黒の落ち込みが緩やかになっていることが見て取れます。
ちなみに今回使用したフィルターは、効果量が1/4のものとなります。
marumiからはこれよりも効果の強い1/2と、効果の弱い1/8の計3種類が用意されています(MAGNETIC SLIM規格のものは1/4と1/8の2種類のみとなります)。欲しい画のイメージによって、強度を選ぶことが可能です。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/200秒 / ISO:400
ここからはさらに作例をご覧いただければと思います。
今回使用したカメラは「Canon EOS R5」、レンズは「RF 24-105mm F4L IS USM」です。
有効画素数約4500万画素センサーを搭載した高画素機にLレンズの、まごうことなき最新鋭の組み合わせは、画質に一片の不満もありません。
だからこそ、ブラックミストフィルターを使用した際に写真に質感を乗せることができるのです。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:400
そしてこのブラックミストフィルターを筆者が愛用しているもう一つの理由が、解像性能に対して影響を及ぼさない点。通常の透明なフィルターに比べて拡散材を挟み込んでいるため、どうしても画質劣化が気になります。
ですがmarumiのブラックミストは、解像性能を保ったまま、特有の拡散効果を得ることができます。高性能なカメラやレンズの性能はそのままに印象的な写真を作り出すことができる、まさにいいとこどりというわけです。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/30秒 / ISO:400
今回使用したのは、MAGNETIC SLIMと呼ばれる、磁石の力でワンタッチで着脱ができるタイプのフィルターです。
通常フィルターはレンズのフィルター枠にねじ込むことで固定しますが、こちらはあらかじめMAGNETIC SLIMアダプターをレンズにねじ込むことで、あとはフィルターをワンタッチで着脱できるという優れものです。これが本当に便利で、だからこそブラックミストフィルターを使って撮影をしようという気持ちになります。
誇張を抜きにしても、1秒あればフィルターの脱着が可能です。ねじ込み式のフィルターならこうはいきません。

絞り:F4 / シャッタースピード:1/8秒 / ISO:800
夜はブラックミストフィルターの効果を享受できる被写体が多いと思います。特に点光源を写すと印象的に効果が出るので、カメラを向けて楽しい瞬間です。
これからの季節各地で見られるイルミネーション撮影の際にも、このフィルターがあるとイルミネーションの小さな光一つ一つを拡散して大きく見せることができ、印象的な1枚に仕上がります。

写真2枚を比較明合成。
最後は夜の花火を撮影することにしました。
日本一の大きさを誇る三尺玉が夜空に咲く新潟の花火大会。こちらはブラックミストフィルターの持つ、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑える特性を目的として使用しています。花火の細い線はそのままに、明暗差の激しい場面を見事に写すことができました。今回は2枚の比較明合成用写真の両方にブラックミストフィルターを装着していますが、プログラムを見ながら光量の多いスターマインに対してはNDフィルターにすぐに付け替えるなど、自由自在なフィルターワークを可能にし、ここでもワンタッチでフィルターの着脱ができる構造のメリットが活きています。

絞り:F5.6 / シャッタースピード:1/125秒 / ISO:800
というわけで今回は、marumiのブラックミストフィルターを活用したスナップと花火撮影をお届けしてまいりました。
現在のところ、今回使用したマグネット式のタイプは67mm、77mm、82mmの径に対応した、1/4と1/8のものが発売されています。
またここにない径のものでは、40.5mmから82mmまでの各サイズで、3種類の濃度のものがねじ込み式として発売されています。
1枚装着するだけで、普段使っているレンズに新たな表現が生まれるブラックミストフィルター。
ぜひ一度、いつものレンズに魔法をかけるフィルターをお試しください。
▼MAGNETIC SLIM BLACK MISTフィルターはこちら▼
▼SCREW-INタイプのお求めはこちらから▼

▼濃度ごとの効果の比較はこちら▼





