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【Canon】EOS R5 Mark IIと広角レンズが見出す都市の造形美:街中スナップで新発見

【Canon】EOS R5 Mark IIと広角レンズが見出す都市の造形美:街中スナップで新発見

1. 『EOS R5 Mark II』が拓く、次世代のストリートスナップ

筆者はこれまで、数々のカメラを手に街を彷徨い、日常の中に潜む非日常を切り取ってきました。今回、Canonの最新フルサイズミラーレス一眼『EOS R5 Mark II』を手に、街へと繰り出しました。このカメラは、単なる機材の進化に留まらない、写真表現の新たな可能性を感じさせてくれる一台です。

『EOS R5 Mark II』の最大の特長は、約4500万画素という高精細なセンサーが生み出す圧倒的な高画質です。街の看板の文字や建物の繊細な装飾までも鮮明に捉え、大きく拡大してもその場の空気感が伝わるようなリアリティを提供します。

また、ディープラーニング技術を応用した次世代のAF性能も特筆すべき点です。動きの予測が難しい街中スナップにおいても、被写体を粘り強く追従し、瞬間の表情や動きを逃しません。刻一刻と変化する街の情景を捉える上で、非常に心強い機能です。

さらに、強力なボディ内手ブレ補正機構も、手持ちでの撮影が多い街中スナップにおいて大きなアドバンテージとなります。薄暗い路地裏や夜景など、シャッタースピードを稼ぎにくい状況でも、手ブレを気にすることなく、クリアな写真を撮影することが可能です。これにより、表現の幅が格段に広がります。

静音性も、街中スナップでは重要な要素です。『EOS R5 Mark II』は、電子シャッターを使用することで、シャッター音を一切立てずに撮影が可能です。これにより、周囲に配慮しながら自然な表情を引き出したい場面で大いに役立ちます。

これらの先進的な機能が凝縮された『EOS R5 Mark II』は、高画質でありながらも機動性を損なわない、まさに次世代のストリートスナップに最適なカメラであると筆者は感じています。
 
 

2. 街の息吹を切り取る:『EOS R5 Mark II』が捉えた作例

『EOS R5 Mark II』と、超広角の「RF16mm F2.8 STM」という組み合わせで、見慣れた街を歩いてきました。高画素と高速性能、そして超広角レンズの組み合わせが、日常の光景をどう変えるのか。昼と夜、光の変化と共に現れる街の表情を、作例と共にお届けします。これは、単なるカメラのレビュー記事ではありません。ファインダー越しに、私たちが普段見過ごしている「街の物語」を追いかけた記録です。
 
 

窓とカップル

この記事を始めるにあたり、最初に見つけたのは大きな窓の前に寄り添うカップルでした。広角レンズは、二人の姿だけでなく、窓の外に広がる街の情景までを一枚に収めます。『EOS R5 Mark II』の優れたAFは、動きを止めた瞬間の二人の表情にそっとピントを合わせ、この後の物語への期待感を高めてくれました。この一枚は、街という大きな舞台の中で繰り広げられる、ささやかな物語の始まりを告げるものです。
 
 

古く狭いビルの内部

外観の古めかしさに惹かれて足を踏み入れたビルの中は、狭い通路が奥へと続いていました。通常なら画角に収まりきらないこの空間も、「RF16mm F2.8 STM」の超広角なら、手前から奥までを一枚の画角に収めることができます。『EOS R5 Mark II』の約4500万画素センサーは、壁のひび割れや床のタイルの質感まで克明に記録し、その場の空気感までも描き出しました。
 
 

複雑な構造のビル

同じビルの中、ふと窓の外を見ると、隣のビルがすぐそこに見えるという不思議な光景が広がっていました。広角レンズだからこそ捉えられたこの視点は、複雑な空間構成の全体像を一枚に収め、まるで迷路に迷い込んだかのような非日常感を演出してくれます。
 
 

紳士服屋さんのショーウィンドー

街に出て、ショーウィンドウを覗き込みました。下からのアングルが、三体のマネキンに圧倒的な存在感を与えています。赤・青・黄という信号機のような鮮やかな色を、『EOS R5 Mark II』の卓越した色再現性が忠実に表現。広角レンズが生み出すパースペクティブによって、胸板の厚みや堂々とした佇まいが、より一層強調されています。
 
 

掘り起こされたポスト

街を歩いていると、工事のため掘り起こされ、地面に置かれたポストを見つけました。地面すれすれというユニークな視点で捉えると、まるで狛犬のように据えられた赤いコーンと共に、ポストが神々しいまでの存在感を放っていました。広角レンズが、普段見過ごしてしまうような日常の光景を、新鮮な驚きに満ちた一枚に変えてくれました。
 
 

黄色い観光バス2台

空がまだ明るさを残す夕暮れ時、交差点を曲がる2台のハトバスに出会いました。『EOS R5 Mark II』の高速連写(最高約30コマ/秒)と優れたAF追従性能があれば、流れるような背景の中にバスの動きを捉え、迫力ある瞬間を逃しません。街の活気が最高潮に達する一瞬を、カメラが確実に捉えてくれました。
 
 

螺旋階段

日が落ちかけた商業施設で、以前にも撮った螺旋階段を再び見つけました。前回とは違い、今日は照明が灯り、まるで夜空に打ちあがる花火のような幻想的な光景が広がっていました。RF16mmの広角と、『EOS R5 Mark II』の高感度性能によって、この美しい光の軌跡を手持ちでもシャープに捉えることができました。
 
 

灯りがともる古いビル

昼間に撮影した古めかしいビルは、夜になると、窓から漏れる光と影が織りなす美しい姿を現しました。高感度でもノイズを抑えるニューラルネットワークノイズ低減機能と、強力な手ブレ補正によって、手持ちでもクリアな夜景を撮影できます。昼間の喧騒が嘘のように静まり返った、ビルのもう一つの表情を捉えることができました。

見上げたショーウィンドー

夜の街を歩いていると、煌々と光るアイスクリームのショーウィンドウが目に飛び込んできました。ここでも下からのアングルを試すと、まるで夜空にそびえる塔のように見えます。暗闇の中に浮かび上がるコーンのひとつひとつのディテールを、『EOS R5 Mark II』の高画素センサーが鮮やかに捉えています。

曲線が美しいビル

この日の撮影を締めくくったのは、夜の闇に浮かび上がる美しい曲線を描くビルでした。『EOS R5 Mark II』の高感度性能と手ブレ補正がしっかりとサポートしてくれるので、三脚を使わずとも、この感動的な光景を写真に残すことができました。光のディテールまで美しく描写し、一日の終わりにふさわしい一枚となりました。
 
 

3. 都市の表情を広角で捉える:「RF16mm F2.8 STM」と『EOS R5 Mark II』の組み合わせ

今回の街中スナップで『EOS R5 Mark II』の相棒として活躍してくれたのが、単焦点レンズの「RF16mm F2.8 STM」です。このレンズは、RFレンズの中でも特に小型軽量でありながら、その描写性能は目を見張るものがあります。焦点距離16mmという超広角は、都市の景観をダイナミックに捉えるのに最適で、普段見慣れた風景も全く異なる表情を見せてくれます。

「RF16mm F2.8 STM」の魅力は、まずその機動力にあります。全長約40.1mm、質量約165gというコンパクトな設計は『EOS R5 Mark II』と組み合わせても全くかさばらず、スナップ撮影に最適な取り回しの良さを実現しています。常に持ち歩きたくなるような気軽さが、写真撮影の機会を増やし、新たな発見へと繋がります。

開放F値2.8という明るさも、街中スナップでは非常に有効でした。薄暗い路地裏や夕暮れ時、あるいは夜景撮影においても、十分な光量を取り込み、手ブレを抑えながらクリアな写真を得ることができます。低照度下での撮影において確実な描写を可能にし、ISO感度を上げすぎずにノイズの少ない画像を得ることに貢献しました。

そして、このレンズの真骨頂は、その描写力にあります。超広角レンズは一般的に、周辺部の歪曲収差が目立ちやすい傾向にありますが、「RF16mm F2.8 STM」はデジタル補正と組み合わせることで、非常に自然な描写を実現しています。『EOS R5 Mark II』の約4500万画素センサーが捉える膨大な情報量を、このレンズはしっかりと受け止め、画面の隅々までシャープに描き出します。特に、建築物などの直線が多い被写体でも不自然な歪みを感じさせず、その雄大さや繊細なディテールを忠実に再現できました。

『EOS R5 Mark II』の高性能なAFシステムと「RF16mm F2.8 STM」のSTM(ステッピングモーター)駆動による静かでスムーズなAFも、快適な撮影体験に貢献しています。

この「RF16mm F2.8 STM」と『EOS R5 Mark II』の組み合わせは、まさに街の「造形美」にフォーカスしたスナップ撮影に最適なコンビネーションと言えます。広大な視野の中に、緻密なディテールと圧倒的なリアリティを詰め込み、見る者に新たな発見と感動を提供してくれるでしょう。
 
 

4. 新たな発見を求めて:『EOS R5 Mark II』と歩む写真の旅

『EOS R5 Mark II』と「RF16mm F2.8 STM」という組み合わせは、筆者の街中スナップの概念を大きく変えるものでした。高精細な描写力は、広角レンズで捉えた一枚一枚の写真を、まるでその場にいるかのような臨場感で再現してくれます。これまで見過ごしていた街のディテール、例えば建物の窓に映り込む空の色、路地裏のタイルが織りなす模様など、数多くの新しい発見がありました。

「RF16mm F2.8 STM」は、そのコンパクトさと軽量性からは想像できないほどの描写性能を発揮し、『EOS R5 Mark II』の機動性をさらに高めてくれました。広角レンズ特有のパースペクティブ(遠近感)は街の奥行きや広がりを強調し、見慣れた景色にドラマチックな印象を与えてくれます。低アングルから見上げることで建物などの巨大さを、高い場所から見下ろすことで街全体の構成美を捉えるなど、様々な表現を試すことができました。

今回は特に、街の「造形美」という側面に焦点を当てて撮影を行いました。広角レンズは、都市の直線や曲線、光と影のコントラストを強調し、建築物や街路そのものが持つアートとしての魅力を引き出すのに最適です。普段何気なく通り過ぎる場所も、『EOS R5 Mark II』と広角レンズを通して見ると、まるで一枚の絵画のように感じられる瞬間が何度も訪れました。

『EOS R5 Mark II』は、単に高性能なカメラというだけでなく、写真家の感性を刺激し、新たな視点を与えてくれるクリエイティブツールです。その高い描写力と信頼性、優れた操作性は、街中スナップにおいて、撮り手の意図を寸分違わず形にするための強力なパートナーとなるでしょう。

これからも筆者は、『EOS R5 Mark II』と共に街を歩き、その隠された魅力を探し、写真として記録していくことを楽しみにしています。このカメラが、みなさまの写真表現の可能性を広げ、新たな発見に満ちた写真の旅へと誘ってくれることを願っています。
 
 

✤✤✤ 使用機材 ✤✤✤

[ Category:Canon | 掲載日時:25年08月06日 12時46分 ]

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