
【Canon】無限の守備範囲をその手に。名門「5」の系譜が魅せる、高画素×超高速の真境地

まずはRF15-35mm F2.8 L IS USMを使用した作例から。 『EOS R5 Mark II』に搭載された約4500万画素のセンサー性能を確かめるべく、帰宅後に現像ソフトで撮影データを200%まで拡大してみました。すると、遥か彼方に写り込んでいた小さな文字がくっきりと読めたのです。その恐ろしいほどの解像感とトリミング耐性は、近年の6000万画素級カメラに肉薄する凄みを秘めています。

かくいう筆者もその一人で生産完了したCanon製一眼レフをずっと使い続けています。大きなシャッター音と驚くほどのロングライフバッテリーにメリットを感じて今日までずっと使い続けていますが、実際に『EOS R5 Mark II』を使用し、全く迷わないAF性能と非常にシャープな描写にはかなり惹かれてしまいました。
筆者が使用している一眼レフのメーカー公式修理サポートが終了するまで使い続けると決めていましたがここまで画質に差があると乗り換えたくなるばかりです。

明暗差の激しい逆光下でシャッターを切った1枚でも、ダイナミックレンジの広さは圧倒的でした。暗部を持ち上げても画像は破綻することなく、豊かなグラデーションを静かに保ち続けます。 さらに、高画素機でありながら常用ISO感度は最高51200を達成。高画素機が伝統的に苦手としてきた暗所での撮影性能も、前モデルから飛躍的な進化を遂げていました。

そして、ついに採用された「積層型センサー」。 データの読み出し速度が劇的に高速化したことで、電子シャッター特有のローリングシャッター現象は極限まで抑え込まれています。電子シャッターで跳ね回る動物や猛スピードで駆け抜けるレースカーを追っても、画面の歪みを心配する必要はほとんどありません。 まさに、無限の守備範囲を獲得したカメラと言えます。



この日は一時、小雨が降るあいにくの天候でした。 エントリークラスのカメラであれば、防塵防滴が強くないため撮影を躊躇してしまうような場面です。 しかし『EOS R5 Mark II』は、各ダイヤル部分や細かな隙間に至るまで徹底したシーリングが施された高耐候設計。多少の雨ならほとんど気にすることなく撮影を続行することができました。 一眼レフ機に比べて耐久性が心配されがちなミラーレス機ですが、Canonの上位機種らしい優れた耐久性能を見せつけてくれます。

Canonの歴史を創ってきた伝統の「5」シリーズ。 その最新機種らしい剛性感と、動きものでも十分に使用できる電子シャッターの進化には、大きな驚きを覚えました。
6000万画素や1億画素を搭載したカメラと比較すると、扱いやすいデータ量を維持しながら、それ以上のトリミング耐性を感じさせてくれるバランスの良さ。
静物から猛スピードの動体まで、晴天から雨濡れる森まで。 あらゆる撮影フィールドを自分の領域にしてしまうこの名機は、写真表現の限界を軽々と押し広げてくれる、最高の相棒となるはずです。




