午後の予定がぽっかりと空いた日。
朝からの眠たげな曇り空は都合よく太陽が出てくるようになり、一転してお出かけ日和へと。
少しばかり遠出をしようと思い、『SIGMA fp』と『Contemporary 65mm F2 DG DN』の組み合わせで原岡海岸へ行ってきました。
電車にゆらゆらと揺られて3時間近く。全くのんびりとしたものです。
日の入時間前に目的地へ到着。
陽の光が海岸を照らす光景を撮ることができました。
晴れ間が差した、と言っても依然として雲は多い模様。
燃えるような夕陽や薄紅色に染まる景色を見ることはできませんでしたが、辺り一面に反射する波の音が心地よく、とても穏やかな時間が流れていました。
原岡海岸にかかる岡本桟橋は全国でも数少ない木製の桟橋。
夕暮れになると桟橋に吊るされた電灯が光り、何とも風情ある雰囲気へと変わります。
普段見ることのできないレトロ感満載な光景は、訪れる人の心を掴んで離しません。
『fp』の多彩なカラーモードをその時々の気分で使用しています。
夕陽が雲に隠れた後、ティールアンドオレンジにして撮ると青色が強調された写真になりました。
フィルターに『Kenko ブラックミスト No.05』をつけているのでよりシネマティックに写り、夏色写真として仕上がったと思います。
観光地としてもフォトジェニックなスポットとしても有名な原岡海岸。
訪れた人々は思い思いに過ごしていました。
海岸にレトロな桟橋が掛かっているだけのシンプルなこの場所は、ともすれば簡単に情報過多となりがちな日常を過ごしてしまう現代人にとって格好の癒しスポットになります。
帰りの駅のホームにての一枚。
生活に車が必需品という場所では電車の本数も利用者も少なくがらんとしていますが、その雰囲気に望郷的な感情を抱くことが多々あります。
年を重ねるごとに地方での生活に漠然とした憧れが芽生えてきました。
都心の喧騒とは真逆のゆっくりとした静かな時間は最高の贅沢に思えてなりません。
もちろんそれは簡単なことではないし、楽しいことばかりではないとは思いますが自分のライフスタイルにぴったりな場所があるのなら、と思います。
三脚を据えて動画も撮りました。沈む前の太陽の反射や波際の動きなど綺麗にまとまったと思います。
夕暮れ時のアンニュイな雰囲気は何度見ても心が落ち着くようです。
自宅から時間のかかる場所なので頻繁に再来はできませんが、それでもまたいつか訪れたいと思う場所でした。