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【FUJIFILM】軽量級Xの話

【FUJIFILM】軽量級Xの話

今回は、X-S10にXF27mmF2.8を付けた時の話を少しばかりお話させていただきます。

↓ 今回の使用機材 ↓
FUJIFILM (フジフイルム) X-S10
FUJIFILM (フジフイルム) フジノン XF27mm F2.8

まずはじめにお話しておきたいことは…

この組み合わせ、とても軽量でコンパクトであるという点です。
タイトルにもある通り、「軽量級」のすごいやつです。
総重量はなんと543gとなります。
そして、グリップの先端とレンズがほぼフラットになるので、バッグからの出し入れも容易に行えます。
これならコンデジのような感覚で常に持ち歩くことができ、気軽に撮影を楽しむことができます。

また、X-S10はグリップに厚みがあるため、老若男女問わずしっかりと握ることができ、
新開発のボディ内防振ユニットの恩恵とも合間って、右手一本でのラフな撮影スタイルも難なく行えます。

XF27mmF2.8は35mm換算で約41mmで、
スナップ撮影のみならず、風景、ポートレート、建築物など幅広い分野に適した画角のオールマイティーなレンズになります。
また、大きさもXシリーズ最小の23mm(全長)となっており、FUJIFILMのパンケーキレンズとして定着しています。

さて、ここからは肝心の写りの話になります。
今回は、フィルムシミュレーションを「ETERNA」にして撮影しました。

空の青色が柔らかなグラデーションとなっている一方で、
金属のモニュメントはしっかりと描写されており、無機質な金属の質感が上手に表現されています。

「ETERNA」の素晴らしさは諧調表現が豊かなため、極端な白潰れや黒潰れが発生しにくい点にあります。
こちらの作例からでもわかるように、ハイライト側が白潰れするかしないかのギリギリまで粘りをみせ、印象的な仕上がりになっています。

開放のF2.8で撮影しました。
鉄看板のカリッとした描写と、「Tea Shop」の文字の中から見える蔦のボケ感が相対的な表情をみせていて面白いです。
これだけ軽量でコンパクトなレンズにも関わらず、立体感のある表現が可能なフジノンレンズの光学技術に感嘆するばかりです。

この日は冬の寒さも和らぎ、春の日差しに恵まれた陽気でした。
桜の蕾も膨らみ始め、まさに春のはしりを堪能できた一日でした。
「ETERNA」は暫し眠たい画になると言われています。
しかし、場合によってはそれもアリだと思います。
かつて「春眠暁を覚えず…」と孟浩然が唄ったかのように。

ここで少し余談ですが、筆者は以前に「照明デザイン」を学んでいた時期があり、光と影の表現には多少こだわりを持っています。
作家の谷崎潤一郎も自身の短編随筆「陰翳礼讃」の中で、日本人の美的感覚に迫り、陰影の美しさに言及しています。
日本人が古代より大切にしてきた「ハレとケ」、「静と動」のように、光と影は常に表裏一体の関係にあリます。
しかし、陰影の中には絶妙なグラデーション(間)が存在し、その陰影は時と共に移ろい、徐々に変化しているのです。
つまり、光は闇を内包し、闇もまた光を内包しているということに他なりません。
筆者は、この光と影の移ろい(間)に魅力を感じ、それが写真に興味を持った原点ともなっています。

余談が長くなり失礼しました。

それでは本題に話を戻しましょう。
筆者はスナップ撮影をすることが多いため、今回使用した軽量級Xの組み合わせはとてもしっくりときました。
また、FUJIFILM独自のフィルムシミュレーション「ETERNA」のおかげで、
RAW現像をしなくても豊かな諧調表現が可能なため、日常に潜む光と影が織りなす美しい陰影の描写にはおすすめの設定です。

日本の原風景もまた綺麗な陰影をつくり出し、何とも言えない郷愁を漂わせています。
この棚田の作例はF8.0で撮影しました。
筆者はF8.0を基準にして、露出を決定することが多く、被写体によって絞り値を変えています。
一般的に解像力、周辺減光、収差ともにベストな写りになるのがF8.0と言われており、レンズの性能を余すことなく発揮できる値だからです。

最後に、マジックアワーに映える富士山のシルエットを撮りました。
筆者は勝手ながらFUJIFILMの色作りの真骨頂は、このマジックアワーの画作りにあると感じています。
複雑な色相が幾重にも重なり合ったひと時の芸術を、気軽に残すことができるのが、この「軽量級X」なのです。

また、絞りリングや防塵防滴、耐低温構造を新たに採用し、使い勝手が向上したXF27mmF2.8 R WRもいよいよ3月11日に発売されます。
旧型のXF27mmと基本的なレンズ構成は変わらないため、この記事が参考になれば幸いです。

 

▼今回使用した機材はこちら▼

[ Category:FUJIFILM | 掲載日時:21年02月20日 17時00分 ]
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