『FUJIFILM フジノン XC35mm F2』の作例をご紹介します。
こちらは開放F値2.0、焦点距離35mm(35mm換算53mm相当)で、重さはわずか130gです。
明るくて軽くて50mm付近という時点で使いやすそうなことは想像にたやすいかと思います。
それに加えて写りがシャープで、フジフイルムですから色もいいのです。
今回組み合わせたボディは『FUJIFILM X-T4』。
それではどうぞ!
岩海苔というのでしょうか。
岩場に海藻がついて緑色になっているのが好きです。
潮溜まりにある海水に太陽の光が反射し、それと緑の海藻との組み合わせがフォトジェニックだと感じます。
水の惑星で生きているのだなあ、などと壮大なことを考えてしまいます。
なんとも羨ましい光景です。
このお二人、私が別の場所に撮りに行って戻ってきてもまだおしゃべりしていました。
海面や対岸の景色を眺め、風に吹かれながらの男同士の長話。
はしゃいで多少声が大きくなったって、聞いているのは魚や海鳥くらいです。
いまは直接会わずに会話することも増えましたが、やはり同じ場所で時間を共有するのは格別だと思うのです。
影がひとつになるくらい身体を寄せて歩く女の子4人組。
影を入れる構図で撮ろうと思った瞬間、サッと構えてサッと撮れました。
機動力も魅力なこの一台。
スナップにぜひ使っていただきたいです。
午後らしい陽の色が表現できていると思います。
奥行きとそれに合わせてなだらかにボケていく様が自然です。
最短撮影距離は35cm。
ずずいと近寄って、このような距離感の写真も撮れます。
おしべの先にある黄色い花粉が割れている様子までシャープに捉えてくれました。
夕焼けと枝のシルエットを撮りました。
AF性能も高いので、このような複雑な被写体でもすぐに思い通りの場所にピントを合わせることができます。
ふと思いついたちょっと面白い構図。
手前から奥にまっすぐ伸びているのは、実は手すりです。
手すりを主役にすることはあまりない気がしたので、夕陽に染まっている様子を撮りました。
肉眼ではかなり暗かったのですが、F2と明るいのでAFも手持ち撮影も問題なくできました。
いかがでしたでしょうか。
冒頭では明るさや軽さ、焦点距離の特長をお伝えしましたが、それに加えて狙った場所が非常にシャープに写ることも特筆すべきレンズです。
機動力を活かした写真にぜひ挑戦していただきたいです。