
【FUJIFILM】2泊3日の旅で選んだ軽い機材の正解。歩き回っても疲れない、最高の瞬間を残す旅
お盆休みも明け、忙しない毎日が戻ってきた今日この頃。
筆者の周りでも帰省や観光に行ってきたという話題がよく耳に入ります。
かくいう私も、休みを利用して2泊3日の旅行に行ってきました。夏の東京の暑さを忘れるため、向かうは避暑地です。
普段あまり長期の旅行をしない私。どうせ旅行をするなら写真を撮りたいので、毎回カメラ選びには苦戦します。あそこに行くならこれも持っていこうか、動物を撮りたいなら望遠も必要だ、といった具合に、気づけばバッグはカメラ機材でパンパンに。
案の定、行った先で重すぎたという結果を繰り返しては忘れ、また同じ結果になっている気もします。今回はそんな悪循環に終止符を打つため、軽めの機材をピックアップしてみました。
軽量な機材の選択は、果たして旅の結果にどんな影響をもたらすのでしょうか。ご覧ください。


今回持ち出したカメラは「FUJIFILM X-T5」、先月ついに生産完了となってしまったFUJIFILMを代表する機種です。選んだ基準はずばり、「性能と軽さ」の両立です。
NP-W235の大型バッテリーとファインダー倍率0.8倍・369万ドットのEVF、防塵・防滴・耐低温-10℃の耐低温構造とどんな環境にも持っていける信頼性の高さ、それらを557gの軽量ボディに収めたコンパクトさ。まさに旅行向きと言って差し支えないモデルです。
最初に向かったのはハイキング。気温は日中でも27℃程度で、山の中を歩き回って途中でジャケットを脱ぐような肌感でした。ときおり野鳥の鳴き声が聞こえてきたり、五感で自然を感じ取ります。


高台から下を見下ろすと、清涼感あふれる滝が流れていました。これをXF70-300mm F4-5.6 R LM OIS WRで切り取ります。左は70mm側、右が300mm側です。遠くにある風景全体を収めることも、スポットで切り抜くことも容易でした。

下山中、野鳥を撮影しようと上を見上げていると、ふと足元でガサゴソと音が。こんな山の中にも、カエルが生息していました。思わず望遠ズームのまま撮影してしまいましたが、このレンズはハーフマクロ程度まで寄ることができるおかげで、シャッターチャンスを逃すことなく撮影ができました。〈最大撮影倍率0.33倍(35mm判換算:約0.5倍相当)〉


続いて2日目、旅のメインである動物たちの撮影です。
今回このために持ってきたもう1本のレンズ、XF90mm F2 R LM WRで可愛らしい表情を狙います。
35mm版換算135mm(以後換算135mm)である本レンズ、ポートレート用途などで用いられることが多い焦点距離ですが、筆者のおすすめとしてはぜひ動物撮影に使ってほしい1本となっています。
理由は「立体的な描写力」「高速AF」の2点です。これは他のXFレンズも使用してきた筆者の経験の中で、XF90mm F2 R LM WRが突出した分野であるといえます。

木の上で寝そべっているレッサーパンダが、眠りから覚めてじっとこちらを覗いています。動物もカメラを構えられると緊張したり、あるいは逃げてしまうことも多い中で、換算135mmという焦点距離は適度に距離を保つことができ、動物のパーソナルスペースに侵入することなく撮影が可能です。
あとは解像度もご覧いただきたいところ。レッサーパンダの体毛は、近くで見ると固く太い赤毛になっています。そういった近くで見てようやっとわかるような質感さえ、この写真には写っているように見えます。

もちろん柔らかな写りもこなします。この子は赤ちゃんだったので、お母さんから離れないように必死にしがみついていました。よく見ると体毛の太さも違います。



いいタイミングで横顔を見せてくれたので、瞳に光が入るようにして撮影します。この背景も、換算135mmと開放F2の明るさが無ければここまで大きなボケはできずに、被写体の魅力を邪魔してしまったかもしれません。

今回は旅行中の撮影ということもあり、なるべくコンパクトにカメラシステムを組んでみました。
撮影中の機動性やシャッターチャンスへの瞬発力が上がったほかに、3日目の疲れ度合い、これが明らかに前回までよりも良くなっていました。
私が長期の旅行にあまり行きたがらない理由として『行く前より疲れて帰ってくる』ことが多かった、これに今回気づくことができました。なぜ疲れを癒しに行った旅行で、反って疲れなければならないのか。何か矛盾しているような気がして、旅行に行くことをおっくうに感じさせていたのです。
今回選んだカメラやレンズはどれも一つ一つの重さが約500~550gの物ばかり。もっと軽いモデルはあるかもしれませんが、ボディの性能やレンズの描写力も落としたくない筆者にとっては、ここがちょうどよい落としどころでした。
『疲れずに楽しむ』私の旅行の指標にしていきたいと思います。



