
連載中の「カメラを愉しむ」vol.106は「旅の荷物を軽くしたら、写真がもっと自由になったお話。」をご紹介いたします。
旅にカメラを持っていくとき、いつも悩むのが「どのような機材を持っていくか」です。広角レンズ、標準レンズ、望遠レンズ・・・あれもこれも撮りたいと思うほど、カメラバッグは大きく、そして重くなっていきます。

そんな旅の相棒として今回選んだのは『 FUJIFILM X-M5 × FUJINON XC35mm F2 』を組み合わせたセット。
この組み合わせをバッグから取り出してみると、まず感じるのがその軽快さです。
「今日は写真を撮るぞ」と気合いを入れて持ち歩くというより、旅の途中で気になった景色を、さっと撮る。
そんな自然なスタイルがよく似合います。もちろん描写性能は妥協はしたくありません。

小さなボディだから、旅先でカメラを持ち出しやすい。車窓からでもさっと取り出し、サクッと撮る。
このインスピレーションを感じたときにすぐ行動に移せる身軽さこそが旅を愉しむ上ではとても大切なのです。

『FUJIFILM X-M5』は約355gというとてもコンパクトなボディ、街中でのスナップ撮影はもちろんのこと。観光スポットや旅の何気ない瞬間にも自然とレンズを向けたくなるのが不思議です。
また、カメラが大きいと「せっかくだから撮らなきゃ」と身構えてしまうことがありますが、気軽にカメラを取り出して撮影できるからこそ「旅を愉しむこと」に集中できるのがまた本機のメリットだと感じました。

そして今回組み合わせた交換レンズは『フジノン XC 35mm F2』が生み出す「絶妙かつちょうどいい距離感」。
35mm判換算で約53mm相当と肉眼でみる風景に近い画角なのも魅力。それでいながら重量は約130gと驚きの軽さです。

街並みはもちろん、ポートレート、テーブルフォトなど旅先で見つけた様々な光景に幅広く対応できます。広角レンズほど周囲を大きく写し込むわけでもなく、望遠レンズほど被写体を引き寄せるわけでもない。その中間にある、自然な距離感がちょうどよいのです。

特に旅先では、この「何でも撮れるけれど、何でも撮りすぎない」感覚が心地よく感じられました。
一歩近づいて撮る。少し離れて街の雰囲気を入れる。そんなふうに自分の足で構図を決める楽しさもあります。


絞りの開放値は「F2」と明るく、ボケ味も存分に楽しむことができます。「荷物を軽くしたいから、小さなレンズにする」。最初はそんな理由かもしれませんが、実際に使ってみると、軽さだけでなく撮影そのもののテンポまで軽くなったように感じました。

旅では「撮れる写真」より「撮りたくなること」が大切。高性能なカメラやレンズを持っていけば、もちろん撮影の可能性は広がるかもしれません。むしろ今までの筆者はせっかく旅行費用をかけて遠くに行くのだから完璧な機材で出かけたい。そう思っていました。

しかしながら、今回の旅で「機材の性能だけがすべてではない」ということに気がつきました。重くて大きなカメラを持ち歩き、へとへとになりながら撮影に没頭して「観光」よりも「撮影しに来た」感覚が強くなってしまうこともあるかと思います。

FUJIFILM X-M5とXC35mm F2の組み合わせは、まさにそんな旅のためのセット。必要以上に荷物を増やさず、でも写真を妥協しすぎない。カメラを「撮影のための道具」ではなく、「旅の相棒」として持ち歩きたい人には、かなり相性のいい組み合わせだと感じました。
軽くなったぶん、旅がもっと自由になる。
その日の天気。
歩いた路地。
立ち寄った店。
何気なく見上げた空。
あとから写真を見返したとき、そうした小さな記憶が旅の感覚を呼び戻してくれます。
だからこそ、いつでも持ち歩けることは大きな価値『FUJIFILM X-M5 × フジノン XC35mm F2』の魅力に今回の旅で気がつくことができました。旅の魅力をこの1台とぜひ味わってみませんか。



