
【FUJIFILM】X-S10 で叶う、色魔法|SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS 編
写真において「色」は、感情や記憶、空気感までも呼び起こす魔法のような存在です。その“色の力”を最大限に引き出してくれるカメラが、『FUJIFILM X-S10』です。FUJIFILMならではのフィルムシミュレーションやアドバンストフィルターなどが搭載されており、色の表現を楽しむことができるカメラです。
『X-S10』の特長のひとつといえば小型・軽量です。小さなレンズや高倍率ズームレンズがよく似合います。そこで先日発売されたばかりの『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』に白羽の矢を立てました。一本で広角から望遠までをカバーできる超高倍率ズームレンズです。
『X-S10』の色表現力とSIGMAの描写力が出会ったとき、写真は単なる記録ではなくなるはずです。
▍色を操る愉しみ、写し出す深み
FUJIFILMの代名詞とも言える「フィルムシミュレーション」。『X-S10』には豊富なプリセットが搭載されており、18モードもの独自の色彩世界を持っています。さらに個性的なアドバンストフィルターも搭載されています。
フィルムシミュレーション
PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg. Hi、PRO Neg. Std、クラシックネガ、ETERNA/シネマ、ETERNA ブリーチバイパス、ACROS、ACROS+Yeフィルター、ACROS+Rフィルター、ACROS+Gフィルター、モノクロ、モノクロ+Yeフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア
アドバンストフィルター
トイカメラ、ミニチュア、ポップカラー、ハイキー、ローキー、ダイナミックトーン、ソフトフォーカス、パートカラー(レッド、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル)
実際に撮影していて驚かされるのは、設定を切り替えるたびに“同じ景色”が“まったく違う空気”になることです。その表現の奥行きは、まるで異なる季節を旅しているかのような錯覚を覚えます。
色を作るのではなく、色に導かれる。そう言いたくなるほど、『X-S10』の色設定は直感的で感覚的です。感性がそのまま写真に反映されていく感覚が心地よく感じられます。
▍光を受け止める描写力
SIGMAのContemporaryラインは、高性能とコンパクトさを両立するシリーズです。中でもこの『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』は、風景からポートレート、スナップ、動体までを1本でカバーする圧倒的な汎用性が魅力です。
しかしそれだけではありません。このレンズの真価は「色の滲ませ方」と「空気感の描写」にあります。ガラス格子が影で模様を描く窓辺、植物と金属の質感のコントラスト、夕暮れに染まる都会の駐車場。SIGMA特有の柔らかなボケとシャープなエッジの共存が、FUJIFILMの色彩エンジンと合わさることで、写真に“詩”をもたらします。広角側では壮大な風景を圧倒的なスケール感で、望遠側では被写体との距離をギュッと詰めて、密やかな瞬間を切り取れます。レンズ交換の煩わしさを感じさせず、撮影に集中できる点も、この組み合わせの大きな魅力です。
▍撮る自由、持ち歩く自由
『X-S10』と『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』のセットは、とにかく軽いです。見た目以上に手に持った時の“取り回しの軽快さ”が心地よく、特に旅先や日常のスナップでは、この軽さが想像以上に大きな武器になります。
カバンにすっと忍ばせて、ふとした瞬間に取り出して構える。撮りたいときに、撮りたい画角で、思う色で撮れる。このスピード感こそが、現代のフォトグラファーに求められている自由さではないでしょうか。
▍まとめ:色を撮るという贅沢
『FUJIFILM X-S10』と『SIGMA Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』という組み合わせは、色にこだわるすべての人にとって極めて魅力的な構成です。
フィルムライクな質感を簡単に引き出せる『X-S10』。光と色を優しく受け止めて描き切る『Contemporary 16-300mm F3.5-6.7 DC OS』。
道具に振り回されるのではなく、道具が表現を後押ししてくれる。そんな関係性がこのセットアップにはあります。
色を撮る。それは、感情をそっとすくい上げること。
心の揺らぎや空気の匂いまでも閉じ込められるこの感覚を、どうかみなさまの指先で確かめてください。
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