
暑い日々が続く今日この頃。
休日であっても、日中に外へ出るのをためらってしまうほど強い日差しが降り注いでいます。少し庭に出るだけでも汗が止まらず、植物の手入れや水やりをするには、なかなか厳しい季節になりました。
そのため最近は、日が傾いて暑さが少し落ち着いた夕方から庭仕事をするのが、すっかり日課になっています。
昼間の熱を残しながらも、少しずつ涼しい風が吹き始める時間帯。庭の植物に水を与えたり、伸びた枝や葉を整えたり、育ってきた野菜の様子を確認したりしながら、ゆっくりと時間を過ごします。
そんな何気ない日常を残すために、今回はカメラを片手に庭へ出てみました。

使用機材は『FUJIFILM X-S10+フジノン XF35mm F1.4 R』。
FUJIFILMの中でも比較的操作性能が使いやすく小型軽量なボディと35mm判換算で約53mm相当の人間の眼に近い画角を持ったスタンダードな代表的なレンズの組み合わせ。
日々の日常や、大切に育てた植物や野菜の成長記録など撮るにも申し分ないスペックです。
組み合わせたXF35mmF1.4 Rは、35mm判換算で約53mm相当。人の視野に近い自然な画角で撮影できるため、日常のスナップから人物、料理、植物、小物まで、幅広い被写体に対応できます。
庭で大切に育てている植物や野菜の成長記録を撮る際にも、必要以上に広い範囲が写り込むことなく、目の前の被写体を素直に切り取ることができます。


FUJIFILMのカメラは、小型軽量で持ち運びやすい反面、モデルによってはグリップが浅く感じられることがあります。
その点、X-S10には深さのある大きめのグリップが採用されており、しっかりとカメラを握ることができます。
今回のように軍手を着けた状態でも、カメラを安定して持ちやすく、庭仕事の途中で気になるものを見つけた際にもすぐに撮影へ移ることができました。
FUJIFILMといえば、シャッタースピードや露出補正などを独立したダイヤルで操作するモデルが多い印象ですが、X-S10には一般的なモードダイヤルが搭載されています。初心者でも使いやすくシンプルに操作が可能です。
難しい設定を考えずに撮りたいときはオートモード、背景をぼかしたいときは絞り優先モードと、撮影する場面に応じて簡単に切り替えられるのも魅力です。


XF35mmF1.4 Rは、開放F値がF1.4という非常に明るい単焦点レンズです。
発売されたのは2012年と、FUJIFILMのXシリーズ用レンズの中では長い歴史を持つ一本ですが、現在でも多くのユーザーから高い支持を集めています。
「神レンズ」や「王道レンズ」と呼ばれることもあり、ただ解像感が高いだけではなく、被写体の質感や空気感まで写し取ってくれるような、独特の描写が魅力です。
絞りを開けて撮影すると、ピントを合わせた部分はしっかりと際立ちながら、背景はやわらかく溶けていきます。
一方で、少し絞れば画面全体が整い、植物の葉や茎の細かな質感まで丁寧に描写してくれます。絞り値や被写体との距離によって、さまざまな表情を楽しめるレンズです。


今回はXF35mmF1.4 Rの特徴を楽しむためすべて開放F1.4で撮影しました。
葉や茎の間から被写体を狙うことで、手前の植物が大きくぼけ、奥にある野菜や花を自然に際立たせることができます。
35mm判換算で約53mmという画角には、広角レンズのような強い遠近感はありません。そのため、被写体の形を自然に見せながら、前後のぼけを生かして立体感を表現できます。
庭全体を記録するというよりも、目に留まった一枚の葉や、実り始めた野菜、花びらに残った水滴など、小さな発見を切り取るのに向いているレンズです。


また、X-S10にはボディ内手ブレ補正が搭載されています。
庭仕事の途中で片手のままカメラを構えたり、姿勢が安定しにくい場所から撮影したりする場合でも、手ブレを抑える助けになります。
旅行や特別な撮影へ出かけるためにカメラを持つのも、もちろん楽しいものです。
しかし、カメラの楽しみは遠くへ出かけたときだけにあるわけではありません。
いつもの庭、毎日使っている道具、夕暮れの光、育てている植物。
普段は見過ごしてしまいそうな日常も、カメラを通して眺めてみると、新しい発見があります。
特別な出来事ではなくても、その瞬間にしか残せない景色があります。
形が悪くても丹精込めれば愛着がわいてきます。
日々のふとした日常を残す1台もいかがでしょうか。
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