
ニコンが満を持して発表した次世代Zシリーズ。
今回は『Z6II』をいち早く体験する機会に恵まれましたので、 NIKKOR Z 85mm F1.8 Sを装着してポートレート撮影を行ってみました。
Z6では1基搭載だった画像処理エンジンEXPEED 6を2基に拡張した「デュアルEXPEED 6」を新採用。
AF性能や処理速度が向上しており、その恩恵は瞳AFを多用するポートレート撮影にも活かされています。
更に、メモリー部分はダブルスロットを搭載。CFexpress(Type B)/ XQDカードに加え、要望の声が大きかったUHS-II規格対応のSDカードが採用されました。
これにより撮影データのバックアップを取ることができ、より信頼性がアップしています。
なお、今回使用したZ6IIはプロトタイプのため、製品版とは仕様が異なる場合があります。ご了承ください。
※撮影時はRAW+JPEGでの撮影を行い、本作例は全てJPEGで保存された撮影データを使用しています。
今回Z6IIに合わせて使用したのは、ポートレートレンズとして人気の高い「NIKKOR Z 85mm F1.8 S」をチョイスしました。
被写体との距離感も程よく、立体感を表現しやすい中望遠レンズはポートレート撮影には欠かせません。
Zレンズの開発ロードマップが先日公表されていましたが、当レンズとは別にもう一本登場予定のようで、こちらも目が離せません。
「Nikkor Z85mm F1.8S」はS-Lineに恥じない素晴らしい光学性能を有しており、開放からピント面はシャープながら、前ボケ、後ろボケ共に自然で優秀な描写です。
瞳AFとの相性も非常に良く、ピントが抜けることもありませんでした。
色合いに関しても調整は行わず、本記事に掲載している写真はjpgで撮影したものをそのまま掲載しております。
非常に自然な発色で、Nikonの色作りはしっかりと本機でも活かされていると感じました
横アングルから縦アングルへさっと構図を変更、陸橋の手すりを前ボケとして大胆に取り入れて奥行ある一枚に仕上げました。
ふわっと被写体が浮かび上がり、その前後は綺麗にボケていく…中望遠レンズの醍醐味です。
今回は試すことが出来ませんでしたが、新しいパワーバッテリーパック「MB-N11」はシャッターボタンが搭載され、従来機種に比べると縦構図の撮影が非常に行いやすくなりました。ポートレート撮影ではぜひとも導入したいアクセサリーです。
赤信号のライトも綺麗な丸ボケになり、ちょっとしたアクセントになりました。
シャープさはもちろんのこと、ボケ味も重要なレンズ要素の一つ。
本レンズは非常になめらかなボケ味に加え、玉ボケも綺麗に表現してくれました。
これからはイルミネーションの季節、玉ボケを活かした撮影を行いたくてうずうずしてしまいます。
「Z6II」のAF追従性能を試すべく、モデルさんに頑張ってもらい、その場でジャンプしてもらいました。
AF-Cモードでの連写撮影でしたが、ピントが抜けることもなく的確に追従。
F1.8での撮影にもかかわらず、目元にしっかりとピントが合っていました。
Z6でも瞳AF性能に不満はありませんでしたが、「デュアルEXPEED 6」に進化したZ6IIの方がより食いつきがよくなったように感じます。
こちらはその場でくるっと回っているところを連写で撮影し、その中から2枚抜き出したものです。
些細な足の位置の違いで好みが分かれるようなシーンでも、瞳AFでピントがしっかり合っていれば自分好みのカットを選ぶことが可能。
この一瞬が良かったのに、瞳にピントが合っていない…!そんな不満を解消してくれるのが新生「Z6II」です。
実際に連写したカットを並べてみました。(Lightroomで自動補正がかかってしまい、サムネイルは黄色くなってしまっています)
RAW設定での連写でしたので10コマ制限はありましたが、どのカットもピントの抜けは無く正確に被写体を捉えています。
このような動きがある写真を撮影したいときでも、安心して進行することが出来ました。
以上、いかがでしたでしょうか?
グレードアップしたNikon「Z6II」は今まで以上に使いやすく、大変魅力的な機種に仕上がっていました。
ミラーレスカメラは一眼レフに無いメリットがたくさんありますが、その中でも瞳AF技術は画期的な機能の一つ。
絞り開放での撮影が多用されるポートレート撮影では、目元のピント面のシビアさが課題でしたが、ミラーレスカメラであればその心配も必要ありません。
今までZシリーズを使われた方はもちろん、一眼レフ機を使っていた方にも是非お勧めしたい一台です。
(現在ご予約いただくと、下取り金額が最大5%UPになるキャンペーンを実施中です!)
本記事以外にもNikon「Z6II」の作例を多数掲載している記事がございますので、是非ご覧ください。