
5月になると、暦上は初夏。
春らしい軽やかな気候から、じっとりと湿度を感じる梅雨へと季節が移り変わって行くのを感じます。
なかなか外で撮影をするのが億劫な季節ではありますが、この時期ならではの被写体、紫陽花を撮影したいと思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回は紫陽花の色々な撮り方を、Map CameraのWebマガジン「Stock Shot」の豊富な作例を交えながらご紹介いたします。
ぜひ撮り方の参考にしていただき、見頃が来る前にご準備いただければ幸いです。
また、”初めてミラーレス一眼カメラで撮影する”という方へ、下記サイトにスタートガイドもございますので、合わせてご覧ください。
レンズで変わる紫陽花の雰囲気
紫陽花を撮影するときのポイント、それはどう撮影したいかをイメージすることです。
紫陽花は小さな花が集まって大きなひと塊になるので、被写体としてある程度の大きさになります。
なので、特定のレンズを使わないと撮れない、という被写体ではございません。
しかし、使用するレンズによって作品の雰囲気が変化しますので、レンズの種類ごとにご紹介いたします。
1.画角の調節が行いやすいズームレンズ

ズームは画角の調整ができるので、まずはズームレンズを使ってみると、撮影したい画角のイメージがつきやすいです。
紫陽花は葉が大きく一つの株から複数の花の塊が咲くので、背景をあまり気にせず、画面いっぱいに紫陽花だけをおさめやすいです。
なので、多くの方が一番最初に手にした標準のズームレンズでも、このような印象的な写真を撮影することができます。
上の写真のように『面』で捉えるのがオーソドックスな撮影方法です。
少し絞った方が花全体にピントが合って精細感のある写真になります。

F2.8のレンズであれば、このようにグッと近づいて背景を大きくぼかすこともできます。
ボケが青や紫で華やかになるので、見ていて飽きません。

広角側で撮影すると、より広い範囲を写真におさめることができるので、一度にたくさんの紫陽花を撮影できます。
風景と一緒に撮影したい場合は、広角側にする、もしくは広角レンズを使うことがおすすめです。

望遠側で撮影すると、写る範囲が狭くなるので、切り取って印象的な写真を撮影できます。
また、ボケが大きく表現できるので、上の写真のように前ボケで柔らかな雰囲気を出すことができます。
2.ボケを活かして撮影する単焦点レンズ

ズームで好きな画角が決まったら、単焦点もおすすめです。
好きな画角でより高画質に、さらに明るくぼかして撮影が可能です。
紫陽花は花自体が大きく、奥行きがあるため、F値を一番小さくして近寄れば、それだけで画になります。
広角レンズを使用すると、奥に咲いている花のボケが写り込んで、上の写真のように背景に華やかさを出せます。

標準レンズを使用すると、人の視界に近いので自然な遠近感を出しつつ、大きなボケが楽しめます。

望遠レンズを使用すると、写る範囲が狭くなるため、背景に写り込むものが少なく、すっきりとした印象になります。
それでいて、ボケを大きく表現できるので、場所を選ばなくても印象的な写真が撮影できます。
3.目には見えない世界が見えるマクロレンズ

紫陽花の撮影で印象的なレンズと言えばマクロレンズ。
寄って撮影ができるので、他のレンズでは表現できない、新しい表現が可能です。
紫陽花は花のまとまりとしては大きいですが、一つ一つの花自体は非常に小さいです。
なので、マクロレンズで等倍まで近づいた写真も画になります。
マクロレンズにも焦点距離があり、広角から望遠まで様々な画角のレンズがあります。
用途にもよりますが、花の撮影という点で考えると、極端に近づきすぎない望遠レンズの方がより撮影しやすいかと思います。

シーンに分けて撮影する紫陽花
先ほどの章ではレンズの違いによる印象の違いをお伝えしました。
この章では紫陽花にプラスして、入れると写真の雰囲気が変わる要素をご紹介いたします。
1.季節感のある風景を楽しむ


梅雨と言えば雨。
なかなかカメラを持ち出しにくいので、敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、梅雨らしい湿度のある写真が撮影できます。
撮影する際に探すポイントは、雨粒と反射です。
どちらも雨があがった後に撮影することができるので、雨上がりはチャンスと思ってぜひ紫陽花を探してみてください。
2.ポートレートで華やかに


紫陽花と一緒にフレームにおさめるだけでも、鮮やかな色合いで華やかさが変わります。
プラスで花を前ボケとして使用すると、柔らかさや幻想的な雰囲気を出すこともでき、バリエーションが広がります。
ポートレートは撮影する際のポイントをまとめたわかりやすい動画もございますので、ぜひご確認ください。
明るさで雰囲気を変化させる


梅雨らしいじっとりとした雰囲気を表現するのならば、明るさは暗めに設定します。
葉の濃い緑がランダムに黒く沈むので、うるさくならずに重厚さを演出することができます。


紫陽花の柔らかさや、これから来る夏を予感させるような表現をするのならば、明るさを明るめに設定します。
明るくなって、華やかさを感じる以外にも、色彩が柔らかくなり、ふんわりとした印象になります。

他にも、各メーカーのカメラに搭載されている、仕上がりをカスタマイズする機能を使っても面白いです。
上の写真はフィルムシミュレーションの「クラシックネガ」を使用して撮影された一枚です。
彩度やコントラストを変えると写真の雰囲気が大きく変わり、より自分のイメージに近い写真を撮影することができます。
紫陽花の撮り方を動画で紹介
ここまで、使用する機材や設定によっての印象の違いや、様々な写真を見ていただきましたが、実際に「紫陽花を綺麗に撮る方法」として動画も作成しております。
より紫陽花の撮り方をマスターできるようになるかと思いますので、ぜひ一度ご視聴ください。
まとめ:好みの画角や描写で紫陽花の撮影をお楽しみください!
いかがでしたでしょうか。レンズの画角や種類、カメラの設定によって様々な雰囲気の紫陽花を撮影することができます。
紫陽花は3000種類以上あり、儚いものから華やかなものまで、見た目が多種多様です。
自分の撮りたい写真の雰囲気と合わせて、お気に入りの種類をみつけてみてください。
また、Map CameraのWebマガジン「Stock Shot」のブログを参考に、お好みの画角・描写を見つけて撮影を楽しんでください。
▼作例で使用された機材はこちら▼




