
最近は急に寒くなり、いよいよイルミネーションの季節が到来いたしました。
煌びやかなイルミネーションを撮影する際、「どのレンズを選んで持っていこうか」と悩まれた経験は誰しもがあるかと思います。
そこで本記事では、イルミネーション撮影において、焦点距離別にどのような写真が撮れるのかを、実際に撮影をしながらご紹介してまいります。
まずは動画をご覧ください。
今回は、広角・標準・中望遠レンズでイルミネーションを撮影した単焦点レンズをご紹介します。
さらにはレンズごとの画角の特徴の活かし方や設定の方法などもあわせてご紹介しておりので、ぜひ本記事でもご覧ください。
1.イルミネーション撮影の基本


まずはじめに、イルミネーション撮影をする際に気をつけておきたい事は「シャッタースピードの設定」です。
照明の点滅によってフリッカーが発生するので、シャッタースピードを調節することで対策をします。


シャッタースピードを速すぎる設定にしてしまうと、撮影した画面にちらつきやしま模様が現れることがありますので、設定には注意が必要です。
関東では1/100秒以下、関西では1/120秒以下に設定をしてください。
シャッタースピードに気を付けて、イルミネーションの世界を楽しみましょう!
2.広角レンズ
広角レンズでの撮影ポイント

それでは続いて焦点距離別にご紹介をしていきます。まずは広角レンズ。
広角レンズでの撮影は、スナップ的な写真を撮影されたい方に特におすすめです。
被写体に立っていただき、周囲のイルミネーションを大きく取り入れたい場合は、被写体を画面の真ん中に配置してシャッターを切ることで、被写体と周りの風景の両方をしっかりと切り取ることができます。

また、広角レンズで撮影する際の注意点として、広く写るがゆえに画面の端の方が歪んでしまうというポイントがあります。
例えば、ポートレート撮影などで被写体の顔などを画面の周辺に配置すると、歪んで伸びてしまうことがありますので、人物の顔などは画角の中心に置いていただくのが良いでしょう。


一方で、この歪みを逆手に取る活用法もあります。被写体の足元などを意図的に画面の端の方に配置して撮影すると、足が長く見える「足長効果」が期待できます。
ポートレート撮影の際は、ぜひこのテクニックも活用していただくと、さらに撮影を楽しめます。
Canon RF16mm F2.8 STM

EOS R6 Mark IIIに使用した広角レンズは「Canon RF16mm F2.8 STM」です。
広角レンズの利点は、広い範囲を写せることだけではありません。特にイルミネーション撮影においては、背景のきらめきだけでなく、セルフィーとしてご自身もフレーム内に収められる点が大きなメリットです。


EOS R6 Mark IIIはバリアングルモニターを搭載していますので、モニターを前面に向けることで、構図を確認しながら簡単に自撮り撮影を楽しむことができます。
SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN (ソニーE/APS-C用)

α6700に使用した広角レンズは、「SIGMA Contemporary 16mm F1.4 DC DN (ソニーE/APS-C用)」です。
このレンズは焦点距離が16mmですが、APS-Cセンサーのカメラに装着しているため、35mm判換算では24mm相当の画角になります。


超広角ほど広すぎず、日常使いもしやすい広角の焦点距離です。
広さを活かしたダイナミックな表現や、パース(遠近感)を強調した撮影ができる点が魅力で、この広角レンズ一つで様々な写真表現を楽しむことができます。
2.標準レンズ
標準レンズでの撮影ポイント

次に、標準レンズでの撮影方法と、その魅力についてご紹介いたします。王道中の王道とも言える非常に扱いやすい画角です。
広角レンズで撮影した際に、思ったより広く写ってしまうと感じることがありましたが、標準レンズはご自身の目で見た光景に近い画角で切り取ることが可能です。
そのため、すぐに雰囲気のある一枚を撮ることができ、最初の1本に悩まれている方にもおすすめの焦点域です。

標準画角の単焦点レンズを使用する最大の魅力は、なんといってもボケ感を活かした表現を楽しめる点です。
大きなボケ、特に幻想的な玉ボケを作り出すには、いくつかの条件を組み合わせるのが効果的です。

上記のように被写体から少し離れて撮影すると、ボケ感が今一つ大きくないという印象になります。
F値が1.8であるため背景は綺麗にボケてはおりますが、さらにボケ感を活かした表現にするためには、イルミネーションの光と被写体をしっかりと離すことが大切です。

このように光と被写体を離し、被写体とカメラの位置をグッと近づけることで、背景が大きくボケて玉ボケが様々な色で混ざり合いドリーミーな写真を撮ることができます。
Canon RF35mm F1.4 L VCM

EOS R6 Mark IIIに使用した標準レンズは「Canon RF35mm F1.4 L VCM」です。
VCMを搭載しており、フォーカス音が静かで、合焦スピードが速いため、暗い場所でも使いやすいレンズです。



高画質を徹底的に追求した大口径・単焦点Lレンズとしての高い信頼性も魅力の一つです。
光量の少ない環境下でも、ISO感度を上げすぎずにシャッターを切ることができるため、ノイズを抑えた高画質な撮影が可能です。
SONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

α6700に使用した標準レンズは「SONY Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA」。
ソニーEマウントのフルサイズ用のレンズで、35mm判換算52mm相当の標準レンズとして使用できます。

なんといっても非常にコンパクトな点が最大の魅力です。
今回使用したカメラα6700とのバランスも良く、携帯性に優れており、扱いやすい標準域のレンズです。


CarlZeissの「Sonnar」の名称を冠しており、その写りの良さも魅力です。
標準画角の良さは、構図の整理のしやすさ。だからこそ混雑している場所にも使用しやすいと使いやすいと言えます。
加えて、単焦点レンズならではの美しい玉ボケなど、楽しめる要素が非常に多いのが特徴です。
そのため、単焦点レンズの一本目としても標準画角は大変おすすめです。
3.中望遠レンズ
中望遠レンズでの撮影ポイント

最後に中望遠レンズを使用したイルミネーション撮影方法をご紹介します。
中望遠レンズの最大の魅力は、圧倒的なボケ感と圧縮効果にあります。
焦点距離が長くなるにつれてボケの量が格段に大きくなるため、ボケの量をどう作るかを深く考えなくても、構えた瞬間に背景が大きな玉ボケとなり、ドリーミーな写真を撮ることができます。

さらに、遠近感が圧縮されて表現される圧縮効果により、背景のイルミネーションが近くにあるように感じられ、立体感のあるポートレートを撮りやすくなります。もちろん、遠くにある被写体を大きく写し出すことも可能です。

ポートレート撮影などでこの圧縮効果とボケ感を最大限に活かすには、前ボケと後ボケを同時に使うことが特におすすめです。

手前に電飾、中央に被写体、さらに奥に別のイルミネーションを配置する多層的な構図を用いることで、手前・中央・奥という奥行き感が生まれ、被写体を際立たせることができます。
前ボケを上手く活用すれば、被写体が玉ボケに包まれたような、非常にドリーミーな写真を表現できます。

もしボケの量が足りないと感じた際は、被写体にご自身のいるカメラ位置に少し近づいてもらうことで、後ろの玉ボケが大きくなり、ボケの表現を強めることができます。
一歩近づくことで写真の印象が大きく変わりますので、ぜひ様々な工夫をして撮影を楽しんでみてください。
Canon RF85mm F1.2L USM DS

EOS R6 Mark IIIに使用した中望遠レンズは「Canon RF85mm F1.2L USM DS」です。
DSコーティングがRFレンズの中で唯一施されており、光の透過率を変化させることで、非常にきれいなボケ感を生み出します。


中望遠でありながら、開放F値が1.2と非常に明るい点が特長です。
ポートレートはもちろん、紅葉など季節の風景撮影にも適したレンズです。
SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS

α6700に使用した中望遠レンズは「SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS」。
ソニーEマウントのフルサイズ用のレンズで、35mm判換算135mm相当の標準レンズとして使用できます。


マクロレンズであるため、遠くの被写体を大きく写すことはもちろん、近くの被写体も大きく写すことができます。
135mm相当の画角で、様々な楽しみ方ができる一本です。

中望遠レンズは、広角や標準とは異なり、普段目で見てる画角と大きく異なる表現ができるため、特徴的な写真を撮りたい方には魅力的な選択肢です。
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今回の撮影では、広角から中望遠まで合計6本のレンズを使用し、焦点距離別にどのような写真が撮れるのかを実際にご紹介いたしました。
焦点距離の違いによる写真のバリエーションが広がるのはもちろんのこと、それぞれのレンズが持つ個性や特性も存分に活かせるのが、イルミネーション撮影の大きな魅力です。
ぜひ今年のイルミネーション撮影では、様々な焦点距離やレンズにチャレンジし、ご自身の表現の幅を広げてみてください。
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最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。




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