
【SONY】α7C IIに付けたい「小さくて凄い」KISTAR、解像と滲みの両立
春は新しい何かを試してみたくなる時期です。
新しい出会いが増えるこの時期にずっと気になっていたレンズに出会いました。
木下光学研究所の「 KISTAR 40mm F2.4(ソニーE用/フルサイズ対応)」
初めてこのレンズで撮られた写真を見たときに思わずその描写に一目ぼれをしたのを覚えています。開放では柔らかく滲み、絞るとスッキリ違う写りを見せます。
合わせたボディは「SONY α7C II ボディ ILCE-7CM2 」。この組み合わせを持って街を少し歩いていきます。

この日は桜祭りに向かいました。目に入ったのは赤い「止まれ」の標識とその周辺の青空です。この日はとても天気が良く空に浮かぶ赤がとてもよく映えています。このようなシンプルな構造だからこそレンズの描写も見やすくなります。
開放付近で撮影している為か、全体的に柔らかく滲むような写りをしています。特に標札のふちや電線の輪郭にはわずかに滲みが感じられ、ピントの芯を残しつつも曖昧さのある写りになります。一方で完全にぼやけるわけではなく中心付近にはしっかりとした解像感も残る、この「解像と滲みのバランス」が、このレンズの特徴のひとつに感じられました。
また、空のグラデーションや雲の描写もどこかやわらかく、コントラストが強すぎない分、全体として穏やかな印象にまとまります。

桜祭りに行く途中、足元に咲いていたのでそこにカメラを向けます。開放で撮影すると、ピントの合っている部分はほんのわずかで、そこからなだらかに溶けていくような描写になっています。白い花や草のハイライトはやわらかくにじみ、その中で、黄色いタンポポがほんの少しだけ輪郭を持って浮かび上がる。この曖昧さと芯のバランスが、このレンズらしいと感じました。

少し角度を変えて、光を受ける葉にレンズを向けます。逆光気味のシーンでも、ハイライトは強くなりすぎず、やわらかく包み込むような描写になるのが印象的です。上に行くほど葉の輪郭に滲みがでますが、重なりや奥行きはしっかりと感じれるように思います。春らしい青の空から葉の緑への色の移り変わりもなめらかで、コントラストが強調されるというよりは光そのもの雰囲気を写しだしてくれるように見えました。


ようやく千本祭りに到着しました。だいぶ春らしく暖かくなった日差しの中でたくさんの桜が咲いていて、桜に見惚れてなかなか足が進みません。桜を撮ると開放付近では全体がふんわりと滲み、ピントの合った花だけがわずかに浮かび上がるような描写になります。背景の桜も大きくぼけ、その色が重なり合うことで、春の優しい空気が伝わるように感じました。
SONY α7C IIとの組み合わせも非常に良くて、コンパクトなフルサイズ機なのでボディも軽く、パンケーキに近いサイズ感のこのレンズととても相性が良いです。あまり多くの荷物を持ちたくない私にとっても長時間歩くことも苦にならず、気づけば沢山シャッターを切っていました。
会場にはたくさんの屋台や遊び場がありどこを見ても楽しかったです。

その中で一番気に入ったのは八百屋さん。千住葱といった大きなネギやイチゴなど沢山の物が安く売っていたので沢山買い物して帰りました。

ご飯もたくさん食べ、買い物もしたので帰路につきます。その道でネモフィラが咲いていました。桜が終わってから見ごろになる花なのでこれを見るとだいぶ春も進んできているのだなと感じます。さっきまで見ていた桜の華やかな雰囲気とは違って、少し落ち着いた空気に変わっていくように感じました。小さな青い花がまとまって咲いていて、風で揺れる様子をなんとなく眺めているうちに、気づけば何枚か撮っていました。
こういう何気ないところでも、ついカメラを向けてしまうのは、この季節ならではかもしれないと感じます。

家に帰ってからも、なんとなくカメラを手に取っていました。窓際に置いている多肉植物たちは、冬を越して少しずつ新芽を出してきていて成長しているのが見れます。レンズを向けてみると柔らかい雰囲気を残しつつ葉の表面にある毛の細かい質感はしっかりと残して写っています。ただ解像するよりも、どこか空気を含んだ写り方になるのが印象的でした。

そのまま視線を写すと近くに置いていたパンジーが目に入る。はっきりとした色の存在感が、多肉とはまた違う写りをしていてとてもきれいに感じました。同じ光の中でも被写体が変わるだけで印象が大きく変わるのもまた面白いところだと感じます。
今回 KISTAR 40mm F2.4(ソニーE用)とSONY α7C IIの組み合わせで使ってみましたが、開放での柔らかさと少し絞ったときの変化、撮影しながらじっくりとその変化を見ていくのが自然と楽しく感じられました。桜やネモフィラ、身近な草花や多肉まで、気づけばいろいろなものにカメラを向けていたように思います。
α7C IIとの組み合わせも軽くて扱いやすく、歩きながらでも無理なく使うことができました。そのおかげか、沢山歩き回る中でいろいろな角度から撮影をすることができました。中古で見かける機会も多くなく、作例を見る機会もそこまで多い印象はありませんでしたが、実際に使ってみると、その理由もなんとなくわかる気がしました。
見るだけではなく、実際に使ってみることでこのレンズの魅力を改めて感じることができました。気になっている方は、機会があればぜひ一度試してみていただきたい一本です。
▼オススメの関連記事はこちら▼
▼ 今回の使用機材はこちら ▼



