
連載中の「カメラを愉しむ」vol.99は「初の電子ビューファインダーを搭載した『Leica M EV1』と銘玉ズミクロンを愉しむ」をご紹介いたします。
今回の記事に使用した『 Leica M EV1』はM型ライカで初めて電子ビューファインダー(EVF)を内蔵したライカMシステムの全く新しい提案。組み合わせるレンズは伝統とデフォルトスタンダードともいえる『ズミクロン M50mm F2.0 レンズフード組込 (6bit) 』。この伝統と新提案の融合はどのような化学反応を示してくれるのか。撮影する前から気持ちが高鳴ります。

まずファインダーを覗いて感じたこと。それはレンジファインダーのM型ライカで撮影をしている感覚とはまた違う世界。
「Qシリーズ」の扱いやすさと、「M型ライカ」の魅力を高い次元で融合させた製品であることに気がつきます。

本機に搭載されている電子ビューファインダー(EVF)は、「解像度 576万ドット」と高解像。とても鮮明で自然な色再現であることからファインダー越しの世界と実際の視界が実に自然。撮影に心から打ち込むことができる魅力があります。

M型ライカの魅力は改めて語る必要はないでしょう。しかし、伝統のライカMシステムレンズを美しいEVF越しに。
レンズシャッタースピード、ISO、露出補正といった関連するすべての撮影データがファインダー越しに表示され、常に構図全体を見渡すことができるしあわせは格別です。

さて、陽も暮れて闇に包まれた環境でのスナップ撮影はどうでしょう。
こちらについては通常のレンジファインダーそれぞれの魅力があると感じました。
ピント位置のつかみやすさは、レンジファインダーの方が筆者個人的にはピントが合わせやすい。
しかし、露出や撮影できる範囲が目視で確認できることはEVFに軍配が上がるでしょう。
ここは愛用者が何を求めるかによって大きく変わる部分だと思います。

今回は現行のズミクロンレンズと組み合わせて撮影しておりますが、オールドレンズを装着してこの忠実に再現してくれるEVF越しに撮影をしたらより一層本機の魅力が高まるでしょう。ありのままの風景、気持ちよさそうに差し込む光、背景を演出する美しきボケ味など撮影中も、作品の仕上がりも同時に楽しめるのです。




今までには体験することができなかった「特別」で「まったく新しい」M型ライカの新常識。
やっぱりレンジファインダーがという方もいらっしゃるでしょう。
しかし実際に手にとりファインダーを覗くと、レンズの先に見渡せるその特別な空気感。
ライカは空気感が違う。そんな感想を持たれる方が多くいらっしゃると思いますが、その空気感をファインダー越しに楽しめるのはこのカメラだからこそ。時代を超えたM型ライカを味わいたい方にぜひ手に取っていただきたい特別な1台です。
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