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【Leica】 M2と

ライカを買いました。

少し真鍮の見える、光沢を湛えた真っ黒のボディ。
巻き上げの形が好きなので、私のファーストライカはM2です。

どうしてもコンパクトにしたかったので、小さいレンズを選びました。
Elmar 35mm F3.5。
作例を見たことはありませんでしたが、周辺に減光が現れるのを少し期待して。

早速、お昼休憩やお散歩の時間に試し撮り。
私はせっかちなのでその日のうちに結果を見てみたくなります。
なので、自家現像の用意があるモノクロフィルムを込め、いざ。

軽快なシャッターと巻き上げの落ち着く音。
日頃ライカにはよく触れますが、やはり自分のものとなると高揚感は言わずもがな。

さて、数時間だけ楽しんで現像、そしてスキャンです。
処方はあまり覚えていませんが、ミクロファインを使いました。
今回使ったフィルムは Lomografy EARL GREY B&W 100 です。

思った通りです。
いい具合に周辺部だけ、まったりと光量が落ちました。
描写力もさることながら、味付けの具合もグッと心に響きます。

晴天の正午を少し過ぎたくらい。
まだまだ真夏、という時期ではなかったのでそれほど暑くはなかったものの、日差しは強烈でした。
ビルの壁面を写して伝わる太陽光線の如何に鋭いか、モノクロと言えど見て取ることが出来ました。

このレンズ、一見沈胴式のレンズのようにも見えますが薄っぺらい外見から伸びる事はありません。
…その薄さ故にこうして指が入ってしまうこともありますが、それもまた。
コンパクトに使用したいと思い購入したので、このサイズ感は非常にうれしいものです。

たしか、お散歩途中に一度お茶を買いに立ち寄ったカフェがあります。
覚え始めた露出をおそるおそる合わせ、絞り、シャッター…と、確認しながら撮ったことを覚えております。
ここまでゆっくり設定しても少し暗かったですね。まだまだたくさんの写真を撮らねばなりません。

撮影しながらお散歩していると時間はあっという間に過ぎてしまいます。
夕景も、曇り空も、暑くなってゆく気温も全て、じっとりと汗をかきながらフィルムに残します。

どんな一瞬でさえ写真に残していきたくなるような、最近そんな心持が頭の中を支配します。
なんだか写真撮影という行為を素直に楽しめていないような、楽しんでいるような…
まあいいのです、こうした日常、こうした写真を撮るのが好きなのです。

さて、36枚の写真は思っている以上に早く過ぎてゆきます。
次はカラーにしようか、リバーサルにしようか、いやでもやっぱりモノクロをすぐ現像したいような。
いろんなわくわくをこの一台に込め、M2は少しプレッシャーを感じているでしょうか。
どんなフィルムでも、どんな一瞬でも、その澄んだ瞳で捉えておくれ。そう独り言ち、スキャンもそこそこに次のフィルムを。

1965年のボディ。
1930年のレンズ。
よく写る彼らを讃えて。

[ Category:Leica | 掲載日時:20年08月20日 19時10分 ]

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