
「Leica」と聞くとその価格帯のイメージから全く手が出ないものと端から諦めてしまう方もいると思います。
ですが、Leicaにも10万円台やそれ以下の金額で手にいれることが出来るレンズがございます。
今回は、そんなレンズの中でもオールドレンズらしい写りをする「Leica ズマリット L50mm F1.5」、「Leica ズマール L50mm F2 クローム」の2本を作例と共にご紹介いたします。

LeicaといえばMマウントのレンジファインダー用のレンズがまず思い浮かびますが、今回2本はMマウントではなく、それよりも古いバルナックボディ用に作られたL39マウント(スクリューマウント)のレンズとなります。
使用したボディは、Leica M(Typ240)。
オールドレンズなので、現行のM11シリーズのような6000万画素も不要と感じたことと、今でもまだ比較的手に入りやすいボディであることからこちらのボディを選択しました。部品によっては修理が難しいこともあるこちらのモデルですが、シャッターを切った際の「カショッ」という音が心地よいのが好きです。
M型のボディにL39マウントのレンズを合わせるには、M/L変換リングと呼ばれるアダプターを装着する必要があります。これはレンズの焦点距離毎にそれぞれ対応するリングを選択することで、焦点距離に合ったブライトフレームが現れます。
M型のボディ以外で使用を考えられている方は、M/L変換リングを使用していったんライカMマウントへ変換し、そこから更にご自身でお使いのマウントに変換ください。
▼M/L変換リングはこちら▼
まずは、「Leica ズマリット L50mm F1.5」からご紹介いたします。


1939-1953年の間で生産されていたズマリット L50mm F1.5。当時ではF2でもかなり明るいレンズだったので、F1.5というと考えられないほどの明るさであり、今のF1.4の明るさを持つライカレンズであるズミルックスの前身です。
写りはオールドレンズらしく、柔らかくハイライト部分には滲みが出ています。


F値は開放で、最短撮影距離付近での撮影。さすがF1.5と言わんばかりに被写界深度が浅く背景も大きくボケます。
特に上の桜の葉を撮影したものでは、木漏れ日による玉ボケが収差によって引き延ばされ、中心部分から回っているようなぐるぐるボケが大きな特徴となっています。

逆光になるようにレンズを向けたら強めのゴーストが。しっかりと虹が出ているのが面白かったのでそのままシャッターを切りました。
レンズ内のクモリなどの状態によっても変わりますが、フレアやゴーストが出やすいのもオールドレンズの特徴です。
余談にはなりますが、Typ240のボディのシャッター音は「カショッ」と小気味いい音が出るため、「カメラで撮影している感」を味わえるのが好きです。
続いて「Leica ズマール L50mm F2 クローム」もご紹介していきます。


こちらもズマリット同様、ハイライト部分の滲みがでています。
ライカのF2のレンズと言えばズミクロンですが、その歴史はズマール、ズミターを経てズミクロンが登場しています。
今回のズマールは鏡筒部分が沈胴し短くなるのですが、デジタルボディで使用する場合は沈胴させると金属粉がでてセンサーを傷つけてしまう可能性があるため、使用する場合は沈胴させないようにお気を付けください。


こちらも最短撮影距離1mのレンズとなります。
背景のボケはズマリット同様ねじれが感じられますが、ボケの大きさはズマリットよりも小さくすっきりとした印象です。


どちらもF値は開放のまま撮影していますが、柔らかさは残しつつもピント面は解像感があります。
癖が少なく、普段デジタルで高い解像度を持つレンズに慣れている方にもいつもとちょっと違った写りとして親しみやすいレンズです。

強めの癖がありつつもそれを味として楽しむことができる「Leica ズマリット L50mm F1.5」、程よいバランスでオールドレンズらしさを楽しむことができる「Leica ズマール L50mm F2 クローム」の2本のご紹介でした。
L39マウントのアダプターは、ニコンZ、ソニーE、フジフイルムXマウントなどライカ以外のマウントのボディに取り付けられるものもございます。
オールドレンズに興味がある方はぜひ一度お試しください。
▼L39マウントのレンズをご紹介している記事はこちら▼
▼今回使用した機材はこちら▼



