【マップカメラ情報】LEICA S2 レポート
現存する様々なプロフェッショナルデジタルカメラには、それぞれに利点がある。その利点の全てを一台に併せ持つことを目標に開発された中判デジタル一眼レフカメラ、それがLEICA S2だ。
LEICA社は「ライカSシステム」という、プロ仕様の新しいデジタルカメラのシステムで写真業界に革命をもたらそうとしている。
新開発のデジタルフォーマット
S2に搭載されている撮像素子は、35mmフルサイズよりも56%大きい、45×30mm、3,750万画素 ライカプロフォーマットCCDセンサー(コダック製)を搭載している。今までの規格のどれにも当てはまらない、S2の為に開発された全く新しいフォーマットだ。アスペクト比が3:2と、しっかりとライカの伝統を受け継いでいるのが頼もしい。
新たに開発されたのは撮像素子だけではない。画像処理エンジン「MAESTRO(富士通マイクロエレクトロニクス社との共同開発)」もS2の為に特別開発された。S2はこれを二基装備しており、JPEGへの高速変換、起動時間と記録メディア書き込みの高速化を実現している。その為、レリーズ後の背面液晶へのプレビュー表示が驚くほど速い。今回の撮影中ではほとんどがRAWとJPEGの同時記録だったが、それでも表示速度は変わらない印象で、ストレスを全く感じなかった。
操作系は可能な限りボタンの数を少なくし非常にシンプルにまとめられている。S2そのものが人間工学に基づいてデザインされているということもあり、全てのボタンが無理なく押せる位置にある。実際使用してみると確かに使いやすく、今回は昼から夕方までの僅かな時間の撮影だったが、操作に慣れるまでにそう時間は掛からなかった。
Sシステムはレンズも新設計
新たに設計されたSシステムレンズは、その部品ひとつひとつが最高品質のもの、そしてデジタル専用に最適化されている。手作業による厳密な調整がされている為、画像周辺部まで均整のとれた写真が撮れる。
LEICA S2のターゲットは紛れもなくプロフェッショナルフォトグラファー。商品やファッション等のコマーシャルフォトが主となる。二度と取り返しのつかないプロフェッショナルの現場では、必然的に要求されるレベルが高くなる。しかし、革命は既に起こっている。圧倒的な画質や堅牢性で、その全てにも確実に応え続けていくだろう。
作例写真
使用機材:LEICA S2 + ズマリット S70mmF2.5 ASPH.
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シャッター速度:1/250秒 / 絞り値:F4.8
ISO感度:160
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シャッター速度:1/360秒 / 絞り値:F2.8
ISO感度:160
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シャッター速度:1/60秒 / 絞り値:F11
ISO感度:160
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シャッター速度:1/90秒 / 絞り値:F13
ISO感度:160
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シャッター速度:1/90秒 / 絞り値:F16
ISO感度:160
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シャッター速度:1/1000秒 / 絞り値:F5.6
ISO感度:160
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シャッター速度:1/60秒 / 絞り値:F2.5
ISO感度:160
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シャッター速度:1/250秒 / 絞り値:F2.5
ISO感度:160
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シャッター速度:1/125秒 / 絞り値:F2.5
ISO感度:320
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シャッター速度:1/1000秒 / 絞り値:F2.5
ISO感度:320
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シャッター速度:1/90秒 / 絞り値:F2.5
ISO感度:320
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シャッター速度:1/180秒 / 絞り値:F6.8
ISO感度:320
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