
【Voigtlander】NOKTON 35mm F1.2 Aspherical VMで価格以上の描写を楽しむ。
先日Leica ノクティルックス M35mm F1.2 ASPH. 11635が発売されました。
2026年2月14日現在、
そんな状況でも35mmF1.2という明るさがどのくらいのボケ量を生み出すのか、気になるお客様も居られるのではないでしょうか。
筆者もその一人なのですが、今回は同じ開放F1.2を持つ「Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical III VM」を持って撮影に出かけました。
合わせたボディはLeica M11。レンジファインダーを携えたLeicaらしい赤いロゴの映える6000万画素のフルサイズミラーレスボディです。


今現行で販売しているVoigtlander NOKTON 35mm F1.2 はIV型のレンズなので、今回使用したレンズは一世代前のIII型になります。
ただし一世代前といってもレンズ構成は現行モデルと同じで、IV型になって変わった点はレンズ先端部のフィルター取り付け部がシルバー仕上げの真鍮素材からブラック仕上げのアルミ素材に、重量が332gから300gと軽量化されたというマイナーチェンジになるため、描写性能自体は変わりません。
同じNOKTONでも35mm F1.4などと比較すると大きくて重い印象を受けますが、実際に使ってみるとそこまで重さを感じずに撮影することができました。


建物を撮影してみました。
煉瓦造りの外壁や趣向の凝らされたデザイン性のある内装も、無限遠に近い距離では開放で撮影してもシャープにきちんと解像してくれています。
出てくる線は細めで、無限遠での描写はライカでいうところの同じく開放F値の小さいズミルックスに近いようにも思います。


レンジファインダーの性質上Mマウントの多くのレンズが最短撮影距離0.7mなのに対し、このレンズの最短撮影距離は0.5m。
ライブビューを使う必要はありますが、いつもよりも一歩踏み込んで被写体を撮影することができます。
カラフルなステンドグラスのガラスの凹凸もよく捉えてくれています。


ずらりと並んだ机が壮観の大きな講堂に入りました。あとから調べると340席を有するとのことです。
昭和13年(1938年)に竣工された歴史ある建物で、建物の持つ現代とは異なる雰囲気をしっかりと写真に収めてくれています。


やはり気になるのは開放での描写です。ピンク色の梅の花が咲いていたので被写体にしてみました。
被写界深度がかなり浅く、視力がそこまで良くない筆者はレンジファインダーでのピント合わせには苦戦したため、背面液晶でのライブビューをメインで撮影しました。ピーキングも利用することできちんとピントを合わせることができます。
開放F1.2らしい大きく滑らかなボケはこのレンズの大きな魅力で、見せたいものを明確に浮かび上がらせてくれます。

白梅も良い香りを漂わせながら咲いていました。寒い日もまだまだ多いこの頃ですが、だんだんと春が近づいているように思います。
この日は曇天だったこともあり、写真を見返すと白い花の輪郭にフリンジが出ている写真もちらほらとありましたが、ライカの純正レンズの価格を考えると、中古で10万円以下でこの描写が手に入るのはかなりお得に感じられます。
VoigtlanderはMマウント以外にも多様なマウントのレンズを生産していますが、35mm F1.2のスペックを持つVoigtlanderのレンズはMマウント以外だとAPS-C用のレンズしかないので、こちらのレンズをマウントアダプターを使ってライカ以外のミラーレスボディに合わせてみるのも面白いのではないでしょうか。


柔らかさはありつつも癖が強すぎることはなく素直な描写を持っており、肉眼で見ている世界とは異なった豊かなボケを味わうことができるレンズです。
F1.2ならではの描写をMマウントでもコストパフォーマンスよく楽しませてくれる一本でした。
【Leica】M11-PとVoigtlander NOKTON 50mm F1.5 Vintage Line Aspherical VMで撮った海浜公園



