
【Leica】21mmか、28mmか。悩める2本を撮り比べ!
ライカのレンズ選びで、広角レンズの21mmと28mmで迷っている方に向けて、今回はLeica M11-Pと二つの広角レンズが織りなす世界をご紹介します。
最近はようやく過ごしやすいと感じるようになり、本格的な秋の到来を思わせる今日この頃、ライカのM11-Pと広角レンズ2本を持って撮影にでかけました。
最初にご紹介するレンズは、Leica スーパー・エルマー f3.4/21mm ASPH.です。
簡単なスペックを説明いたしますと、最短撮影距離は70cm~、重量は279gになり全長はフード込みで55mmとコンパクト。
スナップ撮影にも最適なサイズになります。
スーパー・エルマー 21mmは、F値は控えめながらも、隅々までクリアでシャープな描写が特長で、広大な風景を写し取る時、その解像感の高さは圧倒的です。
歪曲収差が極めて少ないため、建物の直線や水平線も忠実に再現でき、写真に安定感と奥行きを与えてくれます。
特に、M11-Pの6030万画素の解像度と組み合わせることで、風景の細部まで克明に描き出し、まるでその場にいるかのような臨場感を生み出します。
夜間にモノクロで撮影をした写真でも、シャープで解像も出ており、フレアによるコントラスト低下も少ないのが感じられます。
そうした基本要素を満たした上でライカレンズらしい立体感の演出を得られると共に、小型軽量さやボディとのマッチングバランスも良いのが本レンズの特徴です。
次にご紹介するのは、ライカ ズミルックス M28mm F1.4 ASPH.です。
こちらも簡単にスペックをご紹介いたしますと、最短撮影距離は70cm~、重量はレンズフード込みで約440gとやや重量がありますが描写の性能を考慮すると納得の重さだと感じました。
レンズの全長はフード込みで約81mmとなります。
開放F1.4という驚異的な明るさを誇るズミルックス 28mm。
広角レンズでありながら、美しいボケ味を活かした表現が可能になります。
被写界深度の浅さを活かせば、背景を滑らかにぼかし、メインの被写体を際立たせるドラマチックな一枚を創り出せます。
夜の街や室内など光の少ないシーンでも、その大口径が威力を発揮し、シャッターチャンスを逃しません。
実際に使ってみると当然ながら写りは本当にシャープで、絞り開放から合焦部のピント面はとてもクリア。
異常部分分散ガラスを7枚も採用した成果か、高輝度部のエッジに現れやすい色滲みもキチンと補正されていて撮影していて楽しいレンズです。
そして今回の撮影でボディに選んだライカM11-Pも併せてご紹介いたします。
デジタルM型カメラのフラッグシップであるライカM11-P。
その魅力は、最新の技術が凝縮されながらも、ライカが培ってきた「写真撮影の本質」を何よりも大切にしている点にあります。
このカメラは、最高6030万画素という驚異的な解像度を持ちながらも、3種類の解像度(60MP, 36MP, 18MP)を選べる柔軟性も備えています。
これにより、撮影の目的に合わせて最適な画質を選択でき、大判プリントからWeb用途まで、あらゆるニーズに応えてくれます。
また、M型初の「Leica Content Credentials」を搭載。
写真の真正性を証明するこの機能は、M11-Pが単なる道具ではなく、作品を生み出すための「信頼できるパートナー」であることの裏付けとも言えます。
昨年、マップカメラの中古カメラ市場で最も売れたボディの一つであるライカMシリーズ。
その中でも、最新の技術と伝統的な操作性を高次元で両立させたM11-Pは、まさに究極の選択肢と言えるでしょう。
長々と紹介してきましたが、どちらも素晴らしいレンズでそれぞれに異なる魅力があります。
マップカメラは、長年にわたりライカ製品を取り扱ってきた専門店として、お客様一人ひとりに最適なM型カメラとレンズの組み合わせをご提案しています。
あなたの写真表現を次のステージへと引き上げるLeica M11-Pと、個性豊かな広角レンズの世界を、是非お確かめください。
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