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【Leica】初めてライカを購入する方へ。M型現行モデルの「違い」と「選び方」を徹底解説

【Leica】初めてライカを購入する方へ。M型現行モデルの「違い」と「選び方」を徹底解説

カメラを持つと一度は憧れるブランド「Leica」。

1849年にエルンスト・ライツ1世がライツ社を創業。その後、当時の技術者であるオスカー・バルナックがライツ社に入社したことで、カメラメーカーとして歩み始めます。
フィルムカメラで使用する「35mm判(ライカ判)フォーマット」は、映画用フィルムを転用してオスカー・バルナックが考案したもの。1954年に発売された最初のM型ライカ「M3」は、当時レンジファインダー機として非常に完成度が高く、他メーカーがレンジファインダー機での競争を諦め、一眼レフカメラの開発へと大きく舵を切ったほどです
Leicaはカメラ業界の中で大きな功績を残し、著名な写真家が使用してきた歴史があることで写真文化とも関係性が極めて高いブランドとなっています。

そんなLeicaですが、現在、クラシカルな見た目のものから最新機能を取り入れたものまで、日本のカメラメーカーとは一味違う拘りを持ったカメラがラインナップされています。
その中から、Leicaのカメラを購入したいという方に向けて、現行で販売されているものを写真と共にご紹介していきます。今回はLeica真骨頂であるレンジファインダー機「ライカMシステム」のカメラ達をご紹介いたします。ぜひ、購入の参考にしていただければ幸いです。

 

目次
  1. なぜ、Leicaを選ぶのか。M型ライカの魅力
  2. そもそも「レンジファインダー」とは
  3. 現行のLeica Mシステムについて
    1. Leica M11-P
    2. Leica M11 モノクローム
    3. Leica M11-D
    4. Leica M EV1
    5. Leica M6 10557
    6. Leica MP
    7. Leica M-A
  4. Leica Mシステムのカメラを購入した後は
  5. まとめ

 1.なぜ、Leicaを選ぶのか。M型ライカの魅力

 

初めてLeicaに興味を持たれた方が、まず疑問に思うこと。それは「オートフォーカスも速く、連写もできて多機能なカメラが多数存在する中で、なぜ高価でマニュアル操作のLeicaを選ぶのか」ということかもしれません。

確かに、純粋なスペックや「失敗せずに綺麗な写真を撮る効率」を求めれば、最新のカメラを選ぶのが圧倒的に合理的です。特に日本のカメラメーカーの技術力は間違いなく世界最高峰であり、機能面では群を抜いています。

にもかかわらず、Leicaが世界中の写真家や愛好家から親しまれ、選ばれ続けるのには、スペック表には現れない明確な理由があります。

〇「写真を撮るプロセス」を愉しむ至高の体験

最新のカメラが「カメラ任せでもハイクオリティな結果を出す」ことに長けているのに対し、M型ライカは「撮影者が主体となって写真を創り上げる」カメラです。自分で露出を考え、ピントリングを回して自らの目でピントを合わせる。一見「不便」なプロセスこそが、被写体と深く向き合い、自分の意図を一枚の写真に込めるという「純粋な写真体験」を味わわせてくれます。

〇工芸品のような造形美と、五感に響く操作感

真鍮から削り出されたボディの重厚感、滑らかに回るピントリング、そして「コトッ」という静かで上品なシャッター音。M型ライカは単なる工業製品というよりも、精密な機械式時計のような機能美を持っています。手にするだけで気分が高揚し、長く使い込むほどに愛着が湧く、唯一無二の道具としての魅力があります。

〇空気感まで写し取る、独自の描写力

Leica M EV1 + Noctilux M35mm F1.2 ASPH.

Leicaのレンズは、単に「高画質でシャープに写る」だけではありません。
光と影の豊かなグラデーション、その場の温度や湿度、さらには被写体の感情といった「目に見えない空気感」までをドラマチックに切り取ると評価されています。また、ボディに搭載されているセンサーも、年代を問わずあらゆるLeicaのMマウントレンズが最高の描写を発揮できるように専用のチューニングが施されています。オールドレンズから最新レンズまで、その深みのある独特な描写を余すことなく味わえることが、長年にわたり世界中の写真愛好家を虜にした理由でもあります。

つまり、最新のデジタルカメラが「結果を効率よく記録する優秀な機材」であるならば、M型ライカは「撮影者の感性を刺激し、一生の相棒となる芸術品」と言えるかもしれません。効率や性能だけでは語れないこのロマンこそが、あえてLeicaを選ぶ最大の魅力です。

 

 2.そもそも「レンジファインダー」とは

 

「レンジファインダー(Rangefinder)」とは、直訳すると「距離(Range)を見つける(Finder)機器」、つまり距離計のことを指します。
主に、Leica Mシステムで採用されたピント合わせの方式で、フィルム全盛期に採用されていたものが殆どで、デジタルだとEPSON R-D1シリーズに採用されていました。

LeicaのMシステムのカメラを前面から見ると、右側に構図を合わせる為の素通しのファインダーと中央から左の部分に小窓(距離窓)があります。
ファインダーを覗くと、中央にその小窓から取りこんだ景色がうっすらと二重像になって見えます。レンズのピントリングを回して、小窓から取りこんだ景色とファインダーから見える景色の二重像がピタリと合うことでピントの合った写真が撮影できる、という仕組みとなっています。

左は二重像が合っていない状態、右は二重像が合っている状態

レンジファインダー機のメリットとしては、一眼レフカメラのような内部のミラーがないため、小型・軽量で持ち運びやすいことや、シャッターを切った時の振動が少なく静かに撮影できること。撮影の瞬間にファインダーがブラックアウトしないことが挙げられます。

デメリットとしては、レンズが見ている範囲ではなく別のファインダーを見て撮影することによって生じるズレ「パララックス(視差)」が発生する事によって、近接撮影が行えないこと。広角だと別のファインダーが必要となり、望遠レンズを取り付けるとブライトフレームが小さくなり構図を決めにくいことが挙げられます。
その部分を解消したものが、後ほど紹介する「Leica M EV1」やアクセサリーの「ビゾフレックス2」に当たります。

レンジファインダーの仕組みを理解した上で、次項実際に現行のLeica Mシステムについてご紹介いたします。

 

 3.現行のLeica Mシステムについて

 

Mシステムのカメラは、ライカが60年以上かけて培ってきた技術とノウハウにより写真撮影の醍醐味を純粋に楽しめる、他メーカーから見ても珍しいレンジファインダー機のカメラです。周囲の雰囲気に溶け込みやすく、昨今のM型デジタルカメラはシャッターの静音性にも優れ、よりステルス性の高いカメラへと仕上がっています。また、現行でフィルムカメラが製造されていることも、Mシステムの特徴の1つです。
これらは、先ほど記述した通り、MF機ながら距離計によるピント合わせが行いやすいのが特徴。標準や望遠のレンズになるにつれて写る範囲外もファインダーから見えるので、決定的な瞬間を逃しづらいカメラとなっています。

 

 Leica M11-P

 

赤いロゴバッジを無くしトップカバーに筆記体の刻印へ変更した、よりステルス性の高いプロフェッショナルモデル。
前モデル「M11」と違う点としては、

・液晶ガラスにサファイアガラスを採用していること
・内蔵メモリーは256GBに容量が増えたこと
・画像の真正性を担保し著作権を保護する機能、「Leica Content Credentials(ライカコンテンツクレデンシャル)」を搭載したこと

となっています。

撮像素子と画像処理エンジンはM11と同じく、トリプルレゾリューションテクノロジーを取り入れた35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと「LEICA MAESTRO III」を採用。
最高約6000万画素の写真は、色再現性・広いダイナミックレンジ・細かなディテールと鮮明な写真が撮影できる分かなり大きいデータ量となります。ですが、M11-Pの内蔵メモリーの容量が増えたことで、容量不足で困ることなく撮影できます。

画像データの信憑性を最大限に高める機能「Leica Content Credentials」を新たに搭載したことで、デジタル技術が発展している昨今、写真活動を生計にしている方には特に安心の1台としても仕上がっています。

M11-Pにはブラックペイント、シルバー・クローム、更に限定モデル「Safari」がラインナップされています。
アマチュアの方からプロの方まで、何気ない日常を残すにも決定的瞬間を残すにもおすすめな、まさに究極のM型ライカです。


▼「Safari」についてはこちら▼

【Leica】憧れのLeica“Safari”とは。その魅力と歴代モデルを解説



 

Leica M11-P + Apo Summicron M35mm F2.0 ASPH.
Leica M11-P + Summicron M50mm F2.0 レンズフード組込 (6bit)
Leica M11-P + Summicron M50mm F2.0 レンズフード組込 (6bit)

 

 

 Leica M11 モノクローム

 

「M11」のモノクロ専用モデル。元々付いているカラーフィルターを意図的に省くことによって、光と影・白から黒への階調表現が格段に向上。更に常用ISO感度も最大200,000へと引きあがり、高感度撮影でもノイズが目立ちにくいのが特徴です。

撮像素子と画像処理エンジンはM11-Pと同じ、トリプルレゾリューションテクノロジーを取り入れた35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーと「LEICA MAESTRO III」を採用。モノクロ撮影での広いダイナミックレンジだけでなく、細かいディティールまで描写できます。

前面の赤いロゴは無く、トップには「MONOCHROM」の刻印。見た目もモノクロ機らしいミニマルなデザインとなっています。

Leica M11 Monochrom + Apo Summicron M35mm F2.0 ASPH.
Leica M11 Monochrom + Noctilux M50mm F1.2 ASPH.
Leica M11 Monochrom + Voigtlander ULTRON 75mm F1.9 SC VM

 

 

 Leica M11-D

 

「M11-P」から背面の液晶モニターを無くしたモデル。構図・絞り値・シャッタースピード・ISO感度という写真撮影における基本的要素を重視するというコンセプトのカメラです。
M型フィルムカメラで撮影しているような気分を味わうとともに写真撮影の本質を体感できる、他メーカーにはないようなカメラに仕上がっています。

元々液晶モニターが付いている部分には、ISO感度のダイヤルが備わっています。

後ほどご紹介しますが、撮影したデータに関してはスマートフォンのアプリ「Leica FOTOS」と連携させることで、直ぐに確認・データ転送が可能です。
撮影に集中しながらも、最新の機能も使用できる1台。Leica M型の中でも特に個性の強いモデルです。

Leica M11-D + Apo-Summicron M50mm F2.0 ASPH.
Leica M11-D + Elmar M50mm F2.8
Leica M11-D + Elmar M50mm F2.8

 

 

 Leica M EV1

 

Leica Mシステム初の電子ビューファインダーを搭載したモデル。少し慣れるまで難しい距離計ピント合わせをすることなく、視力に左右されずにピント合わせが可能となったモデルです。
また、レンジファインダー機だと広角域や望遠域、マクロ撮影がカメラの機構上、どうしても使う分には難しい部分がありましたが、電子ビューファインダーとなったことで、「ズミルックス」や「ノクチルックス」といった被写界深度の浅いレンズ、焦点距離やマクロ撮影関係なく使いやすいカメラとなりました。

M EV1はファインダーの解像度が576万ドットと、「ビゾフレックス2」よりも更に高解像なファインダーを搭載しています。
より気軽にM型ライカを愉しみたいという方や、様々な焦点距離のレンズ・マクロレンズを使いたいという方には間違いなくおすすめの1台です。

Leica M EV1 + Apo Summicron M35mm F2.0 ASPH.
M EV1 + Noctilux M50mm F0.95 ASPH.
M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.

 

 

 Leica M6 10557

 

1984年から2002年まで生産された人気モデル「M6」の復刻モデル。
M6は「Leica M4」のボディデザインを踏襲し、内蔵露出計を搭載したレンジファインダー機。初めてM型のフィルムカメラに挑戦するという方にも扱いやすい1台です。

Leica M6 + Summicron M35mm F2(8枚玉)
Leica M6 + Elmar M50mm F2.8

 

 

 Leica MP 0.72

 

Leicaが機械式レンジファインダー機の設計と製造で、長年にわたって積み重ねてきた経験とノウハウを詰め込んだレンジファインダー機。
露出計のみ電池を使用し、撮影自体は電池が無くても行えます。
使い込むにつれてペイントが剥がれて真鍮が見えだし、オリジナルなモデルへと変貌していくのも愉しみの1つです。

Leica MP 0.72 + Summicron M35mm F2.0(6枚玉)
Leica MP 0.72 + Summicron M28mm F2 ASPH.

 

 Leica M-A

 

「Leica MP」から露出計を外し、電池の要らない完全機械式のモデル。
フィルムを入れ、レンズの絞りを合わせ、シャッタースピードを設定し、シャッターを切る。そのような写真撮影の本質を愉しむカメラとなっています。
電子部品を使わずに精密工学を駆使した部品を使用し、絶対的な堅牢性と長寿命を実現できるように設計・製造された、Leicaの中でも特に堅牢性の高いと言える1台です。

Leica M-A + Summarit M35mm F2.5
Leica M-A + Summicron M50mm F2 1st

 

 4.Leica Mシステムのカメラを購入した後は

 

〇ライカアカウントに製品を登録

今回ご紹介したLeica Mシステムは、新品のものを購入するとお客様のライカアカウントに製品登録を行うことで保証が1年間延長するとともに、LFIマガジンのデジタル版3号分の無料購読サービスが利用可能となります。
マップカメラで新品のMシステム製品を購入されましたら、購入後3ヶ月以内に製品登録を済ませていただくのが、長く使用していく上でも重要です。

〇スマートフォンに「Leica FOTOS」をインストール

先ほど「M11-D」を紹介した際にお伝えした「Leica FOTOS」。お使いのスマートフォンにインストールしていただき、購入されたカメラと繋げることでデータ転送やリモート撮影、アプリでファームウェアのアップデートができるようになります。
撮影した写真をすぐに家族やSNSで共有したいという方には、インストールをおすすめします。

 

 5.まとめ

 

今回は、一度は憧れるであろう「Leica Mシステム」の現行ラインナップについてご紹介いたしました。

最新のデジタル技術と写真の本質を融合させた「M11シリーズ」、EVF搭載で表現の幅を広げた「M-EV1」、そして一生モノの価値を持つ「M6」「MP」「M-A」。どのカメラも、オートフォーカス全盛の現代において「自らの手でピントを合わせ、撮影プロセスそのものを愉しむ」という贅沢な時間を提供してくれます。

洗練されたボディの造形美と唯一無二の写真体験は、他メーカーのカメラにはない特別な価値を持っています。「Leica FOTOS」アプリによるスマホ連携など、現代の利便性もしっかり備わっている点も安心です。

決して安価な買い物ではありませんが、その描写力と所有する喜びは、あなたの写真ライフを確実に深めてくれるはずです。ぜひ、ご自身のスタイルに合った運命の1台を見つけてみてください。

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[ Category:Leica | 掲載日時:26年05月09日 16時00分 ]

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