
連載中の「カメラを愉しむ」vol.104は「Leica Q3 43と歩く、水戸・保和苑のあじさい祭り。」をご紹介いたします。
梅雨明けも近くなり、写欲をそそる季節がやってきました。
今回は相棒『 Leica Q3 43 』を持って向かったのは、茨城県水戸市にあるアジサイの名所「保和苑(ほうわえん)」です。

水戸黄門公が名付けた歴史ある「保和苑」。撮影の前に少しだけこの場所の歴史に触れておきたいと思います。
保和苑の始まりは江戸時代。水戸藩2代藩主である徳川光圀公が、
この地にあるお寺の庭園を深く愛し「保和園」と名付けたのが始まりと言われています。

大正時代から昭和初期にかけて地元の人々の手によって整備され、
池や築山を配した美しい純日本庭園へと生まれ変わりました。
昭和30年代からはアジサイの植栽が進み、
今では水戸の初夏を代表する景色として多くの人に愛されています。

歴史ある “和” の風情が今も息づく、とても情緒豊かな場所。
苑内に一歩足を踏み入れると、およそ 1.5ヘクタールという広大な敷地に、
約 100種・6,000株のアジサイが咲き誇る圧巻の景色が広がります。

そして 保和苑の魅力は、なんといってもその「立体的なロケーション」にあります。
平坦な公園とは異なり、斜面や階段、くねくねとした散策路が入り組んでいるため、視点を変えるたびに違った表情を見せてくれるのがまた魅力的。

ここで活きるのが、Leica Q3 43の「43mm」という広すぎず、狭すぎず。絶妙な画角なのです。

自分の目で見た情景や感動を、空気感まで一緒に包み込んでくれるような心地よさがあります。

アポ・ズミクロンが描く、繊細な色彩と透明感。
この日はあいにくの曇り空でしたが、Leica Q3 43に搭載されたアポ・ズミクロンレンズは、
しっとりとした濡れたアジサイの質感を驚くほど瑞々しく捉えてくれました。

ピント面の圧倒的なシャープさと、そこからなだらかに溶けていく美しいボケ味。
青や紫、ピンクといったグラデーションの階調の豊かさは、さすがライカと言わざるを得ません。
新緑の緑、そしてアジサイのコントラストは、ファインダーを覗いているだけで時間を忘れてしまうほどの美しさでした。

光圀公が愛した歴史ある庭園で、現代の最高峰のレンズを通してアジサイと向き合う。
そんな贅沢な時間を過ごすことができました。

保和苑は高低差があるおかげで、色々な角度から光と影を狙えるスナップに最適な場所です。
みなさんもぜひ、お気に入りのカメラを片手に訪れてみてはいかがでしょうか。

使えば使うほど、愛着が沸くこのフォルム。
所有欲を掻き立ててくれる道具としての満足感。

M型ライカのサブ機としての愛用はもちろん、本機 1台で全ての撮影をされる方。
様々なニーズにマッチする本機をぜひ一度手にしてみてはいかがでしょうか。
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