
【Leica】MapCameraの「難有品」を、上手に買う。
Leicaのオールドレンズをお得に手に入れたい…
今回はそんな方におすすめの商品をご紹介します。
マップカメラで販売している中古品には、大きく6つコンディションランクがあります。
上から順に、新同品、美品、良品、並品、難有品、ジャンク品と商品のコンディションによってそれぞれランクを付けています。
よくジャンク品と難有品を混同して認識されている方もいらっしゃいますので、ここで改めて違いを説明いたしますと、難有品は「一部の機能に不具合や制限があるが、概ね動作するもの。」そしてジャンク品は「致命的な故障がある、または動作確認ができない。」ものです。
この両ランクの商品はどちらも、返品や保証の対象外となりますが、症状とリスクをご理解いただいたうえでお求め頂ければかなりお得なお買い物であることは言うまでもありません。
今回は「“概ね動作する”商品」つまり難有品にフォーカスを当てて主にオールドレンズをご紹介する企画。
Leica ズミクロン M50mm F2 2ndについて作例を交えながら「難有品ならではの魅力」をお伝えしていきます。

Leica ズミクロン M50mm F2は、5世代に分かれるロングセラーレンズで今回ご紹介する物は2世代目の物になります。
第2世代のズミクロン M50mmは、1969年に発売され1979年まで製造、カラーフィルムでの撮影を意識し1世代目から光学設計を変更しました。
その描写は硬すぎず、優しくなんともちょうどいいことから大変扱いやすい一本になっています。
描写もさることながら、価格もLeicaのレンズラインナップでは比較的手頃でオールドレンズデビューやライカデビューにも最適なレンズとなっています。
しかし、発売から約60年近く経つと使用環境や経年変化でレンズ内部にカビやクモリなどが発生することも少なくありません。
実際、現在マップカメラで販売している中古品のLeica ズミクロン M50mm F2 2ndの中でも難有品が多々あり、主な要因としてはクモリや線傷、カビなどによるものです。
では実際にカビやクモリ、線傷がある難有品ではまともな撮影が行えないのか、二本の難有品Leica ズミクロン M50mm F2 2nd(シリアル番号が253〇〇〇〇の個体と258〇〇〇〇の個体)で試してみたいと思います。


先に個体別のコンディションを説明するとシリアル番号が253〇〇〇〇の個体は「距離計カムに加工、レンズ内にクモリ、絞り羽根に油染み、各種動作ムラのため難有品」となっています。
レンズ後部から光を当てるとクモリや無数の線傷が確認できるかと思います。


シリアル番号が258〇〇〇〇の個体は「レンズ後玉に複数の目立つカビ痕があるため難有品」。
こちらのレンズにも光を当ててみるとカビ痕がしっかりと確認できるかと思います。
難有品と判定されたレンズは実際どんな写りをするのか、ここからはボディにLeica M11-Pを使用して作例と共にご紹介いたします。


どちらの写真も同じシャッタースピード、F値、ISO感度で撮影しましたが、ぱっと見ても難有品であることを忘れてしまう程しっかりとした描写が確認できるかと思います。
F2開放まで開けているので、ピント面は浅いですが手前のボケはしっかりと奥に連れて緩やかになっていますし、特段目立つクモリやカビ痕の作用も見受けられません。


こちらの写真を比較しても竹藪の清々しい空気と心落ち着く緑色も程よいコントラスが出ていて、ズミクロンの安定した描写を実感できます。
多少の構図の変化で上下の光量変化はありますが、どちらのレンズも素晴らしい描写であることは間違いありません。


強い逆光下では、各レンズのコンディションが描写の差として如実に現れます。
カビ跡のある個体と比較して、クモリがある個体はコントラストが低下し、全体的にソフトな「眠い」像を描いています。
作例が続きます。


春告草とも呼ばれる梅の花。
ここ連日晴れ間が続き、暖かい日が増え春が近づいているのを実感しますがこちらの写真で被写体になっている梅の花もズミクロン M50mm F2であれば花びらの柔らかな質感と暖かな空気感も一緒に切り取れます。
また、この写真でようやくぱっと見ての違いが出てきた様に感じます。
クモリのあるシリアル番号253〇〇〇〇の個体の方が、シリアル番号が258〇〇〇〇より画像全体が薄く白いヴェールを被ったような写真に仕上がっているかと思います。
特に梅の赤い部分を見るとコントラストが若干低く感じます。


こちらの作例だと先ほどの様な薄く白く濁った様には感じ取れず、やはりある一定の条件化でしかその作用は起きないようです。
レンズにクモリがあると、全体的に白っぽく霞んだり、コントラストや解像度が低下したりするほか、逆光時にフレア・ゴーストが発生しやすくなる「カビ、クモリ、傷など」ですが、撮影目的やシーンによっては効果的に撮影者の意図を写真に反映してくれることがあります。
作例をご覧になっていただいた通り個体によっては、ほとんど撮影に影響を及ぼすことなく安定したクオリティの写真撮影が可能です。
難有品だから必ずしも通常通りの撮影が出来ない訳ではなく、物によっては並み品と同等のクオリティで撮影が可能であり、尚且つお求めやすい値段で販売している言わばお宝が眠っているかもしれないのが、この難有品という商品なのです。
いかがでしたでしょうか。
各個体によってそれぞれの特徴を持った難有品のレンズも、出会いによっては個性を引き出す力強い一本にもなります。
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