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【Leica】35mm・50mmから、もう一歩引いてみる。広角レンズ3本で捉える世界

【Leica】35mm・50mmから、もう一歩引いてみる。広角レンズ3本で捉える世界

初夏の日差しや、青々とした木々がまぶしい季節になってきました。
心地よい風に吹かれていると、カメラを持って少し遠くまで出かけたくなります。

さて、ライカのレンズといえば35mmや50mmといった標準域が王道なレンズとして挙げられます。もちろん描写は最高に素晴らしく、画角的にも扱いやすいレンズです。
ですが、今ぜひおすすめしたいのが「広角レンズ」の世界です。

Leica M EV1 + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

広角レンズというと、「ただ広く写るだけで、何を撮りたいのか散漫になってしまう」「構図が難しい」と敬遠している方も少なくないかもしれません。ですが、焦点距離が数ミリ変わるだけで、見慣れた景色を全く別のものに変えてくれる、奥が深いレンズです。

Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH. 

今回は、そんなライカの広角レンズの中から3本を選びました。

■ 日常の景色を気軽に切り取れる「Elmarit M28mm F2.8 ASPH.」
■ 歪みのない端正な風景を画面いっぱいに収める「Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.」
■ 肉眼を超えた圧倒的な広がりを見せる「Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.」

これらのレンズの力を引き出せるように、広角レンズでも構図を隅々まで正確に決められる「Leica M EV1」を使い、撮影へ向かいました。
王道の標準レンズとは一味違う、構図を決める広角レンズの楽しさが少しでも伝われば幸いです。

 


  Leica Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

 
■日常の延長線上にある、ライカの空気感。

最初に手に取ったのは「Elmarit M28mm F2.8 ASPH.」。スマートフォンのメインカメラで見慣れている画角ですが、このレンズを通して覗くと、普段意識していなかった景色の奥行きが浮かび上がるような感覚を覚えます。

Leica M EV1 + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.
Leica M EV1 + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.
Leica M EV1 + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

緑豊かな森の小道や、光が差し込む展示空間を歩きながらシャッターを切ってみました。木漏れ日の中を歩く人々の自然な姿や、コンクリートに落ちる影の質感が、諧調豊かに描き出されます。広すぎない28mmという画角は、目の前の光景を大げさにすることなく、その場の落ち着いた空気や温度感をそのまま記録することができます。

Leica M EV1 + Elmarit M28mm F2.8 ASPH.

散策の途中、湖畔のカフェで一息ついた際にもこのレンズを向けてみました。手前に並ぶコーヒー豆の瓶から、丁寧にドリップする手元、そして窓の外に広がる湖の景色までを一枚に収めています。

こうした手元を写すような近い距離感では、レンジファインダー特有の視差(パララックス)が生じますが、ここでM EV1の電子ビューファインダーが大きな強みになります。手前の被写体の配置や、背景の窓枠の入り具合を正確に確認し、意図した通りの構図で立体感のある1枚を残すことができました。

 


  Leica Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.

 
■歪みのない、端正な世界。

場所を移動しながら、レンズを「Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.」へと切り替えます。28mmからさらに一歩引いたこの視界は、空間を「切り取る」のではなく、目の前の世界をそのまま受け止めるような包容力を持っています。緑豊かな木々や、神社の参道まで、広大な景色がそのままファインダーに収まります。

Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.
Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.

このレンズの最大の魅力は、これだけ広い画角でありながら、画面の隅々まで直線に淀みがなく、真っ直ぐに描かれる点。
木立の中に佇む素朴な建物や、弓道場の窓枠、そして石碑や鳥居の垂直線。それらを構図の中に配置した際、破綻なく整然と収まる様子には、思わず見入ってしまいます。トンネルの暗がりから外の景色を縁取るようなフレーミングでも、歪みのない端正な描写が際立っています。

Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.
Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.
Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.

こうしたシビアな直線のコントロールも、電子ビューファインダーで水平や垂直を細かく確認できるM EV1だからこそ、妥協なく画面を作り上げることができます。

Leica M EV1 + Super-Elmar M21mm F3.4 ASPH.

1日の終わりに近づく頃、静かな湖畔へと足を運びました。ずらりと並んだ赤いボートと、遠くに連なる山々。夕暮れの光が水面を照らす雄大な風景も、21mmの真っ直ぐな視界を通すことで、ありのままの美しさで記録されます。細部まで鮮明に、それでいて硬すぎない上品な解像感は、広大な空間の余韻までもしっかりと残してくれます。

 


  Leica Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.

 
■ファインダー越しの未知の領域。パースを操る16mmの世界。

最後の1本はこのレンズ。今回は主に16mmを使用して撮影を行いました。
元々Leica M8に取り付けることを想定したようなレンズですが、フルサイズセンサーを搭載したカメラに取り付けると、16mmという超広角域になります。これは肉眼の視野を超えてくるような未知の領域です。

Leica M EV1 + Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.

色とりどりのステンドグラスに満ちた塔の内部に足を踏み入れた際、16mmという超広角域が真価を発揮します。螺旋階段を下から見上げると、360度を取り囲む光の壁が画面全体に収まり、空間そのものに飲み込まれるような錯覚に。このような極端に見上げる構図も、電子ビューファインダーで画面全体のバランスを確かめながら撮れる、M EV1ならではの1枚です。

Leica M EV1 + Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.

また、手前に花を大胆に入れつつ、背後にそびえる赤い鳥居を見上げるような撮影にも向いています。16mm特有の遠近感によって、手前の被写体が引き立ち、奥の風景がダイナミックに広がります。光学ファインダー用の外付け枠では推測に頼ってしまう部分も、M EV1を使うことにより、しっかりと構図を決めて切り取ることができます。

Leica M EV1 + Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.
Leica M EV1 + Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.

さらに、湖畔のカフェの大きな窓辺や、夕暮れの船着き場でもこの広さが活きました。シルエットになった室内越しに明るい外の景色を映画のスクリーンのように1枚に収めたり、足元から奥へと続くボートの列に奥行きを持たせたりと、空間の印象を自在に操ることができます。単に「広く写る」というだけではない、表現の可能性を大きく広げてくれる1本です。

 

 


  まとめ : 一歩引くだけで新しい景色に出会える、広角レンズの世界

 

Leica M EV1 + Tri-Elmar M16-18-21mm F4.0 ASPH.

普段使い慣れた35mmや50mmは、見たいものを主役として綺麗に切り取ってくれます。しかし、そこから「もう一歩引いてみる」ことで、レンズの先には今までと全く別の世界が広がっていました。

広角レンズでの撮影は、余計なものが入りやすく構図づくりが難しいと感じる場面もあります。しかし、M EV1で画面の隅々までしっかり確認し、それぞれのレンズが持つ魅力を引き出すことで、その難しさは1枚の絵を作り上げる楽しさに変わります。

一歩引くことで、撮りたいものだけでなく、その場の空気感まで写真に残すことができる。これこそが、広角レンズならではの面白さです。

王道の標準レンズで被写体を引き立てるのも撮影の醍醐味ですが、たまには広角レンズを持ち出して、いつもより少しだけ引いた視点で世界を眺めてみるのも良いものです。そこには、いつもの街や自然が少し違って見えるかもしれません。

 

▼広角レンズに最適な「M EV1」はこちら▼

 

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[ Category:Leica | 掲載日時:26年05月20日 12時00分 ]

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