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【Leica】自由からの解放。

【Leica】自由からの解放。

2026年2月20日にLeica Boutique MapCamera Shinjukuは13周年を迎えます。

1925年、記念すべき「ライカI」の誕生によって写真の世界に革命が起きてから、「101年目」となる今年のテーマは『継承』。
新たな一世紀へと歩み出した今、私たちが改めて見つめ直したいのは、その長い歴史の中で脈々と継承されてきた精神です。
時代が変わり技術が進化しても決して揺らぐことのない『ライカが受け継いだ哲学』とは何か。
本連載では現行モデルそれぞれに宿るその本質を、独自のキーワードとともに紐解いていきます。

・・・

不完全な寒波に疑心暗鬼になりながらも迎えた冬の深み。ようやくそれを乗り越え、いまこの文章を書いているのは陽気すら感じる2月の空の下。
寒さって、冬って、こんなものだったっけ、と油断させておいて急に冷えたのはたしか1月だったと記憶しています。
果たしてこれが例年通りだったのか、それともやっぱり今年は寒暖差のコントラストが何かしら異常だったのか、過ぎ去ってしまうともう確かめる気も起きないような日差しの中で記すのは極寒の記憶たち。

京都盆地、実測数値を遥かに下回るような体感気温を経験した身としてはいささか“生ぬるい”冬を憂いてのことでしょうか、自然と足が向いたのは雪景色でした。
マイナス8度、裏腹に上がる心の熱量、パウダースノーが溶ける気配のない風雪の中を駆るのは【Leica M EV1】と【SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.】【NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.】の布陣。
画角の大部分を純白が占める環境下においてEVFは必須とも言える懐刀です、どうか皆様は寒さから解放された中で冬をご堪能ください。

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根駒ヶ岳

撮影は2日に分けました。
フル装備で撮影に臨むぞ、という硬い気持ちの中ではシャッターも凍えてしまうため。
一方は【SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.】だけ持って箱根へ。
そして【NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.】は会津へ。
旅は道連れ、標高を上げたり、雪国へ行ってみたり。

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津

普段はLeica M10-Pと、フィルムカメラのLeica M2をメインに使用しています。
往年のレンジファインダーを脈々と受け継ぐこれらM型のトラディショナルな合焦・フレーミング方式は良くも悪くも非常に自由度の高い機構であると感じています。
写る範囲はブライトフレームで確認。ピント合わせはファインダーの中央に見えるレンジファインダーで。
パララックス(視差)の補正やフレームの切り替えなど、この機構の弱みを補う工夫はあるものの基本的には素通しのファインダーを撮影者が覗き、“自由に”使いこなすという印象から抱く結論。
私は6,7年使っておりますから、やっとこの自由度には慣れ、自由であるからこその右腕となったレンジファインダーカメラたち。

一方で使いこなす、もとい慣れるまでの時間と、慣れたとしても切り離せない不便さも持ち合わせているのがレンジファインダー。
それらを解消するため、進化を辿るため、【M EV1】は生まれるべくして生まれたのです。

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津

福島駅から会津若松まで高速バスでアプローチ。
平野部に入った瞬間に景色は一変し、期待していた通りの白い絨毯が広がる光景。

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津さざえ堂

【NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.】は夜を写すために生まれたと言われるだけあって、本来は得意とする暗所。
と言いつつもレンジファインダーであればピント合わせは困難を極めますが、EVFのおかげでスムーズな撮影に。

わざとピントを外すなんて芸当ができるのもこのカメラのおかげ。二重像ではボケ具合まで判断して撮ることはできません。
便利だなあと感じるよりはいい意味で「何も感じない」、それだけシステムの中にEVFが自然と溶け込んでいる印象でした。

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津

M EV1+NOCTILUX M50mm F0.95 ASPH.会津

打って変わって曇天の雪景色も二重像を探す対象が少なく、従来のM型では苦手とされる環境でしょう。
こちらも思ったままにシャッターを切ることができる、ある種有り難みすら覚える感覚。

現環境において限りなく贅沢なカメラ、レンズを使っているのにもかかわらずその圧を感じさせないのは現代人に馴染んだEVFのおかげ。

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M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根駒ヶ岳

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根駒ヶ岳

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根

【SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.】と【M EV1】の組み合わせはとにかく軽快でコンパクトデジタルカメラを持っているかのような体感。
しかしそのスペックはフルサイズ高画素センサー、そして描写の評価が高いレンズのコンビネーション。
思ったまま、いえ、それ以上がシャッターを切るたびに記録される事実は1枚ごとに衝撃的でした。

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.箱根

冬の快晴は、特に積雪がある環境での快晴は心を満たす光景でありながら、
ツ、と張った大気が肌に寄り添う季節から、綻んだ空気が身を解く季節への移ろいを想起させるもの。
春が来たなら雪もとけて、自由へと進む時間に寂しさや名残惜しさ、暖かさへの不安、覚悟を感じる自分が居ます。

最後だけファインダーから目を離して、白を目に焼き付けたら撮影はおしまい。

M EV1+SUPER-ELMAR M21mm F3.4 ASPH.御幸浜

自由は、自由であればあるほど自力での開拓が必要なもの。
雪原に一条のラッセル跡があれば自由に縛られることはありません。

この体験は自由からの「解放」。
シャッターに至る道しるべ。

・・・

その手に、「継承」された確かな眼差しを。
ライカを選ぶということ。それは、長きにわたり磨き上げられてきた哲学を、あなた自身の表現の一部として迎え入れることに他なりません。
Leica Boutique Mapcamera Shinjukuは100年の歴史が凝縮された運命の一台との出会いを、お手伝いさせていただきます。

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[ Category:Leica | 掲載日時:26年02月17日 17時00分 ]

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