
【Leica】M11 monochromで描く写真と服の哲学。ライカが見せる大人のスタイル。
どんどん肌寒い季節になってきました。
周りを見ると、夏と違って天気もお洋服も落ち着いた色合いがよく目に映るようになっていました。

今回は Lieca「M11 モノクローム」と「ズミルックス M50mm F1.4 17114」を相棒に、モノクロの世界の楽しみ方をご紹介いたします。
M11 モノクロームは現行で発売している白黒写真専用のレンジファインダーカメラです。
他メーカーではなかなか見られない特徴を持っています。
ズミルックス M50mm F1.4 17114 は1962年に登場したズミルックスM50mm F1.4の2ndモデルをベースにした復刻レンズです。
開放では美しいボケを表現し、絞った時にはコントラストの高いシャープな画を描写してくれます。

お洋服もカメラに合わせて白と黒をベースにしてみました。
トップスには、Visのリボンを前でも後ろでも着る事ができる2Wayの白いブラウスを着用しました。
全体的にブラックが多くシックな印象の中で、手前のリボンときらりと輝くボタンが華やかな印象を与えてくれます。
Burberryの秋らしい少しふわふわした質感のコートを羽織っています。
大き目のボタンと角が丸い襟が可愛い、できる事なら真冬にも着たいお気に入りのコートです。
そしてストラップは「YOSEMITE CAMERA STRAP 111cm KARASU 」にしました。
どんなコーディネートにも相性が良い、使いやすいオールブラックのストラップです。
そしてこの111cmの長さは、斜めに掛けることもでき長すぎず短すぎず、今まで使ってきたストラップの中で一番丁度良い長さでした。

ズボンは、ROPÉ PICNICのワイドパンツ。オフィスカジュアルとしても着ることのできるスラっとしたシルエットと質感がお気に入りです。
靴は、少し高さのあるブーツを履いています。このブーツとはもう5年の付き合いで、意外とこのくらいの高さの方が歩きやすく感じます。


カメラが当たり前に日常で存在している今、SNSなどではカラー写真に触れる機会の方が圧倒的に多いです。
さらに最近のデジタルカメラの殆どがカラーもモノクロもどちらも撮影することができます。
ではなぜ敢えてモノクロ専用カメラを手にしたのか-。
それはモノクロ写真の魅力と専用機ならではの性能がM11 モノクロームにはあるからです。
まずモノクロの良さとは何なのか。そう問われるなら私は、「情報量の少なさ」と一番に答えると思います。
色に囚われず、ストレートに表現することができること。そしてシンプルだからこそ、見る人の想像力を掻き立て、ノスタルジックで芸術的な深みを与えてくれる。
それがモノクロ写真の魅力だと考えています。
そしてこのM11 モノクロームは、モノクロ専用機のためカラーフィルターが排除されています。
それにより、カラー写真も撮影できるカメラのモノクロ写真と比べ高い解像力と諧調表現を持っています。



オーバーなくらいの光を捉えてみました。光と陰で描くモノクロ写真が最大限楽しめる撮り方だと考えています。
明暗がはっきりとした照明や植物の写真では、光の生命力のようなものを感じます。私もカラー写真とは違いモノクロ写真を撮る時は、ついついハイライトが飛んだ写真をたくさん撮ってしまいます。
特にこのズミルックス M50mm F1.4 11714の溶けるようなボケ感をM11 モノクロームと合わせることで、シックだけどどこか懐かしみのある雰囲気を演出できます。



先ほどとは逆に影に着目して撮影しました。
地面に落ちた枯れ葉が自転車のカゴの影に入っているに見えた写真、大きなトラクターの影と作業員の方の後ろ姿、葉っぱの前ボケとそれを撮る自分の影など…
一枚の写真で見た人それぞれのたくさんの見え方ができるのも写真の面白いところです。



質感があるものを意識して撮影しました。
フォークのツルツルとした質感、すりガラスの波打った質感など、色が無いだけで被写体の質感がより鮮明に伝わってきます。
色があると、どうしても意識的に彩度の強いものや色合いの違いに着目してしまいがちですが、色に囚われないモノクロ写真では物の質感や明度など普段意識していなかったものを見つけることができました。
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いかがでしたでしょうか。
私自身、カメラに合わせてお洋服を決めるのは初めての試みでした。
自分も撮った写真もモノクロで、まるで自分がカメラと一体となったかの様な不思議な感覚が写真を見返していると湧いてきます。
ぜひ一度カメラを主題にコーディネートをして頂きたいです。きっといつも以上にカメラを構えたくなる一日が待っています。
そして今回使用した「M11 モノクローム」の圧倒的な諧調表現力と「ズミルックス M50mm F1.4 17114」の美しいボケとピント面の高い解像力は、現行でモノクロ専用機を製造しているライカの技術力とクラフトマンシップを感じられる組み合わせでした。
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