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【Leica】ファインダーで覗く、Rマクロが魅せるクリアな世界。

【Leica】ファインダーで覗く、Rマクロが魅せるクリアな世界。

1965年のライカフレックスからはじまり2002年発売のR9を最後に生産が終了となった、35mmフィルム一眼レフカメラのライカRシリーズ。
Rシリーズのボディに対応するRマウントレンズは、その価格や性能、そして描写性能から現在でも静止画・動画問わず高い人気を誇っています。

今回はRマウントレンズである「Leica マクロエルマリート R60mm F2.8 (3-CAM)」に「Leica M EV1」を組み合わせて、東京駅周辺を散歩してきました。

Leica M EV1とマクロエルマリート R60mm F2.8 (3-CAM)の物撮り

M EV1は2025年11月に発売が開始した、2026年8月現在最も新しいライカMシリーズのカメラボディです。
Mシリーズのため、対応はライカMマウント。完全マニュアルフォーカスのカメラです。
そして最大の特徴はレンジファインダー機として展開されていたMシリーズで唯一EVF(電子ビューファインダー)を搭載している点です。

レンジファインダーではブライトフレームが出ない焦点距離や、ピント・構図合わせが難しかったレンズでも、ファインダー越しに撮影結果をプレビューしながら確認できます。様々なレンズのポテンシャルを最大限に引き出してくれるのが魅力です。

外観にはライカ特有の赤バッチが配置され、現行Mシリーズ同様にコンパクトなサイズ感。
日常のスナップから被写界深度の浅いボケを活かしたポートレートなど、様々なシーンに対応してくれます。

マクロエルマリート R60mm F2.8 (3-CAM)の物撮り

マクロエルマリート 60mm F2.8 (3-CAM)は、1970~1980年代に製造されたRマウントレンズです。
その名の通りレンズ単体で最大撮影倍率1:2を持っているハーフマクロレンズです。
マクロアダプターR(14256)を使用することで等倍で撮影することも可能となります。

今回はマクロアダプターは使用せず、現行でも販売されている「Leica M用Rアダプター」を使用しハーフマクロレンズの写りを楽しみました。

ピント位置:∞
ピント位置:0.27m(最短撮影距離)

Rマウントレンズが人気な理由の一つに、最短撮影距離が近い点が挙げられます。
標準域や広角域のRマウントレンズの最短撮影距離は0.3m~0.5m、マクロレンズになってくると0.26m~0.6m程度とライカのレンズの中でも近づくことができるため、現行レンズにも劣らない近接撮影が可能になります。

今回使用したレンズの最短撮影距離は0.27m。
フォーカスリングの位置を、無限遠と最短撮影距離で比較してみました。
ピントを近づけるほど筒が伸びる仕様ですが、邪魔になるほどではありません。距離環のリングが「m/feet(メートル/フィート)」表記のすぐ横まで大きく回るため驚きますが、近接もしっかりと描写してくれます。

マクロエルマリートを最短撮影距離を表現した写真

次にF値を開放にしてブロアーに印字してある文字にピントが合うところに合わせてみました。
ここまで近づいて撮影ができることに、再度驚かされます。

現行のライカMマウントレンズにも「マクロエルマー M90mm F4.0」というマクロレンズが存在します。
レンズ単体の最短撮影距離は0.77m、同じく現行の「マクロアダプターM」を使用することで0.41mまで寄ることも可能になります。

MマウントレンズにはマクロアダプターMを使用し、RマウントレンズはMマウントへの変換アダプターのみを取り付けて最短撮影距離で撮影してみました。
その結果、今回はそれぞれの組み合わせにおいて、いずれも最大撮影倍率が1:2となる事もあり、被写体をほぼ同等の大きさで写し出すことができました。

しかしながらRマウントレンズではマクロアダプターを使わずに現行レンズと並ぶ近接撮影が可能となる点、レンズ単体で考えても現在(2026年8月)のMレンズと比べ10分の1ほどの価格で入手が出来るため、気軽にマクロ撮影が楽しめる事が魅力的です。

植物に囲まれたベンチ

この日は分厚い雲に覆われた曇天で、いつ雨が降ってくるのかカメラ片手にひやひやとしていました。
しかし幸運なことに、歩いていると時々太陽が顔を出してくれるようになりました。

基本的に50mmの単焦点レンズを選ぶことが多く、せっかくM EV1で撮影をするならとMマウントレンズには無い60mmを選びました。
この10mmの差はそこまでないだろうと思っていたのですが、構えてみるといつも「あと一歩手前に」と調整する差を自然に埋めてくれ、撮りたいと感じた被写体とその背景を丁度よく切り取ってくれます。

黄色と赤い花の写真

このレンズはコントラストや彩度も高く描写してくれるので、花や植物の鮮やかな印象を鮮明に伝えてくれます。
フワッと柔らかい前ボケをしており、ボケを活かした立体感が楽しめます。

赤い花がメインのボケ感が強い写真

青の増加の写真

M EV1ではレンジファインダーでは確認できなかった、被写界深度の浅い写真にファインダーを覗きながら挑戦ができます。
マクロレンズを組み合わせることで、さらに近づきより浅い被写界深度で被写体を目立たせることができるので、視線が被写体に奪われる感覚を味わえます。

またこのレンズは標準域のマクロなので、被写体に寄っても周囲の雰囲気や季節感を損なわずに描写してくれます。

鮮やかなショーケースを映した写真

そろそろ秋かなと思う気候も時折ありますが、まだ暑さを感じる季節。
涼を求めてジェラートをいただきました。

マクロレンズの場合、ワーキングディスタンスと呼ばれる被写体との距離がどのくらい必要なのかによってレンズの焦点距離を考慮する必要があります。
例えばテーブルフォトなどのワーキングディスタンスの短い撮影では、広角域や標準域の焦点距離にすることで寄りつつも背景も程よく入れて撮影ができます。
一方で花にとまった蝶や虫など、近づくことができない被写体を撮影するワーキングディスタンスが長い撮影では、望遠域の焦点距離を選択することで少し離れた位置からでも被写体をとらえることができます。

今回は街のスナップ撮影を行ったため、足を止めて被写体に集中するには近づいて撮影できるレンズが感覚的に合っていました。
またEVFと最短撮影距離0.27mの組み合わせにより、落ち着いた雰囲気の室内でのテーブルフォトも、テーブルから立ち上がることなく撮影ができました。

喫茶店の並んだテーブル

丸太の椅子が並ぶ様子

ベンチを横から見た写真

この街を歩いてみて、外に沢山のベンチや椅子が設置してあることに気が付きました。
読書をする人、絵を描く人、ご飯を食べている人、ただ座って一息ついている人…。
椅子写真収集に努めた結果、1分で歩ける距離で10分も要していました。

この現象はカメラを持っているとよくあることですが、筆者は人一倍撮影を楽しむことができている証拠だと思っています。
カメラを構えることで目の前のことに集中できるので、日々の様々な発見があります。
見慣れた風景も初めての土地も印象深く記憶に刻まれ、写真を通して振り返る、そしてさらに写真を撮りに出かける。この連鎖によって、幸せな循環が生まれていると感じます。

ビルを見上げる写真

逆光の当たった葉っぱの写真

半世紀ほど前に製造されたレンズですが、ビルを見上げた写真でも直線が曲がって写る歪曲収差も感じることがなく現代のレンズにも劣らない解像力を発揮してくれました。

また、少し顔を出してくれる太陽光や外に付けれられたライトでフレアを演出しようと試みました。
しかしレンズ前玉が奥に入っている構造をしているレンズだからなのか、フレアやゴーストが出にくクリアで抜けの良い印象の写真に仕上がりました。

赤いトラックと警備員が移っているスナップ

時代を超えて愛され続けるRレンズの描写力と、EVFを搭載したM EV1の快適な操作性。
この組み合わせだからこそ、いつもの街歩きがより新鮮で感動的な時間に変わったのだと感じます。

皆様もぜひ、お気に入りのオールドレンズと最新ボディを携えて、日常の中に隠れた特別な瞬間を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。

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▼使用した機材はこちら▼

[ Category:etc. | 掲載日時:26年08月24日 18時30分 ]

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