
【Nikon】リトルニコンだから成せる技。異色コンビが繰り出す換算600mmの超絶ズーム
Nikon Zシリーズが発表されたのは2018年。
思い起こせばもう8年前の出来事になります。
その後まもなく登場したエントリーモデルがZ50でした。
ミラーを廃したことで大幅な小型化を達成しつつ、大口径マウント採用により光学性能は飛躍的に向上しました。
コンパクトなのに立派な描写ということで、当時注目を集めたのを記憶しています。
1980年発売の小型フィルム機Nikon EMになぞらえて「リトルニコン」といった表現で紹介されることも多いZ50ですが、後継機Z50IIでは改良とともに若干サイズアップしています。
とはいえ、高さ約3mm、奥行7mmの増加に留まったため、依然リトルニコンと呼び続けることができるでしょう。
ミラーレスカメラが主流になって久しい現在、エントリーモデルに多いAPS-Cセンサー機も軒並み高性能化してきています。
そんな高性能機の筆頭格であるZ50IIを持って、散策に出掛けてまいりました。
やはりコンパクトは正義…
と言いたいところですが、組み合わせたレンズはNIKKOR Z 28-400mm F4-8 VRです。
Z50IIのボディサイズに比べるとけっしてコンパクトとは言えないフルサイズ用の高倍率ズームレンズですが、先日運動会で使用した流れでそのまま使ってみようと思い立ちました。


まだ5月だというのにもう汗ばむ暑さです。
年々険しくなっていく気候変動にボヤきつつ、なるべく涼しい水辺を選んで歩いていきます。


地形のせいもあって都内には滝らしい滝がありませんが、人工的な小さい水流であればそこかしこにあります。
水流を写すことがあればぜひシャッタースピード優先モードで撮ってみてください。
やり方は簡単、モードダイヤルを”S”にして1/10秒より遅いシャッタースピードに設定するだけ。
これだけで写真に動きが生まれ、涼しい空気感も写真越しに伝わるようになります。


遠くに鴨を、間近の水面に大きいアメンボをそれぞれ発見。すかさずシャッターを切りました。
高倍率ズームレンズを使用しているため、立ち位置はそのままに、遠近どちらのシャッターチャンスも逃さないという絶大な余裕があります。
この時のEXIF情報を確認すると2枚とも焦点距離600mmでした。
Z50IIはAPS-Cセンサー機なので、望遠端400mmで撮影した場合には35mm判換算で焦点距離600mm相当ということになります。
近くの600mmと、遠くの600mm。
日常生活では縁遠い数字に思えますが、いざ使ってみると近くの被写体でも楽々と撮れてしまいます。
28-400mmあらため「42-600mm」。
素直にフルサイズセンサー機に組み合わせたのでは得られないこの焦点距離の「無敵感」が病み付きになりそうです。


秋のイメージが強いトンボがすでに飛び回っています。
そしてその下には2匹の亀が鼻を出しながら歩いています。
よく見ると小さな羽虫が水面に浮かんでいるのが確認できます。
水面に落ちた昆虫がアメンボやカメの餌になる、そんな自然の摂理が見てとれる水辺でした。


咲き乱れる紅薔薇を道行く人々がスマホで撮影していきます。
その100倍ほど離れたところから高みの見物とばかりにズームしてみました。
高倍率ズームレンズのボケは主に遠近感で作り出すものですが、クセのないプレーンなボケ味で個人的にはとても好感が持てました。
重量感のあるフルサイズ用レンズともなると、しっかり保持できた方が手ぶれを抑えられるという意味で、Z50IIの小型ボディと深いグリップの組み合わせはちょうど良い塩梅でした。
束の間の散策でしたが、いかがだったでしょうか。
これからやって来るであろう酷暑を考えると、屋外をのんびり散策できるのも今のうちかもしれません。
直射日光を避けて日陰に留まりながら、Z50IIと超望遠ズームレンズで日向の被写体をバシバシ撮影する。
そんな真夏のお気楽撮影を夢想しながら今回の散策を終わりにしたいと思います。
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