
【Leica】憧れの色味に一目惚れ。私が辿り着いた最高の組み合わせ
今回は、フィルムM型ライカの哲学をデジタルで極めたボディLeica M10と、Voigtlander史上最高性能を誇る広角レンズVoigtlander APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VMのこれ以上ないほど魅力的な組み合わせをご紹介いたします。

フィルムライカの感触をデジタルで。「Leica M10」の完成度
ライカM10を手にしてまず心奪われるのは、その「しっくり」と手になじむサイズ感です。
ボディの厚みがフィルムM型ライカとほぼ同じになり、巻き上げレバーこそありませんが、往年の名機であるライカM3やM2を彷彿とさせるデザインへと進化しました。

ファインダー倍率は0.73倍へと広がり、視野も従来より約30%拡大されています。
さらに、軍艦部にはフィルムの巻き戻しノブを思わせる「ISO感度ダイヤル」が新設され、電源を入れる前から直感的に設定を変更できる点も、撮影者にとって非常に嬉しいアップデートです。

写りの面でも正常進化を遂げています。
シャドー部の豊かな階調、状況の目減りを感じさせない中間調の厚み、そしてオールドデジタルライカ「M8」を思わせるようなハイライトの美しさ。まさに「フィルムで築き上げてきたパッケージングに、デジタルという感材をキッチリ取り込み、再パッケージングを完成させた」と言える、撮影者の心を満たす1台です。

妥協なき光学性能。「APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VM」
そのM10に合わせるのは、VMマウント用アポ・ランター第4弾となる「APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VM」です。
28mmという焦点距離は、M型ライカの内蔵ブライトフレームで最広角となる伝統的かつスナップに最適な画角です。

このレンズ最大の魅力は、何と言っても「色収差の徹底的な排除(アポクロマート設計)」による開放F2からの驚異的な解像力とコントラストにあります。
異常部分分散ガラス6枚、両面非球面レンズ2枚を含む8群12枚の贅沢な構成を採用しながら、総金属製の鏡胴で質量わずか265g、全長50.0mmというコンパクトさを実現しています。

デジタル処理による収差補正を前提とせず、純粋な光学設計のみで諸収差を高いレベルで補正するコシナの技術力には驚かされるばかりです。

0.5mまで寄れる、フローティング機構の恩恵
レンジファインダーカメラの距離計連動範囲の限界は通常0.7mですが、本レンズの最短撮影距離は0.5m。
EVF(ビゾフレックス)やライブビューを活用することで、被写体にさらに一歩踏み込むことが可能です。
近接撮影時にも画質が低下しないよう「フローティング機構」が搭載されており、画面全体で安定した極上の描写を堪能できます。

実際に持ち出して撮影してみると、開放F2のピント面のキレが良いため、実際のF値以上に被写体が背景からフワッと浮かび上がるような立体感のある描写が楽しめます。
一方で、F11まで絞り込み、3m付近にピントを置けば、約1.7mから無限遠までが被写界深度内に収まるパンフォーカス撮影も可能。速写性が求められるストリートスナップにおいて、これほど頼もしいレンズはありません。

強い逆光下でも破綻しない耐性の高さや、ザワつきがちな背景でも煩くならない素直なボケ味も見事です。
M10の持つ深いトーン再現力と相まって、何気ない日常のワンシーンが、情感豊かでドラマチックな一枚へと昇華されます。


デジタル補正に頼らない究極の光学性能を持つ「APO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VM」。
そして、レンジファインダーの原点回帰とも言える完璧なフォルムと描写力を備えた「Leica M10」。
このコンパクトで高性能な組み合わせは、Mマウント28mmの決定版として、皆様の主力機材になること間違いなしの「極上のスナップシューター」です。
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