
【OM SYSTEM】超望遠単焦点レンズで写し撮る動物園の世界
動物園といえば子どもの頃に行ったきりという方も多いのではないでしょうか。
もしくは動物好きで年間パスポートを持っている、子どもができてから家族で訪れるといった場合もあるかもしれません。
今回は35mm判換算600mmの超望遠単焦点レンズをボディに装着し、手持ち撮影で動物たちを撮影してきました。

使用した機材は「OM SYSTEM OM-1 Mark II ボディ」と「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」。
「OM-1 Mark II ボディ」は、有効画素数2037万の画素裏面照射積層型LiveMOSセンサーと、最新の画像処理エンジンTruePic Xを搭載。緻密で高い描写力に定評のある「OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」とあわせて強力な手振れ補正に加えて驚くほどの防塵防滴性能を備えており、降ったり止んだりといった天候も問題になりません。
35mm判換算600mmの超望遠レンズは動物園では少々手狭といえますが、大きな動物の一部分を大きく切り取ったり、小さな動物を画面いっぱいに切り取ったりといったことが可能です。

前日から降り続く雨、お昼までには止む予報でしたがその後も曇りが続く天気のせいか土曜日なのに来園者は少ないようでした。
開園前にたどり着くよう計算して向かってみれば、十数人ほど並んでいる場所には同じようにカメラを持つグループや、小学生未満の幼い子連れの家族がメインといったところ。
すぐ動き出した列の最後尾に並びながら今回はどんな動物が見れるだろう、どんなシャッターチャンスがあるだろうと期待に胸を膨らませながら入園しました。


入園してすぐに朝食を食べているゾウに出迎えられ、子どもたちの歓声を聞きながらシャッターをきりました。
よく動く器用な鼻は何度見ても不思議です。
コクジャクやカンムリシロムクといった鳥たちもケージ内の撮影しやすい場所に出てきてくれました。
今回は「AI 被写体認識 AF」の「動物(犬・猫)」「鳥」を切り替えながら撮影をしています。
レンズを向ければスッと動物の体の輪郭や瞳に枠が出てAFが合い、シャッターボタンを半押しすればピタッと手振れが抑えられる様には感動してしまいます。

飼育展示場内を歩いていたマレーバクがそのまま水の中へ入っていきました。
頭を持ち上げながら器用に泳いでいるように見えましたが、実は水の中は足がついているのでしょうか。
ちょこっと長い柔らかそうな鼻や先だけ白く縁取りされた耳が特徴的です。



飼育展示場の奥から手前に登場してくれたトラ、竹がしっくりと似合います。
なかなかに被写体との距離のある場面でしたが、換算600mmもあれば十分大きく切り取ることができました。
水場付近の草を食べていたようですが、猫は体調管理やストレス解消で草を食べることがあるようなので同じような感じでしょうか。

どっしりと構えたメスライオン。
小雨が降ったり止んだりしていましたが意に介していないようでした。
こちらも20m近くといった距離がありましたが、むしろちょうどよく全身を収めることができました。

園内は植物も多くちょっとした雨ならちょうど遮ってくれていました。
動物に目を向けがちですが園内には植物をはじめ様々な被写体があります。細長い葉に滴るしずくに着目して背景は思い切りボカし、曇天の柔らかな光を大きな玉ボケにしています。


キリっとした黒いアイラインに真っ赤な目、まるでレースのような頭の冠羽が立派なオウギバト。
警戒心もあまり感じられず、いっそ撮影に協力的に感じるほどで先導するように歩いている後ろから撮影しました。
本レンズの最短撮影距離は約1.4m、開放での撮影は背景をすっかりぼかして被写体を浮き立たせ、また特徴的な冠羽部分は緻密で精細な描写をしてくれています。


フンボルトペンギンの若そうな個体(左)とおそらく換羽中の個体(右)を並べてみました。
つるっとしたボディラインとぼさぼさしたボディラインがよく描写され、面白い対比になりました。



十数頭はいそうなニホンザルの飼育展示場、岩場の上に大きな木やネットが組み合わされたアスレチックがあります。
子ザルが元気に上へ下へと動き回っていたのでレンズで追いかけつつシャッターを切りました。
非常に軽いとはいえませんが、600mm相当の超望遠レンズと思えばこのように気軽に持ち出して軽々と振り回せるのは大きな魅力だといえます。

セスジキノボリカンガルーは夢に向かう途中のようでした。
小さく丸い耳にふわふわな毛並みがまるでぬいぐるみのようです。



お昼頃には雨も降りやみ、少々日差しが戻ってきて暑く感じました。
青々とした植物の葉を前ボケに、横になっているサイの顔を大きくフレーミング。
換算600mmではあまり距離がない場合、大きな動物の全身をおさめることはできませんが、顔のアップや特徴的な体の部分といった場所にレンズを向けてみると良さそうです。



ここからはカラフルな鳥たち。厚い白っぽいガラス越しのライラックニジブッポウソウはなかなかにファンタジーな配色で野生で生活しているのか不思議に感じるほどです。
ホロホロチョウは羽繕いに夢中で顔を埋めている状態です、青・黒・白の羽毛が綺麗でした。


アフリカ南部に生息するというミナミジサイチョウは特徴的な顔部分に注目。
鮮やかな赤色の喉袋は空気をためて大きく膨らませ、縄張りの主張や警戒音を意味する大きな鳴き声を出すらしいのですが、この個体は静かに撮影させてくれました。ちょっと聞いてみたかった気もします。



数頭集まって飼育展示場にいるミーアキャットはちょこまかした動きがとても可愛く、周囲は軽く人だかりとなっていました。離れた位置からカメラを構え、人と人の隙間からシャッターチャンスを狙います。
立ち上がった場面は見られませんでしたが、くてっと寝そべってくれたお気に入りの1枚です。


ちなみに先ほどのサイ同様にキリンのような大きな動物の全身を撮るにはだいぶ離れないと厳しいです。
ということで来園者の近くに用意された餌場でお昼ご飯中のキリンの部分部分に注目してシャッターを切ってみました。角部分の毛並み、首のたてがみにキリンの網目模様。普段見られない動物の細部に着目した撮影を意識するような感じです。

いかがでしたでしょうか。
超望遠レンズを動物園に持ち込んでみるとどういった感じの撮影ができるのか、雰囲気は伝わったかと思います。
超望遠レンズの楽しみを発見する一助となれば幸いです。




