
【Voigtlander】MapCamera × SHOTEN オリジナルマウントアダプター で撮る

「マウントアダプター」というものがあります。簡単に言えば、最新モデルも含めたカメラに本来装着することが出来ないレンズを付けることが出来るというもの。時を超えて繋がるレンズの写りを楽しむことが出来るなんて、なんてロマンチックなことだろうと当時は感動していました。マウントアダプターが発売されてから、一眼レフにもM42マウントのレンズを付けたりして撮影していましたし、旧いレンズを使えるとなってから、中古市場を覗くのが、お宝を探すような感じで楽しかったことを今でも覚えています。

カーテンは光が当たって白飛びしやすい被写体です。もちろんしっかり露出は決めて撮りますが、そもそもハイライトに柔軟性がないと簡単に白飛びしてしまうのでさすがです。

F1.2となると被写界深度はかなり浅くなります。マニュアルフォーカスレンズなのでピント合わせは手動になるのですが、EVFファインダーが付いているカメラだとピント拡大やピーキングでピント合わせが出来るのが大きなメリットです。(機種によってはモニター・ライブビューでも可能です)

F5.6からF8くらいの絞りだったかと思います。exif(レンズ情報)が記録されないというデメリットはありますが、レンズ情報を正確に記録しなくていけない、という状況はそうはないと思います。だから私も絞ったことは覚えていますが、F5.6からF8くらい、という記憶です。必要なときはスマートフォンのメモに簡易的に記録したりします。なぜこの時はしていないのかって?そのメモを消してしまったからです。バックアップのバックアップ…難しいことですが、大事なことです…

岩の上にカワセミがいるのが見えますでしょうか。言われるまで気づきません、私もなんでこのカットを撮ったんだろうと拡大してやっと気づきました。岩のディテールがすごい良いから、という理由ではありませんでした。望遠レンズを手にしているときは全然会えないのに、こういうときに限って姿を現す。カメラライフはそうなかなか、うまくいかないものです。

どちらかといえばハイライトがオーバーする気持ちの露出で撮っています。これで太陽が出ていたらフレアやゴーストがどう出るのか分かったのに…という思いと、真ん中の竹のトーンがリッチだなぁと色々と思うことがあります。

なんだか硬いものが撮りたいなと思うことがあります。都合よくそういう被写体を探せるわけではありませんが、見つかりました。壁のデザインとしてとても細い凸凹があります。絞って撮ることでモアレが出てしまいましたが、それだけディテールをごまかさず写してくれたということです。

ハイライトには僅かながらパープルフリンジが発生します。ただこれもシチュエーション次第という感じです。彩度のかかりかたでも見え方は変わってくると思いますし、RAW現像時に補正することも出来るのであまり大きな問題とは感じません。

撮影しているときは気にならなかったのですが、こうして大きなモニターで見てみるとフリンジが出ています。でも本当はそんな話がしたいのではなくて、猫の人形がかわいいと呟きたいだけなのです。

くるみ割り人形の鼻にピントが合い、凛々しさがさらに際立ちます。前ボケのテーブルのぼやぁんとしたボケが良い感じです。オレンジ・パープル、ブルー、グリーンなどいろいろな色を撮ってみましたが、彩度もほど良く、何口でも食べれるちょうどいい味付けの料理みたいな感じです。飽きがこないっていうのはいいものです。
カメラのマウントを気にせず使える。ピント拡大やボディ内手ブレ補正、メーカー独自のカラーモードなどカメラの機能を使える。など自由度があるのが魅力のマウントアダプター。不便な面といえばExif(レンズ情報の記録)が出来ないことという他に、純正と組み合わせたときにレンズ補正データがある場合、そのレンズ補正が受けられないこと。などありますが、オールドレンズの場合は
その心配もいりません。「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical II VM」は、マウントアダプターを介してカメラに装着した際のデザイン的なバランスにも配慮されていたりします。持っているカメラで使ってみたいレンズがあるけど、装着できない。という悩みが出たときに、ぜひ一度このマウントアダプターで撮影をしてみてください。





